旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

タグ:長崎県

こんにちは てらです。
そういえば、蛍茶屋で次々に路面電車が折り返していって時折車庫に入っていく様子をぼんやりと眺めるのは楽しくて記事にしていましたが、味のあるターミナルの紹介をすっかり忘れていた…。
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崇福寺。個人的にはまだ正覚寺下のほうがしっくりくる。川の上に佇む電停。
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ぐっと坂を登り愛宕のほうに抜けていく国道から、脇にそれたところに電停がある。
以前は川のすぐそばまで住宅が立ち並んでおり、窮屈そうな姿がいかにも…な雰囲気だったのだが、川沿いの住居が取り壊されてしまった。
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見通しが良くなって撮りやすくなったのはいいことなのか、果たして…。
崇福寺電停は単線になっているので、折り返し待ちの際に電車が逢瀬することも。
以前から、撮りたくて何度か挑戦している構図があるのだが、再挑戦してみることにした。
崇福寺電停を発車する列車は所定の時刻を回ると扉を閉めて、ヘッドライトを点灯した後に信号の現示に合わせて出発していく。
時たま、発車時刻を過ぎて扉を閉めた直後に交通信号の関係で起動直後に止まることがある。
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以前訪れたときは信号のタイミングが悪く、電停に佇む姿は撮れたもののヘッドライトを点灯しているタイミングが撮れなかった。
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ちょうど日が沈み、夕闇迫る頃合いに、215号車、長崎では最古参のグループの車両のうちの1両がやってきた。
ぼわっと暖かなヘッドライトを灯らせたタイミングで信号は赤に。
誰も乗っていない路面電車を見送る。一瞬のタイミングに立ち会えた。

2022年、おそらく最後の更新となります。
去年から今年にかけて、検索でこのブログを見てくださる方が多くいらっしゃたようです。
誰かの「旅行行きたい」という気持ちの後押しができていればうれしいです。来年もよろしくお願いします。

長崎電気軌道のターミナル、蛍茶屋も素敵なのでよろしければぜひ。
(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
気づけば路面電車が走る街並みを写真に撮るのが楽しくて、足しげく通っている長崎。
一番ターミナルらしいターミナルをブログで紹介していなかったなと思い、蛍茶屋の写真をまとめてした。
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長崎のなかでも東側に位置する終点、蛍茶屋。
東長崎方面へぐっと坂を駆け上がるところが終点となり、赤迫、崇福寺(正覚寺下)、石橋とな行先の列車がせかせかと折り返していく。
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長崎電気軌道の終着駅の中で、すべての行先の列車が発着するのは蛍茶屋だけである。
立山に張り付くような住宅地を横目に列車は中心部へと立山を避けるように走るのがわかる。
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300形のみなとが折り返してきた。
みなとは、JR九州の特急をはじめ鉄道のデザインを幅広く手掛ける水戸岡氏によるデザイン。車内にテーブルがあったりと混んでるとちょっと車内を歩きにくいのが玉にキズだが、尾まがりねこを模した海のような碧い列車が青空によく似合う。
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長崎にお詳しい方なら、3号系統が赤迫行き、4号系統が崇福寺(正覚寺下)行き、5号系統が石橋行きとすぐわかるであろう。
2号系統は深夜にしか運転されない市民会館前(公会堂前)から長崎駅前に抜けず、浜町アーケードや新地中華街を回る系統である。
…が現在は運用されていないようだ。
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蛍茶屋はただ列車が折り返すだけではなく、電停から後ろを向くと車庫機能を有した駅ビルが建っている。最古参の部類にあたる202形がのんびりと休んでいた。
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特徴的なひし形の社章の電車に乗り込んだ。ひし形に長を模した社紋、丸型の社紋の会社が多いなかで存在感がある。

単線が運河の傍を行ったり来たりする大浦支線もブログにまとめています。


(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです
乗車記とともに、沿線で撮った写真も紹介しながら、2022年秋開業で残りわずかとなった特急かもめを見送ることができればと思う。
父方、母方ともに九州北部に実家があった都合、私は長崎と佐賀の間を特急に乗る機会がよくあり、JRの特急と言えば「かもめ」であった。
485系が走っていたときの記憶は残念ながらないのだけれど、2000年に885系が特急として走り出した時のことは記憶に残っている。

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そんなかもめに佐賀から乗り込んだ。佐賀駅もなかなか開発がすすまないと言われていたものの、久しぶりに降り立ったら商業ビルが建っていたりバスセンターがリニューアルされていてこぎれいになっていた。
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おしゃれなデッキにお出迎え。佐賀から博多方面にお盆や年末年始に乗り込んだ時はこのデッキに詰め込まれることも多々あったな…なんて。
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特急かもめは885系車両。以前は革張りのシートが有名だったのだが、いつのまにかシートもリニューアルされていた。
ところどころ破れていたイメージがあったがやはり座り心地とか維持コストとかを考えてのことなのだろうか。

佐賀から肥前山口までは佐世保線系統の列車も走るため列車の本数が多く複線なのだが、肥前山口から先は単線区間になる。
肥前鹿島から先の区間は車窓から有明海を望む撮影地はいくつかあり、ぜひゆっくりめぐりたいところ。
ただ、なにせ第三セクターへの切り離しの構想が上がるような区間。佐賀側は肥前大浦や肥前浜、長崎側は湯江や小長井で折り返す列車が多く、5,6時間ぽっかりと時間が空く時間帯もあり、県境を越える列車はわずか7往復。
一番風光明媚なところなのに…と指を咥えなかなか写真を撮れずにいたが、新幹線ができるまでの時間を考えるとそうもこうも言っていられない。
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降りたのは肥前鹿島。車を借りていくつか行ってみたいところを回ってみた。
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多良駅と肥前大浦駅の間はヤシの木が揺らぐ夏らしい景色を感じられる箇所がある。間に合うと思ってなかったけど普通列車を撮ることができた。
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思うような晴れ方ではなかったものの、885系白いかもめが走り抜けると絵になる。
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そのあとは波瀬ノ浦へ。
国道は海岸線に沿って走るが、小さな入江は橋で渡ってしまう。波瀬ノ浦はそんな小さな入江だ。
祐徳バスの肥前鹿島と大浦を結ぶバスが通って行った。そうか、このバスをうまく乗り継いで撮りに行くこともできたな…。
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入江を渡る特急を、入江に留め置かれている小舟と共に。思ったより潮が引いていて絵にならないかなと思ったのだけれど、これはこれでお気に入りの写真。
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最後は肥前飯田駅を見渡せるミカン畑へ。
ここは一線スルー方式で、通過する列車は行き違いをしない限り手前の線路を走る。
787系のかもめ 昔はつばめで走っていた車両だったのでこの車体の色なんだろうけど、こんな黒いかもめっているのかな…なんて。
それを言い出すと、真っ赤な特急が走っていた時代も博多と佐世保を結ぶ特急は「みどり」だったのでちぐはぐもいいところである。
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やはりかもめは白い車体のこの車両のほうが映える気がします。
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肥前鹿島から再びかもめに乗り込んだ。
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有明海を縫うように走る車窓がみどころである。
子供のころの私は揺れるしなかなか目的地に着かないしでぐずった原因である区間なのだが…改めて両親には迷惑をかけた気がする。

諫早を出てしばらくすると長崎本線は二手に分かれる。
長与周りルートと市布周りルートの二線があり、長与周りは福山雅治の歌にも時々出てくるような穏やかな大村湾を望む景色が眼前に広がるが、短絡ルートを目的として作られた新線の市布周りはトンネルをスピードを緩めることなく突き進む。
普通列車に乗っているとトンネルに突入した瞬間に窓が風圧でへこんだりするのが見て取れる。素人ながらに怖いけど強度的には問題ないのかもしれない。
トンネルを抜けると長崎の市街を時折路面電車と並走しながら走る。浦上に停車すると終点長崎まではあと少し。
485系が走っていたときの記憶は残念ながらないのだけれど、2000年に885系が特急として走り出した時のことは記憶に残っている。
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幾度となく乗ってきた特急かもめ号、新幹線の開業準備がはじまりいつのまにか在来線ホームの横に新幹線のホームができた長崎駅に到着。
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着々と新幹線が走る準備ができている反面、お世話になってきた景色も特急で乗るのももしかしたら最後かなと思うとちょっぴり寂しい。


(このページの作成者 てら)

こんばんは、いしです。

佐世保市街地の北東に聳える烏帽子岳は、佐世保を代表する名勝の1つですが、路線バス趣味的にも魅力あふれるところです。イカロス出版から出されている某路線バス旅本でも、その記念すべき第1巻に掲載されたほど、間違いのない路線で、すなわち景色良し、狭さよし、車両良しというわけです。(車両は偶然かもしれませんが)
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出発は、佐世保駅北側にある、佐世保駅前バス停から。バスターミナルも併設です。
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この日のバスは、ステップあり、窓は下段を上げて開けるタイプの年季が入ったタイプ。旅情を掻き立てます。
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駅を出発するとバスは駅前の国道35号を西進。ここは車通りも多く、他の系統と合わせてバスが頻発する区間で、他のバスと同じようにエンジンをしっかりと唸らせて軽快に進みます。
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佐世保中央の鉄道ガーター橋をくぐってすぐの名切交差点を右に曲がって国道を逸れると、一気にバスは住宅地然とした街中を走るようになります。
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山手町バス停を過ぎると、住宅地内の狭隘路に入ります。ここからは烏帽子岳線の単独経路で本数も道幅も極少。乗用車とのすれ違いにも(乗客の私が勝手に)緊張感が走ります。
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山手町を過ぎてすぐの下山手からは、いきなり山道。住宅地の狭隘の後はすぐに山岳路線の狭隘を楽しませてくれます。
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途中は眺望も良く。

ちなみに、もう少し山を登った先の田代町バス停から先は、大きな道に合流するため、道幅が広くなります。峠に行くにしたがって険しくなるかと思いきや、その手前の区間の方が狭隘でした。

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終点の烏帽子岳でバスはしばし休憩。
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終点の烏帽子岳バス停周辺は、ファミリーで楽しめる公園のような形。眺望も抜群です。(上記写真は、帰りのバス車内から)

さて、佐世保を走るバスの中では間違いなく3本指に入るおすすめバス路線ですが、残念ながら(いつものことながら)バスの本数はとても少なく、日に3本しかありません。朝、昼、晩と1本ずつです。幸いなことに終点での折り返し時間が数十分確保されているので、折返し乗車は可能。

ゆっくりと烏帽子岳をハイキングしたい場合は、朝便で来て昼便で帰るor昼便で来て夕便で帰るなど、バス旅にありがちなゆとり持った行程をおすすめします。

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。

乗りも撮りも、バス好きを惹きつけてやまない長崎の路線バス(長崎バス、県営バス)ですが、最もお手軽に「長崎のバス」を味わえる路線が、長崎市の立山へ向かうバスです。

立山は、長崎駅のすぐ裏手(東側)の地域で歩いてアクセス出来ないこともないのですが、海抜ほぼ0mの長崎駅からは相当程度山を登った山の中腹に位置するため、路線バスが必要不可欠な地域です。
必然的に、バスは長崎駅から細い山道をぐんぐんと登っていくことになるわけですが、斜面が急すぎて直線的には登れない(墓地を突っ切る階段道が最短)ので、駅から北へぐるっと迂回して立山へアクセスするか、駅から南へ迂回してアクセスするかの2系統が存在します。

今回は、駅を発車して北側へ向かって目覚町から山道を立山方面へ登っていく、北へ周るルートへ乗りました。こちらは、長崎バスの運転で8本/日の本数です。ちなみに、南へ周るルートは県営バスの運転。南へ周るルートの方が、長崎市の中心地を周るため遠回りですが、本数は20分毎と多め。
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長崎駅前バス停から乗車。序盤からいきなり曲者なのですが、「長崎駅前」にはバス停が3つもありそれぞれ別々の系統が長崎市内外各地に向けて発車してます。北を周る立山行は、長崎駅に最も近い、長崎駅前から乗りましょう。長崎駅前東口、長崎駅前南口のどちらでもないです。長崎駅前です。(南を周る立山行の県営バスは長崎駅前東口です。)

文字に起こしていてもややこしいことこの上なく、もちろん、初心者には全く優しくない作り。残念ながら、長崎の中心地にある中央橋バス停も似た構造です。よって、長崎に着いたら、まず、長崎駅前の県営バスターミナル、ココウォーク茂里町or新地中華街の長崎バスターミナルの2か所で県営バスと長崎バスの路線図を、長崎バスの場合は時刻表も入手した方が便利です。特に長崎バスの路線図はネットで手に入らない、地図上にルートが記載された大判の路線図のため、たいへん分かり易く重宝します。長崎バス旅の必携品です。
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この立山行、どう見ても普通のバスですが、長崎バスの時刻表上は「マイクロバス」路線扱い。道が狭いからマイクロバス扱いなのですが、どうみても普通サイズの路線バスで、山肌に造られた住宅地の中の細い道を登っていきます。長崎バス、流石です。

さて、バスは座席がほぼ埋まるという高い乗車率で長崎駅前を発車。そのまま駅前の路面電車が通る新浦上街道を北上し、ほどなく銭座町の手前で山王通に分け入ります。すなわち、バスターミナルのあるココウォーク茂里町は新浦上街道に位置するのでぎりぎり通らないわけですが、街道の一本隣の山王通まで歩けば乗れます。
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目覚町バス停を過ぎるとバスは山王通から右へ大きく180度方向転換し、山肌の細い道を立山へ向けて南へ登り始めます。目覚町までは街中を走っていたので降車よりも乗車が多かったですが、ここから先は降車が続きます。
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細い登り坂を、対向車をやり過ごしながら、バス停で客扱いしつつ登っていきます。バスは進行方向右手側が長崎の市街地を見下ろすことになるので、右のほうが車窓が良いです。
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駅からやく15分で終点立山に到着。立山バス停は、ホテル長崎の玄関前のロータリーです。
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立山のバス停からは、バスの出発してきた長崎の街が眼下に。
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バス停時刻表を見ると、今乗ってきた北から周るバスよりも、南から周るバスの方が本数が多いのが分かります。

景色良し、細い道での乗用車とのすれ違いあり、山道あり、それでいて駅から乗っても15分。帰りはこの立山のホテル長崎の隣にある階段道を通れば(または他のバスに乗れば)すぐに長崎駅まで戻れるということで、まさに立山は長崎バスのお手軽パッケージといった具合です。


(このペイジの作成者 いし)

あけましておめでとうございます。いしです。

乗り撮り問わず、路線バス好きを惹きつけてやまない土地の1つが長崎市です。長崎市を走るバスは山あり、海あり、狭路ありで、車両も路線も多種多様。コンテンツの豊富さと、初見では把握困難な路線網の複雑さは、そうそう飽きが来るものではありません。加えて、市電も並行して走っているという充実度。

ここから下には、私の経験だけをもとにして、長崎のバスの攻略法のようなものを書きます。しかしながら、趣味の楽しみ方は十人十色ですので、あくまで、読者諸兄姉が長崎のバスを楽しむための一助になれば幸いです。
※長々と書いていますが、要するに、長崎のバスを乗りこなすには「地名を覚える」のが最短だというのが結論です。



【長崎へ行く前に】
①会社を把握する
長崎には、市電の他、長崎バス、長崎県営バスの2社が路線バスを走らせています。運行地区に違いはあるのですが、方角毎に分けが決まっているわけではなく、地区ごとにバラバラと異なっているので、法則立てて覚えることは困難です。なんとなく乗るうちに分かってきますので、2社あることだけ覚えておけば大丈夫です。
ちなみに、市街地から遠くに行くのは、大抵の場合、長崎バスです。

②路線図を見て、諦める
両社のHPに、路線図が乗っていますので、一応確認します。しかし、地図とは連動しておらず、会社によって路線図の方角は異なり、会社によっては系統すら書いていないので、土地勘の無い人が読み解くことはほぼ不可能です。加えて、長崎は路線番号が(一応はありますが)ほぼないに等しいです。路線を覚えるのは諦めましょう。

【長崎へ到着したら】
③ターミナルへ向かって路線図・時刻表を入手する
令和時代においてもHP上での公式情報の収集が困難なところが長崎の醍醐味です。しかしながら、現地には情報がありますので、長崎に到着したら、まず路線バスのターミナルへ向かうことをお勧めします。市街にあるターミナルは下記3つです。
・長崎ターミナル(県営バス)・・・長崎駅からすぐ
・ココウォーク茂里町(長崎バス)・・・市電の電停に近い。長崎駅と浦上駅の間あたり。
・長崎新地ターミナル(長崎バス)・・・市電の電停に近い。中華街の近く。

長崎バスは、系統ごとに色分けされて地図に記載された分かり易い路線図(HPに未掲載)と、冊子型の見やすい時刻表を無料で配っています。是非行って、入手すべきです。
一方、県営バスは時刻表を配っていませんし、路線図もHPに乗っているものとほぼ同じです。路線図を入手する価値は、路線図が大判なことくらいです。ただし、長崎ターミナルの建物が大変エモーショナルなので、訪れる価値はあります。観光スポットの1つとして訪れましょう。

④路線を理解する
さて、長崎バスと県営バスの路線図を持って長崎の市街地へ繰り出したなら、やるべきことはあと1つです。バスに乗るだけ。
しかし、前述のように、長崎のバスは分かりづらいのです。よって、下記のように「覚えて」攻略しましょう(私はそのようにしました)
(1)中心地のターミナルを覚える
・長崎のバスは、ココウォーク茂里町~長崎駅~新地中華街(or中央橋)の区間を”ほぼ必ず”通ります。この地名をまず覚えましょう。
(2)よく見る行先を覚える
長崎は山と海に挟まれた地形をしています。よって、土地とある程度の方角を覚えておくことで、突然やってきたバスも、行先表示板に書かれた地名を見ることによって、大体の方角が分かります。覚えてしまいましょう。

【乗る】
乗って、地名を覚えましょう。

要は、乗りながら、地図とにらめっこして地名を覚えるのが一番近道だと思います。バスには通る地名が複数個所書いてありますから、パッとバスに書かれた地名を見て行先が分かるようになるまで覚えるしかないという、、、恐ろしや長崎。


※おまけ「長崎のおすすめバス路線」
①立山行(県営バス2路線、長崎バス1路線):狭隘。景色良し。本数多め。長崎の路線バスのお手軽パックのような、気軽に乗れて楽しめる路線。
②飯香の浦行(長崎バス):狭隘。峠越え。景色良し。長崎に来たら絶対乗りたい路線の1つ。
③樺島行(長崎バス):景色良し。長崎市の南端にある樺島まで長崎半島の西岸をひたすらに南下する路線。
④相川行(長崎バス):狭隘。景色良し。本数多め。長崎の西側に位置する相川集落まで至る路線。終点間近の式見~手熊の間にあるバス車巾ぎりぎりのトンネルが有名。
⑤立神行(県営バス、長崎バス):景色良し。平日おすすめ。造船所のある立神集落まで行く路線。造船所への通勤のために、平日に限って朝晩は長崎各地から立神行のバスが運行される。結果として、立神という狭い集落に何台も大型バスが到着することになり、その風景は圧巻。

※おまけのおまけ「長崎半島の東側をバスで南下する」
風光明媚な長崎半島は、中心市街地の長崎市から半島の南端に位置する野母まで路線バスでアクセスすることが出来ます。本数が多く、乗り継ぎも不要でバス旅には持って来いなのですが、それは半島の西側の話。半島東側となると、様子は全く異なります。
半島の西側をバスで行ったなら、東側もバスに乗りたくなるのが宿命ですが、バス路線は細切れで、本数も少なく、しかも平日は運休する路線があって繋がらない。路線図はネットで入手できず、バス会社もばらばらと国内屈指の攻略難易度です。(個人的には、かの有名な会社さんが運行する大隅半島に匹敵すると思っています)
2020年11月に長崎に行った際には、長崎市街地から出発し、なんとかバスで半島の東側(天草灘側)を南下して野母崎まで行ったので、乗り継ぎを書き記します。ご参考程度にお使いください。
【その1:東側へ出る】
①飯香の浦線:長崎駅前南口7:26→飯香の浦8:08
長崎の市街から半島を横切って東側へ抜けるには、上述の飯香の浦線がおすすめです。路線があまりにも長崎バスの要素てんこ盛りで気分が盛り上がるからですが、その先の乗り継ぎが土休日は夕方一本になってしまうのでNGです。土休日はそもそもそのさらに先が繋がらなくなるので東側をバスで乗り通すことは出来ないのですが。
【その2:南下する】
②田上矢上線:宮の下8:30→茂木8:47
長崎半島の東側を、ひたすらに南下してくる田上矢上線に乗車します。ここがその1の難関で、平日は朝夕に各1本、土休日は夕方のみ1本なので、実質平日の朝にしか乗車チャンスはありません。夕方便だとこの先乗り継げなくなります。
よって、飯香の浦線も、上述した飯香の浦8:08着の始発に乗るほか無くなります。
ちなみに、田上矢上線は飯香の浦バス停を通りませんが、飯香の浦線1つ手前の宮の下バス停は通りますので、そこで乗り換えです。飯香の浦バス停から歩ける距離です。

③茂木線:茂木10:40→千々11:04
茂木で、長崎の中心地から田上を通って茂木、さらに南下して宮摺、千々と半島東側を南下する茂木線に乗り換えます。茂木で2時間の接続待ちがありますが、茂木線は茂木から先の本数が少ないだけで長崎の中心地から茂木までは本数が多いため、茂木で待たずとも、一度田上あたりまで②田上矢上線で市街地方向へ戻ってしまい、田上から③茂木線に乗るということも出来ます。少なくとも私は、茂木で暇なのもどうかと思い、そうしました。ただし、茂木は大きな漁師町でコンビニもありますので時間を潰せないことはないです。

④コミュニティバス三和線:千々11:45→為石12:01(orハピネスさんわ12:03)
最大の難関です。土日は走っておらず、平日のみ3本です。為石で次のバスに乗り継ぐのですが、接続が悪いため、さらに先のハピネスさんわまで乗ってしまい、歩いて数分の栄上バス停から長崎市街方面へ国道を戻ってしまって昼食を食べる余裕すらあります。私は土井首あたりの街道沿いチェーンで昼食を取りました。

⑤川原線:(土井の首13:49、栄上14:00)為石14:02→岬木場14:18
長崎バス川原線で岬木場まで南下します。一気に、岬木場へ。ちなみに、岬木場行は後述の岬木場線の方が本数が多いのですがそちらは半島西側周りですので、注意。岬木場へは「川原線」で向かいます。

【長崎市街地へ帰る】
⑥野母崎・樺島・岬木場線:岬木場16:59→新地ターミナル18:42
岬木場で約3時間待てば、そのまま野母を経由して中心地へ半島の西側周りで帰るバスがやって来ます。しかしながら、岬木場はぼっとん式簡易便所以外本当に何もないので、3時間を待つのはバス乗り継ぎ旅の猛者でない限りおすすめできません。
ここは、⑤川原線で岬木場14:18着でやってきた後、すぐに岬木場14:35発の「コミュニティバス野母崎線」で長崎半島を西側へ渡って、野母崎を先に訪れてしまうのがおすすめです。野母には15:00着ですので、野母16:14発→岬木場16:36着の岬木場線に乗り継げます。
すると、この岬木場線が折返し⑥岬木場16:59→新地ターミナル18:42のバスになるので、長崎半島東側南下のバス旅を達成できます。

物好きな方は、ぜひどうぞ。

(このペイジの作成者 いし)

どうも てらです。
九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の開業に向けて現在長崎県内、佐賀県内で工事が進められており、2022年の開業を目指して建設が進められている
生まれるものあれば去るものもあり、博多と長崎県内を結ぶ特急かもめ、みどりなどは運行系統の見直しを迫られるだろう。
もうひとつ、忘れてはいけないものがある。それは、長崎市内の一部区間が高架化されることにより、地上駅の長崎駅も見納めになってしまうのだ。
祖父母をはじめ親族が多くいる長崎。お盆のたびに妹と訪れていたはずなのだが、働き始めてからめっきり行っていなかった。2020年の冬に長崎駅のお別れへ行ってきた。
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博多から特急かもめに乗り長崎の駅に降りると、写真一番左の0番ホームにはキハ66・67形が停車していた。
長崎駅は長崎本線の長与周りの短距離の普通列車が0番のりば、1番のりば、博多方面の特急が2番のりば、中線を挟んで3番のりばと4番のりばがある。
ちょうど夕方のラッシュ時に向けて列車の本数が増える時間帯だったため、列車が隣接する車庫との間を行ったり来たりしていた。
キハ66・67は置き換えが発表されて以来、数を減らしているためこれらの組み合わせももうそろそろ見納めとなってしまう。
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しばらくすると1番線にもう一編成、キハ66・67形が入線した。
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薄暗くなってきたホームの奥には、商業施設アミュプラザとJRホテル長崎がそびえる。
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頭端式ホームより博多方面を望む。車両センターが広がっている写真左手のほうでは着々と高架駅の工事が進んでいた。
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開放的な改札口も解体される予定のようで、気になるのは改札の上のステンドグラスの行方である。

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出島、天主堂、眼鏡橋といった各観光名所を模したステンドグラスが改札を照らすように飾られている。
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最後に歩道橋から長崎駅の全体がわかる場所で一枚撮ってみた。祖父母の家にお邪魔して、テレビをつけ、天気予報やニュースの冒頭で幾度となく流れた長崎駅も徐々に変わっていってしまうのかと思うとちょっぴりさびしい。
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ホテルへ向かう道中、路面電車の電停の歩道橋から長崎の街並みを一枚撮ってみた。たまたま古い車両が並び、変わらない日常が流れている気がするとちょっぴり安心した気がする。

(このページの作成者 てら)

こんにちは。てらです。
先日長崎に行ったときに久しぶりに路面電車に乗ったのでそのときの写真を何枚か記事にしました。
長崎市内を走る路面電車は総延長約11kmで、主要な観光地を結んでいるのだが、今回紹介するのは5番系統の中でも南半分にあたる大浦支線である。
系統番号や路線名で言われてもピンとこないと思うので詳しくはこちら
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大浦支線は、長崎市の繁華街である新地中華街電停が正式な始点となっている。しかしながら5番系統は全て蛍茶屋まで直通するため、乗っていてあまり始点を意識することは無いだろう。
2018年に便宜を図るため、観光地や公共施設の最寄電停は観光地や施設の名前をいれる改称を行った。新地中華街電停も「築町」から改称されて現在の駅名になっている。長崎には定期的に訪れていたので、私にとっては「新地中華街」という電停名はまだ聞きなれない気がする。
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新地中華街電停の隣がメディカルセンター電停。これも2018年以前は市民病院前だった。この電停から単線になる。
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大浦天主堂電停より石橋方面を望む。長崎は海の街なのだが、路面電車はあまり海から近いところを走っておらず、このように運河と並走している景色を見ることができるのはこの区間のみだ。
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終点石橋電停 ちょっと遅れて到着していたこともあり、せかせかと折り返していった。
国道沿いを路面電車がひっきりなしに離合する本線と違い、単線で路面電車が行ったり来たりする大浦支線。グラバー園や大浦天主堂の観光ついでに終点まで乗ってみてはいかがだろう。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
先日、大村線に久しぶりに乗車したのだが、特に海から近い箇所を走る千綿駅で途中下車したのでその時の写真をいくつか紹介します。 
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大村線は諫早~早岐間を結ぶ路線だが、列車の多くが長崎、佐世保の両都市に直通して乗り入れる。沿線には長崎空港の最寄りである大村や有名なテーマパークであるハウステンボスなども通る。
長崎、佐世保の都市間輸送は長崎道を走る高速バスが価格、所要時間ともにやや優位であり、JR大村線は押され気味である。そのためか2018年のダイヤ改正でデータイムの列車の運行本数も1時間あたり快速と普通が1本ずつだったダイヤを普通列車に繰り下げ、1時間1本に削減されてしまった。
長崎と諫早の間はトンネルの多い新線を通るのだが、諫早を出ると海が車窓に迫ってくる。
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千綿駅は長崎駅から1時間ほど、大村からは15分程で千綿駅に到着する。私の乗っていた列車からは4、5人が降りた。
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由緒正しい木造駅舎…のように見えるが1993年に先代の趣を残したままリニューアル改築を施されているそう。現在は待合室兼カフェとして使われている…のだがヲタクのおひとり様にはちょっと行きづらい雰囲気であった。参考までにこちら
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駅名の字体や電球といった意匠もこだわれれているんだなぁということがわかる。ツバメが巣を作っているということは人が集まる時間帯が多い証拠なのだろう。
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駅のそばには観光案内の看板が設置されていた。
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駅のホームに入ると大村湾が一面に広がっている。
地図を見てもらうと一目瞭然なのだが、大村湾は西海市(地図左上)と佐世保市(地図右上)の間が橋で結ばれているため、遠くまで半島が広がっているため広い湖のように見える。
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駅から大村湾を望む。このとおり一面が海である。
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この付近で線路が湾曲しているため、海沿いを走る列車を駅から眺めることができる。
いい天気に恵まれたので、1時間の滞在も短く感じてしまった。また再訪したいな…と思うけれど行きたいところが多すぎて果たしていつになるのやら…。 

(このページの作成者 てら)

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