旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

タグ:路面電車

 こんにちは てらです。
先日、とさでん交通伊野線に乗った時のことを記事にまとめた(以下参照)のだが、2020年の春に夜の伊野電停を再訪した。

2021年のダイヤ改正で、朝倉~伊野間の本数が激減しおおよそ40分間隔になってしまった。改正前は夜の遅い時間帯でもおおよそ20分に1本の間隔で運転されていた。
市場で夕食を買い、ホテルで晩酌しながら…と思ったけどまだ時間も早いしなぁ…。というときに高知から伊野に止まるあしずり号があるのを思い出し、お刺身を部屋の冷蔵庫に入れて高知駅まで走り特急に飛び乗った。
JR四国のバースデー切符は短距離でも特急に乗れるところが素晴らしい。
伊野駅から伊野電停までは歩いて五分ほど、やや遅れ気味でやってくるので折り返しはせせこましく、それだけ撮影時間は限られている。
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奥からコ――――っという独特の線路が響く音と共に入ってきたのは209号車。
窓枠もクリーム色に塗装されていて面長だがすっきりとした顔立ちに見える。
少し遅れていたからか折り返し作業が手早く行われていた。(何枚か写真を撮りましたが「いの」表示で撮れたのはこの1枚)
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コンプレッサーの音が静かにこだまする。発車待ちのひと時。
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薄暗い中、駐輪場の光だけが電車を照らす。一人の乗客を乗せて折り返していった。

※209号車は先の減便ダイヤで車両に余剰が生じた関係かはわからないが、運用を離脱しているようだ。

追記
初めて高知で路面電車を撮り歩いたときは桟橋線を撮りました。その時の記録をまとめています。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
気づけば路面電車が走る街並みを写真に撮るのが楽しくて、足しげく通っている長崎。
一番ターミナルらしいターミナルをブログで紹介していなかったなと思い、蛍茶屋の写真をまとめてした。
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長崎のなかでも東側に位置する終点、蛍茶屋。
東長崎方面へぐっと坂を駆け上がるところが終点となり、赤迫、崇福寺(正覚寺下)、石橋とな行先の列車がせかせかと折り返していく。
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長崎電気軌道の終着駅の中で、すべての行先の列車が発着するのは蛍茶屋だけである。
立山に張り付くような住宅地を横目に列車は中心部へと立山を避けるように走るのがわかる。
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300形のみなとが折り返してきた。
みなとは、JR九州の特急をはじめ鉄道のデザインを幅広く手掛ける水戸岡氏によるデザイン。車内にテーブルがあったりと混んでるとちょっと車内を歩きにくいのが玉にキズだが、尾まがりねこを模した海のような碧い列車が青空によく似合う。
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長崎にお詳しい方なら、3号系統が赤迫行き、4号系統が崇福寺(正覚寺下)行き、5号系統が石橋行きとすぐわかるであろう。
2号系統は深夜にしか運転されない市民会館前(公会堂前)から長崎駅前に抜けず、浜町アーケードや新地中華街を回る系統である。
…が現在は運用されていないようだ。
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蛍茶屋はただ列車が折り返すだけではなく、電停から後ろを向くと車庫機能を有した駅ビルが建っている。最古参の部類にあたる202形がのんびりと休んでいた。
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特徴的なひし形の社章の電車に乗り込んだ。ひし形に長を模した社紋、丸型の社紋の会社が多いなかで存在感がある。

単線が運河の傍を行ったり来たりする大浦支線もブログにまとめています。


(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
いしくんと広電の乗り鉄もかねて広島港へ。

広島駅から広島港行きは2系統出ており、市内中心部の紙屋町を経由する1系統と比治山下を経由する5系統に加え、西広島方面へ行く3系統の列車に乗ることができる。
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写真のBCの電停は主に1系統と3系統が発車する。開放的な大きな屋根のあるターミナルだ。
広島港からは松山、呉のほか、切串や小用といった江田島方面への船も出ている。
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乗務員詰所もある関係か、昼間停泊している車両も何本かあった。これは元京都市電の1900形
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宇品旅客ターミナルは路面電車の停留場のすぐそば
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せっかくなのでフェリーターミナルも少し見学した。
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三高を結ぶシーフレンド(手前)と切串(江田島)を結ぶ第八きりくし
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潮風に当たりながら船の往来を見るだけであっという間に時間が過ぎてしまう。
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旅客ターミナルを出てすぐに5系統(比治山下経由)の広島駅行きのホームがあり、JRへの乗り継ぐ旅客の動線もある程度考えられているのだろうか。
天気のいい時にフェリーに乗るのもよいかもねと話しながら我々は路面電車に乗り込んだ。


広島電鉄の市内線と宮島線を結ぶターミナル、広電西広島にも行きました。


(このページの作成者 てら)

どうもこんにちは てらです。
前回の岐阜バスの乗りバス記録の続きになります。お読みでない方はこちらをどうぞ。
岐阜バスの美濃バス停を降りると、すぐそばに名鉄美濃駅の旧駅舎が保存されている。
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1999年に関~美濃が廃止となったが、当時の姿がそのまま残されているため20年以上もきれいな状態で保存されていることになる。
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窓口は保存会の直売所として運営されているそうだが、私が訪れた日は休み…。
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昭和を駆け抜けたスター、野口五郎が岐阜県美濃市の出身だそう。私鉄沿線という曲の舞台が名鉄美濃町線のようで、駅の中にはポスターや新聞の切り抜き、コラボした企画切符等が展示されていた。
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美濃駅で保存されているのはモ510形のうち512号車。その他、谷汲駅跡や岐阜駅前にもモ510形が保存されており、当時の姿をしのぶことができる。
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改札口を出ると…
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4両の保存車が鎮座している。一番左は札幌市でも活躍したモ870形の運転台のカットモデルだ。
こんな風に異形式がそろい踏みしたことはあったのだろうか…。
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手前からモ600形、モ510形、モ590形。モ590形は高知でも同型が走っている。
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左のモ600形は馬面電車と呼ばれていたりもしましたが、このように撮ると縦長な車体がより際立つ。
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連結ホース周りをアップで一枚。モ510形の曲線美や金太郎塗装が際立つ。
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モ510形は丸窓電車と呼ばれていましたが、赤白の塗分けと丸窓がよくマッチしている。
市内乗車口 という表示がさりげない岐阜っぽさが漂う。
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夢中になって1時間ほど写真を撮っていたが、この一枚を撮った後に奥へ線路が伸びていないことに改めてはっとさせられるのであった。

追記:あまり廃線跡について当ブログで紹介する機会がなく、該当するカテゴリ選びに迷いましたが、ローカル線に分類しました。

(このページの作成者 てら)

どうもこんにちは てらです。
自由に四国鉄道の旅 南風編の続きになります。

高知市内のホテルで一泊した後、朝から高知市街を東西に延びる路面電車の西側、伊野線に乗車した。
路線図はこちら(公式に飛びます。)

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折角なので伊野行きの路面電車に乗り込む前に、通勤通学ラッシュのはりまや橋交差点でしばらくバスや路面電車を撮影した。
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色々なカラーのバスが走っているが、これは以前に土佐電と高知県交通の二社が路線バスを走らせていたことに起因する。現在は統合され全てとさでん交通が運行を行っている。
15分程度で撮影はいったん終えて、伊野行きに乗り込む。高知中心部のはりまや橋を中心に東西に延びている西側、伊野線は高知市の隣町である吾川郡いの町まで乗り入れる。郡部に乗り入れる路面電車は日本ではここにしかない。
全ての列車が終点の伊野に行くわけではなく、枡形、鏡川橋、朝倉など主要な電停で折り返す系統も多く、データイムは1時間に3本しか朝倉~伊野間は走らない。
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鏡川橋を出ると線路が単線となり、途中途中の電停で行き違いのために停車する。鉄道と違って軌道線は信号や自動車による影響を受けやすいこともあってか、4,5分停車して対向列車を待つような電停もあった。特にいの町内は国道と終始並走している区間であるため道路の端に単線の軌道が敷かれていた。
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終点の伊野に到着。小学生の一団が乗っていたこともあり車内はかなりにぎやかだった。
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伊野から分岐している線路があったため覗いてみると、現在はとさでん交通が運営する駐車場になっていた。
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昔は車庫だったようで、電柱などもそのままである。
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次の列車まで20分ということもあり、散歩がてら国道の隅を走る路面電車を撮ってみた。
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伊野~朝倉の特に列車の少ない区間においては、通票閉塞方式という閉塞方式をとっており、通票と呼ばれる輪を対向列車の乗務員に渡すことにより、特定の区間の保安をはかるものである。
通票の受け渡しを電車の中から撮ってみた。この運転台横にある輪を隣に停車している列車の乗務員に渡す。
この輪のようなものが通票であり、通票で運転ことができる区間が定められている。定められている区間の先を運転する場合は先の区間を運転することができる通票を受け取らなければならない。
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朝倉電停では地上勤務者が朝倉からはりまや橋方面に走る列車から通票を受け取り、伊野行きの列車に通票を渡すやりとりを見ることができた。
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列車の交換をする朝倉電停付近は、道も狭く、軌道内を車も走行することができるため、このような標識が設置されていた。
列車の本数は少ないが、見ごたえがあり楽しい乗り鉄だった。

この旅が気になった方はこちらもどうぞ。
2019年4月にとさでん交通桟橋線に乗りに行った時の乗車記です。
とさでん交通桟橋線

(このページの作成者 てら)

こんばんは。てらです。
先日、LCCの就航記念ということもあり関西空港から高知へ飛ぶ機会に恵まれた。
日帰りという制約もあったため、本当はとさでん交通を一日かけていろいろ乗りたかったのだが、市内観光がてら桟橋線に終点まで乗車することにした。
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はりまや橋北バス停で降りると、県庁や高知城のあたりまで続くアーケード街が出迎えてくれた。
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はりまや橋のそばを通る路面電車。ガッカリ観光名所ともよく揶揄されるが、路面電車が行き交うのと絡めて撮ると悪くない。そんなに難しくないのでお試しあれ。
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通りを往来する路面電車をしばらく眺めていると、赤いのがやってきた。590形と呼ばれ名鉄岐阜市内線、美濃町線で活躍していたお古である。1957年に登場して、名鉄岐阜市内線が廃止となった2005年に高知に活躍の場を移し、今もなお運行されている。
名鉄のお古に揺られて乗り鉄を敢行することとした。
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車内は、扉を一枚埋めている以外は岐阜市内線時代そのままのようだ。
写真右側、進行方向右手最前部の扉を両側とも埋めている。
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この日は、2編成しかいない590形が両方稼働しており、離合を見ることもできた。
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終点の一つ前の桟橋車庫前で下車。もう終点は目と鼻の先だ。
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公道から車庫を眺めることができる。
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折角なので桟橋通5丁目まで歩いた。高知港はすぐ先である。
いままで高知市内をゆっくり観光することがなかったのだが、市街地から海まで近いことをこの旅行で初めて知った。とさでん交通では大所帯かつ古参の200形に揺られ来た道を戻る。
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はりまや交差点でしばし撮り鉄。桟橋線はセンターポール化されたため、列車の離合は撮りにくいが電柱が少ない分すっきりとした写真が撮れる。
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旧塗装同士のすれ違うも運よく見ることができた。

満足した私は、ブランチを食べに大橋通へ向かった。
(このページの作成者 てら)

東欧2019:IVの続き。目次はこちら
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ハンガリーの首都ブダペストは、トラムの縦横無尽に走る街です。街並みの美しさも手伝って、乗っても撮っても楽しいところです。路線網が発達していて全ては網羅できないので、系統別に乗車したものをまとめます。

詳細な路線図はこちら。主要ルートはこちら(どちらも交通局公式サイト)。ブダペストはドナウ川を挟んで西側がブダ地区、東側がペスト地区です。

観光客が最も使う系統はおそらく、東側のペスト地区を半円状に走る、4系統と6系統(ルートはほぼ重複)でしょう。ブダ地区北西部のSzéll Kálmán térから東へ進み、マルギット島の南端をかすめながらドナウ川を渡ってペスト地区へ。ペスト地区では西駅、Oktogonなどの主要な場所を半円の円弧を描くように南下して、もう一度川を渡ってブダ地区の南部へ至る系統です。
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観光客だけでなく地元の方の利用も旺盛で、車両は長い低床車が数分おきに運用。車内はいつも混雑しています。ブダペストのトラムは車両の前後に運転台があって左右どちらにもドアーがあり、対向式ホームだけでなく島式ホームも多数存在しています。
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4系統、6系統とともによく使われるのが、ペスト地区で4、6系統のさらに内側を半円状に走る47系統と49系統でしょう。ペスト地区の中心にあるDeák Ferenc térを出発すると南下し、Kálvin térで西へ進路を変えて中央市場の前を通って川を渡り、ブダ地区へ至る系統です。
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両系統共に数分おきで走り、利便性は高いです。車両は写真のような1970年前後に製造された旧式のものばかりが運用されていて、昔ながらのトラムを楽しめます(写真はGanz社製CSMG)。
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続いて、2系統もよく使われる系統ではないでしょうか。ペスト地区のドナウ川沿いを南北に貫く路線です。車窓にはずっとドナウ川が広がり、昼の景色も夜景も綺麗で、まさに乗っても撮っても楽しい、ブダペストトラムの代表格です。
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川沿いを道路や橋を避けながら走るため、電停の形が変則的なのも面白い2系統。車両は90年代後半製造のGanz社のKCSV-7シリーズがもっぱら使われています。
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北端にある終点電停の手前で、一度川を離れて議事堂の前を迂回します。すぐに川に戻って終点です。
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北端のJászai Mari tér電停。4系統、6系統に乗り換えが可能。
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南の方には、地下の電停もあります。
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2系統はドナウ川の東岸、ペスト地区を走りますが、右岸のブダ地区を川沿いに走る系統もあります。19系統と41系統です。
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2系統と異なり、低床車が多く運用されています。
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ブダ地区には、その他にも川からは離れていますが複数の系統が走っています。
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ブダ地区ではタトラ社製T5C5をよく見かけました。
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他方、東岸のペスト地区でよく見かけたのは、ドイツDuwag社製のTW6000。高床式ですが、ドアが開くときに車内のドア付近の床が下がるようになっており、2ステップで乗車できます。
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TW6000と同じ系統にしばしば入っているのがUrbos3の短編成タイプ。この日は3系統と69系統でみかけました。

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TW6000はペスト地区の24、28系統でも確認しました。

さて、ブダペストの公共交通はトラムだけでなく、トロリーバスやバス、地下鉄など多彩です。
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世界遺産にもなってる地下鉄1号線は、このような他では見ないタイプの車体。
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地下鉄3号線は、2年前に訪れた時は旧式の真っ青な旧共産圏を彷彿とさせる車両で、車内も古く、ドアは乱暴に閉まるものだったのですが、なんとリニューアルされていました。綺麗なのは喜ばしいですが、寂しくもあります。
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車内まで綺麗になり、液晶画面で行先も表示されていました。
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中央市場前からはトロリーバス83系統が発着しています。この83系統には旧式の連接タイプのトロリーバスが入っていました。
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東駅の駅前で同様のタイプと思われる古いトロリーバスを視認。80A系統に充当されていました。東京ではトロリーバスはおろかバスでもこのような角ばった車体はもうほとんど見られませんから、感慨深いものがあります。
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こちらは新しいタイプのトロリーバス。76系統は東駅を出発してトラム4、6系統の少し外側を円弧を描きながら北側に進む系統です。
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こちらは実際に乗車してみた75系統のトロリーバス。英雄広場までこれで向かいました。当たり前ですが、一昔前の電車のようなモータ音です。
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車内の運転士後ろの座席には、共通運用と思われる多系統のサボが保管されていました。
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バスもたくさん走っていますが、見かけた旧式の連接バスだけ掲載。系統は不明です、、、
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このような郊外電車も走っています。今回は滞在時間が少なく、駅で1枚写真を撮るのにとどまってしまいました。


※地下鉄3号線はリニューアル工事のため、部分運休中です(平日夜20:00以降と土曜休日の終日は全線運休)。

東欧2019:VIへ続く。

(このペイジの作成者 いし)

※2018年夏より、ベオグラードの国鉄駅がBeograd Glavna StanicaからBeograd Centarに変更になっています。詳しくはこちら(セルビアちゃんねるさんのyoutubeページにジャンプします)。

東欧2019:IIの続き。目次はこちら
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セルビア共和国の首都ベオグラードには地下鉄こそないものの、バス、トラム、トロリーバスが市内を縦横無尽に走っていて、移動が便利なだけでなく、乗ったり見たりするのにも飽きることがありません。

とりわけ、旧鉄道駅前は複数の系統が発着して往来も激しく、その場で眺めているだけでも十分楽しめます。周りの風景もヨーロッパの典型的な古い建築から最近の建物までが立ち並び、その猥雑さは他のヨーロッパ都市と一味違った風景を見させてくれます。
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黄色の建物が昨年まで使われていた鉄道駅で、風格のある造り。目の前の電停に止まっている赤い車両(Tatar KT4)は、頻繁に走る9系統です。
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旧鉄道駅構内は自由に入れますが、パトカーが数台置いてあって警察官が居る以外は何もなく、荒れ果てています。ここには新しくビルが建設されるようです。
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こちらは、この日11系統に入っていた黄色いトラム(Schindler)。ほとんどの車両が赤色のため、黄色の車体は目立ちます。屋根上の赤い所には、このトラムがかつてスイスのバーゼル(Basel)を走っていたと書かれていおり、ベオグラードで第2の人生を送っている模様。
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この日は、緑の車両も運用に入っていました。
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緑のトラムはもう一台(Duewag GT6)。こちらも先ほどの黄色い車両と同じく、譲渡された車両のようです。
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一般的な赤いトラムは、この車両(Tatar KT4)が多く見受けられました。本数の多さや、車内を見て確認出来た乗客の多さから、9系統は相当需要が高いと見受けられ、新型の長い低床車両(CAF Urbos 3)が積極的に投入されていました。また、この車両が2連結されて運転している時もありました。

新型の長い低床車両は7系統、12系統にも導入されていました。

訪問した2019年1月時点では、鉄道駅の北のEkonomski fakultet電停からさらに北方に位置するPristanište電停までの2電停間が工事で通行止めのため、2、11系統などが運転区間の短縮または変更を行っていました。変更の際は、系統番号の後ろにキリル文字のЛをつけて運転しているようです。
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ベオグラードの市内交通はこのカードで乗車が可能。1回車内の機械にタッチすればそこから90分有効で運賃は89ディナール(約90円)です。タッチするときに5人まで人数も選択できます。また、遠出するときはゾーン1から5まで選択できます。

このカードは街中に無数に存在するキオスクで一枚250ディナールで購入でき、キオスクで、東京のスイカのように任意の金額をチャージし、使い続ける仕組みです。ベオグラードではかなりの人に英語が通じたのが嬉しいところ。ただし、カードの購入やチャージができないキオスクも多々ありましたので、購入やチャージをする際は複数の店で断られる可能性を頭に入れておくと、ストレスが軽減します。

ちなみにスーパーもキオスクもヨーロッパにしては珍しく、24時間営業のところが結構ありました。便利です。
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坂の多いベオグラードには、トロリーバスも走っています。写真は、トロリーがバスの進行方向とは別の架線に進んでしまったのを直そうとしているところ。運転手がバスの後方に回ってトロリーを一度架線から外し、手でトロリーに繋がった紐を手繰り寄せながら元の正しい架線に戻していました。
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案外すんなりと作業は終わって、バスは出発していきました。

今回紹介したベオグラード市街地の最新の公共交通の地図と時刻表はこちらから確認が可能。また、全体の路線図はこちらから確認できます。


東欧2019:IVへ続く。

(このペイジの作成者 いし)

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