旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

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こんばんは、いしです。今回も冬に書いたままになっていた、過去記事の放流です。お付き合いください。

路線図
を見れば一目瞭然の通り、西武多摩川線は他の西武線からは孤立して存在する珍しい路線です。

是政橋の府中市側の袂から多摩川線は発車します。府中市のコミュニティバス「ちゅうバス」なら是政駅というバス停が最寄り。
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多摩川線はラッシュ、データイムの区別なく、終日4両編成が12分間隔で運転。列車交換は白糸台駅と新小金井駅で行われ、塗装の異なる3編成が運用につきます(競艇場前駅の交換設備は廃されています)。
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乗車したのはこの編成。撮影は是政駅です。平日の午前に乗車したため、乗客は各車数人といったところ。ワンマン運転のため運転士がドアーを閉めて、武蔵境駅へ向かいます。
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白糸台で下りと列車交換をした後、上の写真の多磨駅では近くにある外大生や地元の人たちが乗車し、車内はだんだんと活気付いてきます(注1)。

結局、武蔵境駅に着くまで乗車してくる一方で、中央線への強い旅客流動を感じます。一応、是政駅から2つ目の白糸台駅は、京王線の武蔵野台駅まで徒歩乗換えが可能で、車内の自動放送で案内もされていましたが(注2)。

終点の武蔵境駅は多摩川線ホームに入線。エスカレータを下って改札階に到着です。多摩川線の改札よりも中央線への乗換専用改札の方が規模が大きく、ここからも中央線への乗継需要の高さが伺えました。


注1:写真は別日撮影。
注2:一方、京王線の車内では、西武線への乗換案内放送がありません。

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。今回は、冬に書いたまま放置していた過去記事を、お蔵入りさせるのももったいないので放出します。

JR中央線の武蔵境から出発する、たった5駅しかない路線があります。西武多摩川線です。私の親戚が「是政線」と呼ぶものですから、わりと最近まで是政線と呼ぶのかと思っていました(実際、今でも自分はそう言ってしまいます)。どうやら、昔は是政線と言ったようですね。

実は一度も乗ったことが無く、いつかは乗ってみたいと思っていました。所用で京王線府中駅に行った帰り、駅のバスプールに是政循環と書かれたコミュニティバスを発見したため、勢いで乗車。多摩川線に初乗車しました。

府中は京王バスの牙城です。とくに中央線の駅へ向かって、バス路線が何本も伸びています。一方、市の運営するコミュニティバス「ちゅうバス」は5路線が存在し、全て30分間隔で走っています。コミュニティバスにしてはかなり高頻度運転の部類ではないでしょうか。
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乗車したのは府中市を南東部に向かう、是政循環。車体は、これまたコミュニティバスにしては珍しく、中型バスです(ポンチョじゃない!)。乗車率も高く、座席は埋まって、立ち客も居るほど。府中駅で乗せたお客さんは、競馬場を抜けたあたりからパラパラと降り始めます。競艇場近くからは乗車もチラホラありました。
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ちなみに、ここ是政バス停は京王バスも走ってます。しかし、1日1本のみで土日は運休の上、府中駅までちゅうばすより¥100以上高い設定です。はたして使う人は居るのでしょうか。謎です。

(このペイジの作成者 いし)

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こんばんは、いしです。

小笠原旅行の締め括りは、おがさわら丸です。船内は快適で申し分ないのですが、なにぶん乗る時間と揺れが不安要素。往路のおがさわら丸は波高3mでしたが、復路は前日に通過した前線を伴った低気圧のおかげで、波高4mうねりあり。徐々に回復傾向に向かっているとはいえ、往路以上の悪天候に不安は尽きません。
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乗船まで時間があったので、荷役を傍から見学。おがさわら丸は貨客船ですので、島への人の輸送だけでなく、物資の輸送も担っていますので、これも大事なおがさわら丸の使命です。台風などで欠航が続くと、島は品薄状態に。1週間ならまだしも2週間となると流石に島の人も備えるのは難しいと、宿のオーナー談。島の暮らしの厳しさが伺えます。
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二見の客船ターミナルは、出港時刻の15:30が近づくにつれて14:00頃から活気が出てきます。旅行客はもちろん、船に乗る地元民や見送りの方々など、港は人でごった返します。
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帰りも相変わらずの2等寝台です。乗船から出航まで少し時間があったので、2デッキ、3デッキにある2等和室を見学。
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最安区画なのが魅力ですが、船底に近いため波音は大きく、満員の場合は体力を使いそうです。
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15:30。船は定刻で出発。10分ほど前から港では太鼓の演奏や旗振りなど、村人総出で見送って頂けます。たった数日滞在しただけでも、感動の瞬間です。
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おがさわら丸の岸壁のすぐ隣にある岸辺から、観光用の小型船がいくつもおがさわら丸に並走して来ます。この日は3月でしたので、小笠原とはいえ気温は15度程度。まさかとは思いましたが、小笠原好例のお見送りです。
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二見湾を出るまでの数分間、おがさわら丸と並走しながら、小型船に乗った地元の方々が次々に海に飛び込んで我々を見送ってくれました。感動!!!

興奮冷めやらぬまましばらく父島を眺めていたかったものの、二見湾を出るとすぐに船を揺れが襲ってきます(地図)。出港前のアナウンスでは「本日は波が高く、少々船が揺れます」とアナウンスされていました。確かに、往路よりも明らかにおおきく船体は揺れていて、ほとんどの人たちが船外はおろか船内のパブリックスペースから早々に立ち去って、自らのベッドで横になっていました。

ドーンという波音とそれに続く大きなグワンという前後の揺れが何度も何度も繰り返され、体が揺さぶられます。たまらず昼寝をしましたが、何度も大きな揺れで起こされました。さすが波4m。

出港から4時間が経った19:30頃。偶然目も覚めたので意を決して夕食へ。ところが激しい揺れのために、うどん、そば、ラーメンといった麺類は提供しないとのこと。とてもじゃないけど重いものを食べたら吐いてしまいそうだったので、カフェのスープとサラダで軽く済ませました。

軽食を食べたらすぐに横になって、ベッドでじっと過ごします。ひたすら横になって寝たり、(揺れで)起こされたりしているうちに22時になり消灯。アナウンスでは深夜頃から揺れは収まるとのことでしたが、消灯後も何度か揺れで起きてしまいました。

8時頃に起き上がって、朝食に向かいます。明らかに揺れは収まっていて、それでも往路と同じくらいは揺れていましたが、麺類の提供も再開されていました。
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御蔵島を左舷に捉えるころには揺れもほとんど収まって、海に白波もうねりもなく、久しぶりに楽しい船旅です(地図)。
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往路は見えなかった三宅島もはっきりと確認できました。
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昨晩の悪天候の影響で、船は揺れが激しかっただけでなく、波にあれだけ大きな音を立ててぶつかっていたぶんスピードが落ちたようで、船は1時間遅れて運行していました。それでも昼過ぎには東京湾に入りました。右にも左にも陸が見え、貨物船や漁船が行き交っています。東京湾が混雑した海だということがよくわかります。
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信号旗を掲げながら、浦賀水道を低速で航行。
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旗を変えて、羽田空港を横切れば、竹芝桟橋はもう間もなくです。竹芝には予定より1時間遅れた16:30に接岸。25時間の船旅となりました。結局、人生で2番目に揺れた船旅になりました(1番揺れたのは2月に乗船した、市営船「すくも」)。


(このペイジの作成者 いし)

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こんばんは、いしです。

小笠原村の母島には公共交通が存在しませんが、父島には村営バスが走っています。1つは二見港周辺を走る循環路線で、もう1つは島の西側に点在する集落を縦に結ぶ扇浦線です。東京都最南端のバス路線である扇浦線に乗車してきました(乗った路線の大まかな位置は、こちらの地図の父島にある青い線)。
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小笠原村営バスは、一回200円で前払い。この日は、循環線にも乗るつもりだったので500円の1日券を購入しました。
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扇浦線は村役場前のここが始発で、営業所も隣接しています。本数は1から2時間に1本と、地方の路線にしてはかなり利便性が高くなっています。便によっては、日に数本走っている循環線からそのまま直通で扇浦線になるものもあります。

出発後は、集落を順番に通りながら島を南下します。終点の小港海岸バス停までは約20分の道程です。
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終点の小湊海岸バス停は、扇浦集落のさらに先です。
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ちなみに、東京都では最南端に位置するバス停留所で、その旨もバス停に書かれています。画像が手ブレしてしまったのが痛恨のミス。
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折返しのバス停まで少し時間があったので、遊歩道で少し南下することにしました。ガイド無しで訪れることが出来て、景色が良いと噂の中山峠へ向かいました。バス停のそばで、環境保護のために靴の裏の消毒やズボンの汚れを落として向かいます。

なかなかの山道をひたすらに登ること数十分。峠というよりは山頂と言った方が良いのではと思う位に道の両端が切り立っている中山峠に到着しました。
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名前こそ「峠」ですが、山の稜線に立っています。この写真ではそのダイナミックさが伝わらないのが残念ですが、左右には島や透き通った青色の海岸が点在し、まさに絶景でした。

続く。
(このペイジの作成者 いし)

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こんばんは、いしです。

東京のはるか南1,000kmに浮かぶ母島も、東京都に属する小笠原村の有人島です。父島からフェリーで日帰りで尋ねることが出来ます。もちろん宿泊もできます。この日は、帰りの船が出るまでの約4時間、島をぐるっと見て回ることにしました。

母島に公共交通機関は存在しません。おそらく、島自体は大きいものの(周囲は父島よりも長い58km)、集落は港付近に固まっているからでしょう。しかし、島の北端には戦時中の集団疎開まで存在した北村という集落の跡地が存在し、都道がそこまで伸びています。また、集落の南数kmのところまでも都道が伸びていて、都道最南端の標識があります。その2つを訪れるためには徒歩ではとても無理なので、移動手段の確保が必要になります。

母島にあるのはレンタカーかレンタルバイク(原付)。レンタカーは予約しないと当日飛び入りで借りるのはなかなか難しそうだったので、原付を借りることにしました。島には2箇所借りられるところがありますが、1箇所目はバイクが既に出払っていました。なんとか2箇所目のところで借りられましたが、もともとバイクは4台だけ置いているようでしたので、バイクを借りようとしている場合は下船してすぐにレンタル場所へ向かった方が無難です。
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父島から乗ってきたははじま丸が見える場所でバイクを借りて、まずは島の北端にある北村集落の跡地を目指します(地図)。

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島の西側を、アップダウンを繰り返しながら北上します。時折、写真のように進行方向左手に海を望めます。

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北村集落に到着です。離村から70年以上が経ち、ほとんど何も残っていません。道の終端には「道路終点」の標識が。なかなかお目にかかれない代物です。
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北村から数km戻った所には、もう1つ堤防のある港が存在します。住居は無いので、写真に写っているもの以外は船が1艘あっただけです。この日は、釣りをしている方が居ました。
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時折、地元の方が使っているのでしょうか。集落からは10km以上離れている場所なのですが。この写真を撮った後、巡回のパトカーと遭遇しました。時折島をパトロールしているようです。

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バイクを走らせて、南へ戻ります。途中のトンネルから、島の南方を見た写真です。このような山林の中をひたすらに走るだけの道です。数km置きに、何かの跡やお墓などが点在しています。
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また、このようなビュースポットもいくつかあります。
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いったん集落まで戻り、そのまま都道を南下し続けます。名前は南進線に代わって南へ伸びていきます。
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数km走ったところで道路の終わりが突然現れました。
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ここは都道最南端です。ここから先は遊歩道となっていて、徒歩のみのアクセスです。時間がなかったので、バイクで来た道を引き返しました。
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集落の寿司屋さんで島ずしを昼食で頂いた後、集落内をブラブラして、帰りの船まで時間をつぶしました。
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母島の沖港の待合所は観光協会も兼ねています。ここで船を待ちます。

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待合所で特産品が売られていたので、レモンソーダを頂きました。無糖できりっとしていました。美味。
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朝乗ってきたははじま丸で戻ります。
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警察官とともに、何人か島民の方も見送りに来ていらっしゃいました。
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母島を離れます。このあと沖に出ると、往路よりも激しい揺れの中を2時間、父島へ向かって船は北上しました。

(このペイジの作成者 いし)

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こんばんは、いしです。

小笠原諸島にある2つの有人島のうち、母島へ行くには小笠原の玄関口である父島から、フェリー「ははじま丸」に2時間揺られる必要があります(地図)。ははじま丸は、東京と父島を結ぶおがさわら丸の約20分の1ほどの小さな船体で、500トン級。船内は3階建てです。父島と母島を1日1往復しています。父島を朝に出発して昼前に母島着。折返し便は午後になります。ただし、おがさわら丸が出港あるいは入港する日は、接続の関係上ダイヤが変わります。また、毎日運航というわけではなく運休日も多々存在します。
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父島の二見港にある、ははじま丸の乗り場で乗船券を購入し、乗船名簿の記入も行います。この日は偶然にもゴールデンウィークの乗船券一斉発売の日で、港のおがさわら丸乗り場は島民の方々が東京行乗船券購入のためにたくさん並んでいました。列先頭の方はどうやら午前3時から並んでいたご様子!

あとから宿のオーナーに聞いた話ですが、今年のゴールデンウィークは10連休のため、通常の3から5倍もの予約が殺到し、おがさわら丸の予約は電話・インターネットともに取りづらい状態が続いたそう。宿の電話も朝から昼まで鳴りっぱなしで対応に追われていたんだとか。頭が下がります。

混雑するおがさわら丸の切符売り場を後目に、ははじま丸の乗り場へ向かいます。ははじま丸の出航は7:30とかなり早い時刻。そのため、前日までに母島へ行く旨を伝えておくと、朝ご飯に軽食を作って頂けます。ははじま丸の船内で食べてほしいとのことでしたが、座敷席は飲食禁止だったので、ははじま丸では船外デッキのベンチに腰かけて、朝食を頂きながら母島へ向かうことにしました。
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7:30、父島の二見港を出発です。二見湾を出ると次第に船は大きく揺れ始めます。500トンあるとはいえ、太平洋に出てしまえば前後に大きく揺られます。この日は天気が良かったので波も2.5mとそんなに高くなかったはずなのですが、しっかり揺れます。エスエス製薬さんの「アネロンニスキャップ」が今日も大活躍です。
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1時間もすれば、船後方から見える父島はかなり遠ざかっていました。あと残り半分です。前方には既に母島が見えていました。

ははじま丸の船外デッキの手摺には無料の双眼鏡が結わえ付けられていて、誰でも使うことが出来ます。これはクジラウォッチング用です。船外デッキに座っていると、なるほどクジラがよく現れます。クジラツアーではないので近づくことは出来ませんが、存外頻繁にクジラが登場します。
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定刻通り、母島にまもなく到着です。
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父島の二見と比べるとかなりこじんまりとした印象。この日は日帰りで母島を少しだけ探索します。

続く。

(このペイジの作成者 いし)

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こんばんは、いしです。前回記事の続きです。

3月4日出発のおがさわら丸に乗って、小笠原諸島の父島に着いたのは翌日の11:00。この日は父島を一周しました(地図)。

船が着いた二見港のそばの集落(東町と西町)に宿から店までほとんどのものが揃っています。そこでレンタルバイクを借りて島を周るつもりでしたが、いざレンタル屋に行ってみると、近頃は運転に不慣れな旅行者の事故が目立って、警察の指導によりバイクを日常的に運転していない人への貸し出しはしていないとのこと。同じ場所で電動自転車も貸し出ししていたので、レンタサイクルで一周することにしました。
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自転車を借りて、港近くの東町を出発し、一周道路のある奥村という集落まで南下しました。父島は島の西側にいくつかの集落があってメイン。東側は山がちで集落はありません。まずは体力を使いそうな島の東側を攻めます。
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奥村の集落を過ぎたところの三叉路。写真手前からやってきて、右側が海岸。右奥へ進む道がメインルートで島の西側を走ります。左手に進むと島の東側へ行けます。
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ここから「警笛慣らせ」の標識が頻発するアップダウンの激しい道が始まります。
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集落が無くなると、ひたすらに山道。道に野山羊が現れました。
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確かに、野山羊と思しきイラストの標識も。
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島を一周する都道の東側は「夜明道路」と名付けられ、キロポストはこのような立派な石造りです。
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電動自転車のおかげでなんとか急な峠を登りきって、長崎展望台から旭平展望台付近。見えているのは島の東側。
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旧バージョンの動物注意の標識も残っています。写り込んでいるピンクの自転車が、今回レンタルした電動自転車です。
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もう少し自転車で島の東側を南下すると、羽根浦展望台に到着します(地図)。ここはガイド無しでも行ける数少ない場所。眼下には羽根浦海岸が見えました。
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ここには、珍しいバイオトイレが2台も設置されていました。ちなみに、母島にもあります。
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さらに上り下りを繰り返すと、JAXAの研究施設も見えてきます。
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ここが列記とした都道であることを示す標識です。
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だいぶ坂を下って島の南の方まで来ました。ここから道は西へ向かいます。その途中の分かれ道。
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この巽道路は、島の南東に向かって伸びている都道。都道のさらに先にはガイド付きでしか入れません。
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島の西側近くの集落までやってきました。
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まもなく島の西側につきました。ここは扇浦海岸です。
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北上して、二見港へ戻ります。丁度、日が差して二見港に停泊する貨客船おがさわら丸(右)とクルーズ船(左)が見えました。
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さらに島の西側を走る道路を北上して、境浦海岸に向かいます。
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境浦海岸も日が差し込んでいて、綺麗なブルーでした。
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この先、さらに北の奥村までのトンネルは自転車が通れないため、トンネル横の海岸沿いを迂回。この道を抜ければ奥村に到着で、二見港までも10分ほどで戻れました。
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少し休憩して、島の北西(地図だと左上)にあるウェザーステーションという展望台へ向かいます。二見から山道を登っていく途中で、二見と集落がよく見えました。この写真の中の集落が東町と西町で、ほとんどのものがここに集積しています。
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さらに登ってウェザーステーション展望台に到着です。270度ほど(島のある東方向以外)、海が見渡せる大絶景。くじらのシーズンだったので、時折クジラも姿を現していました。
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最後は、島の名産、カメ刺を食べてこの日を締めくくりました。

(このペイジの作成者 いし)

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こんばんは。いしです。今月は、先月訪れた小笠原の記事を更新します。

東西南北に広がる日本の中で最もアクセスしづらい場所の1つは、間違いなく小笠原でしょう(地図)。小笠原列島の中に有人島は父島と母島だけですが、本土(東京)からは約1,000kmも離れている上に空港は無く、アクセスは週に数便のフェリーのみ。加えて、そのフェリーは東京を出発してから、延々と揺れる太平洋を片道24時間も航行してようやく父島に到着するという代物です。

時間の自由が利く今のうちにと、意を決して小笠原に行ってきました。ブログの文章では伝えきれませんが、時間をかけてでも行ってよかったと思えるほど、素晴らしいところでした。

目次 ※漸次更新
1日目~2日目:【この記事】フェリー「おがさわら丸」東京→父島
2日目:【記事②】父島一周。
3日目:【記事③】フェリー「ははじま丸」父島→母島
同日:【記事④】母島探索、フェリー「ははじま丸」母島→父島
4日目~5日目:【記事⑤】父島、小笠原村営バス。
5日目~6日目:【記事⑥】フェリー「おがさわら丸」父島→東京
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東京都小笠原村へ行くには、東京の竹芝桟橋から出るおがさわら丸に乗るほかありません。ここ竹芝桟橋は浜松町駅から数百メートル離れたところにあり、伊豆諸島に向かうフェリーや高速船もここから出航します。写真は竹芝のフェリーターミナル。ここから伊豆諸島へは東海汽船が、小笠原へはグループ会社の小笠原海運がそれぞれ運航しており、伊豆諸島へのフェリーは毎日、小笠原へは週に1から2便の運航です。

今回乗船したのは3月4日東京発の父島行。この季節はクジラシーズンで船は満員。卒業旅行の学生から団体旅行の高齢者まで客層はバラエティに富んでいます。ただ、ハイシーズンとなる夏のおがさわら丸はほぼ休みなく3、4日に1往復程度東京父島間を行き来するのに対し、3月は週に1往復程度と本数は少なめです。
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出発日は、あいにくの雨模様。風が穏やかだったことがせめてもの救いです。この時期の伊豆諸島、小笠原方面は海が荒れやすいため、天候には敏感になります。気象庁の予報ではこの日の波は伊豆諸島の三宅島で2.5m、八丈島と父島では3mとのことでした。乗客同士の会話によれば、おがさわら丸は波高7mまでは欠航しないようです。動くのは確実ですが、揺れが心配なまま乗り込みます。
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フェリーターミナルで搭乗券を発券し、いざ、乗り込みます。
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出航は11:00。左舷から乗り込み、4デッキの2等寝台へ向かいます。おがさわら丸の船内で乗客が立ち入れるのは、2階(「2デッキ」と呼びます)から8階(8デッキ)までの7層構造。高級クラスになるほど上のデッキに部屋があります。一方、最下層にあたる2デッキ、3デッキには、窓がない雑魚寝の2等和室があります。
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今回予約したのはその1つ上のクラスの2等寝台。4デッキと5デッキの窓がない部分が2等寝台です。2段ベッドが向かい合わせになっている構造で、カーテンを閉めればプライベートな空間が確保されます。
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荷物置き場も充実しています。
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4デッキにある案内所で頂いた時刻表です。東京の竹芝港を出発し、父島の二見港まで24時間の道のりです。
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11:00定刻に汽笛を鳴らして出航。まずは波の穏やかな東京湾を3時間ほど進みます。
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あいにくの曇りでほとんど景色は見えませんでしたが、ところどころコンテナ船や羽田空港、アクアラインなどを横目に、船にしては結構なスピードで東京湾を進みます。

このおがさわら丸は2016年から就航した3代目。スピードアップや揺れの軽減などが図られ、父島への所要時間は従前の25時間より1時間短い24時間となっています。また、新しい船だけあって船内はどこも快適かつ清潔です。トイレもシャワーも洗面所も綺麗です。

加えて、2代目おがさわら丸が6千トン級の船だったのに対し、新しいおがさわら丸は1万1千トン。揺れる太平洋の航海には大変頼もしい大型船です(大きいということは、それだけ揺れにくい)。個人的には、1万トンを超える大型船は北海道方面へ向かうフェリーでしか乗ったことがないので、その大きさに期待が高まります。
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レストランやカフェ、ちょっとしたショップまでついています。写真を撮るのを忘れましたが、廊下には緊急時用のビニール袋が数十m感覚でたくさんぶら下がっています。1万トンを超える大型船ではあっても、それだけ揺れる航路ということですね。乗るには覚悟が必要です。今回も、乗船にあたっていつも服用しているエスエス製薬さんの「アネロンニスキャップ」にお世話になりました。おかげさまで往復共に船酔いにならずに済みました。
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船は予定通り順調に進みます。
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昼食を食べ終わった14時頃、出航から3時間経ってついに船は東京湾を出たようで、だんだんと揺れが大きくなってきました。大型船ならではの、グワングワンとゆっくり前後に揺られる感じが続きます。船内を行き交う人の数もだんだんと減って、通路を歩くのには手すりにつかまらないと右に左に千鳥歩きになってしまいます。

8デッキ(展望デッキ)に上って外を見ると、少し白波が立っていました。遠くに厚い雲に覆われた三宅島と御蔵島を薄っすらと望める以外は、見渡す限りの海です。時刻はまだ16時前。到着まであと19時間です(地図)。
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遠くに八丈島らしき島影が見えた頃、船は日没を迎えました。おがさわら丸は、東京湾を出て一路南進しています。17時頃に日没を迎えましたので、到着まであと18時間です。この日は18時頃にレストランで夕食を食べた後、寝台で横になって暇をつぶしました。

19時を過ぎたあたりから、明らかに揺れがひどくなってきました。4デッキの寝台ですから、船の中腹の高さに居たものの、波が船体にぶつかるドーンという音が大きく聞こえます。それに続いてグワンという大きな揺れが2、3度。これの繰り返し。それでも問題なく寝られるほどの揺れでしたので、うつらうつらしている間にいつの間にか22時。消灯の放送が流れて船内は暗くなり、就寝です。
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翌日は6時に点灯。揺れはあいかわらず続いていましたが、意を決して8デッキに出てみると、昨日の東京の天気が嘘のような快晴でした。この日は予報通り、高気圧に覆われて天気が回復に向かったようです。7:30、揺れたまま、朝ご飯をレストランで頂きました。危うく酔うところでしたが、ギリギリセーフ。
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10時過ぎ、ついに小笠原列島を視界に捉えました。ここまで東京から23時間、、、船内は再び活気づいて、かなり多くの人が小笠原列島を見ようと船外に出てきていました。もういい加減、皆、揺れになれたようですね。
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10:30。ついにおがさわら丸は父島の二見湾に入ります!
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二見港と、そこに停まる「ははじま丸」の姿が。母島へ向かう人は、1時間の乗り継ぎでなんとははじま丸へ乗り換えです。これからさらに2時間の船旅が待っています。
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ちなみにこの日は湾内にクルーズ船「にっぽん丸」も停泊していました。年に数度しか来ないので、大変貴重な光景です。岸壁はははじま丸とおがさわら丸で一杯ですし、なにより2トン級のにっぽん丸は二見港には恐らく接岸できないのでしょう。この位置に停泊していました。
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伊豆諸島の島々と同じく、警察官もおがさわら丸の接岸を見守っています。IMG_2783
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港には、村人総出で出迎えです。
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船は定刻通り、翌日の11:00に父島の二見港に到着しました。長い道のりでした。

続く。

(このペイジの作成者 いし)

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