旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

タグ:ヨーロッパ

どもどもてらです。
この記事は 東欧2017 ウィーン編 の続きです。
東欧2017 目次
I.ワルシャワ 
II.クラクフ
III.カトウィゼ
IV.オロモウツ
V.ウィーン
VI.ブラチスラヴァ(このページ)
VII.ブルノ
VIII.ブタペスト

前回のウィーン編はこちら


行ったのは4年前、記事の構想は2年前…猛省
スロバキアの首都、ブラチスラバも国鉄駅を中心として複数の系統のトラムが存在する。
歴史は1895年と古く、現在は交通公社が総延長41㎞、5つの系統を運航している。
滞在が1泊だったため写真は少ないがいくつか紹介しようと思う。

事前にガイドブックなどで調べた際に、治安について中央ヨーロッパ諸国は東アジア人が凶悪な犯罪に巻き込まれることは少なく、
スリに気を付けるようにという記述がされていた。のだが…
ポーランド、チェコと周ってきた後にスロバキアのブラチスラバ中央駅に降り立つと、どことなくざわざわとした雰囲気
チェコに比べて工業化が遅れている点などは関係があるのだろうか…。
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翌日、観光しながら、何回かトラムに乗車したので写真をいくつか紹介する。
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ブラチスラバ中央駅から市街地までは1.5キロほどあり、ドナウ川のほとりに旧市街はある。
大荷物を抱えての移動はやや難儀だったのでトラムにお世話になった。
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主要な系統であるためか、シュコダの低床連接車両がやってきた。(Škoda 29 T)
石畳の街並みを走る近代的なトラム、ドナウ川の傍であるためか朝の霧は濃かった。
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観光がてらブラチスラバ城付近まで、トラムを見ながら歩いて回った。
Kapucínska電停付近にて(Tatra T6A5)Tatraの古い形式のトラムはプラハでも見られるようなツートンカラー 塗装であった。
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最後にブラチスラバ中央駅前にて停車しているトラムを一枚。(Tatra K2s)
駅の中のツンとしたにおいや、他都市とは違うざわざわとした雰囲気だったせいか
スマホにもカメラにも中央駅近辺のあまり写真が残っていないのが、今となっては少し残念である。

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。

この記事は 東欧2017 オロモウツ編 の続きです。
東欧2017 目次
I.ワルシャワ 
II.クラクフ
III.カトウィゼ
IV.オロモウツ
V.ウィーン(このページ)
VI.ブラチスラヴァ
VII.ブルノ
VIII.ブタペスト

前回のオロモウツ編はこちらです。


乗ったのは4年前、記事の構想を練りだしたのは2年前…。
チェコ国鉄でウィーンに出た私といしは、半日観光がてらウィーンのトラムも何本か乗った。
オーストリアの首都、ウィーン市内は6つの地下鉄に加えて、220㎞の路線網を持つトラムやバーデン線と言われる近郊型私鉄が走っている。
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ウィーンの旧市街の狭い路地も縫うように路面電車が走る。
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基本的に市内の中心部の観光地を回る主要路線は低床の連接トラムが走っているのだが…
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このように旧型のトラムが列を成していることもある…。3本連続は圧巻。Type E2+c5はまだまだ100組成以上走っているそうだ。
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国会議事堂付近にて撮影した一枚。白い街並みに少しくすんだ赤の塗装が映える。
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ウィーン西駅にほど近い、Urban-Loritz-Platz電停にて。特徴的なテントのような屋根が開放感があってよい。
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最後、国鉄に乗るまでに時間があったのでバーデン線の車両も見学(共通の切符で乗れるかわからなかったので乗らなかったけど、どうやら市内共通一日乗車券などでは乗ることができるようだ。)
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こちらはバーデン線の新型車。バーデン線はウィーンの中心部から南に約30㎞の路線を持つ私鉄で、市内はウィーン市交通局に乗り入れ郊外は80km/h近くで走る鉄道である。
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ウィーン旧市街の中にある地下鉄駅(Karlsplatz)の出入り口。どうもあとから調べてわかったのだが、よくガイドブックとかで紹介されている出口はこの真裏から撮影しているらしい…。ここからとっても十分高貴さがあって華美なのだが…。

コロナでなかなか外出できない日々、過去の写真を見返して海外へ行きたい気持ちがまた湧いてくるのであった。

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
この記事は 東欧2017 カトウィゼ編 の続きです。
東欧2017 目次
I.ワルシャワ 
II.クラクフ
III.カトウィゼ
IV.オロモウツ(このページ)
V.ウィーン
VI.ブラチスラヴァ
VII.ブルノ
VIII.ブタペスト

前回、カトウィゼ編はこちら

カトウィゼからボフミン、オストラヴァ経由でオロモウツへやってきた。
人口10万人と少しの小規模な町であるが、世界遺産にも登録されている三位一体広場などが有名な地域である。
トラムの総延長も30㎞とチェコの諸都市のなかではやや小ぶりだ。
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チェコ国鉄のオロモウツ中央駅。
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中央駅につけるようにトラムが走っている。これはTatra社のT3 当時は一番多い車両だったが2018年になんと低床車の新車が入り、最大勢力ではなくなってしまったようだ。
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Inekon 01 Trioという形式は3両しかいないためあまりみることができなかった。
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トラムは写真のような狭い中心市街地にも乗り入れる。写真は三位一体広場付近であり、路駐の車もあふれているためトラムがやや窮屈そうだ。
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写真のようにトラム優先なのか道幅の狭い地域は停留所ごとに停車するトラムの後ろに車の列ができていた。
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ぐっと冷え込んだ翌朝、中央駅に行くためにホテルから駅までトラムに乗ったところものすごい霧が出ていた。やや哀愁の漂うトラムとの別れになった。



(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
この記事は 東欧2017 クラクフ編 の続きです。
東欧2017 目次
I.ワルシャワ 
II.クラクフ
III.カトウィゼ (このページ)
IV.オロモウツ
V.ウィーン
VI.ブラチスラヴァ
VII.ブルノ
VIII.ブタペスト

前回、クラクフ編はこちら


乗り換えの時に立ち寄っただけなのだが、トラムの往来が多く何枚か写真を撮ったので紹介したいと思う。
カトウィゼのトラムの正式な名称はシレジアインターアーバンと言われ、13都市を結び26系統が運行されている。都市間を結ぶトラムということもあり、東西は50㎞近くに及ぶ範囲を走っており、営業路線の総延長も178㎞にも及ぶ。(東京メトロは195㎞)

乗り換え時間が1時間近くあったので、国鉄駅から電停一つ分あるいて、Katowice Rynekで行きかうトラムを眺めた。乗ったわけではないので、同じところからの写真の羅列になってしまい申し訳ない。
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Konstal 105N HF 11 AC 19番系統はStroszek Zajezdniaまで行く系統で、1時間以上のロングラン運用である。
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Konstal 105N 駅の東側の電停にて
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Konstal 105Na 単行で走っているタイプ カトウィゼ周辺だけで完結する系統の運用についている。
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Konstal 105-2K
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SGP/Lohner E1 カトウィゼからシレジアに行く都市間輸送を担当する系統。
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交差点のポイントは自動で動いていたが、たまたまポイント不転換が生じており、手動でポイントを扱っていた。

次回、オロモウツ編はこちら

(このページの作成者 てら)

どうもでらです。
この記事は 東欧2017 ワルシャワ編の続きです。
I.ワルシャワ
II.クラクフ(このページ)
III.カトウィゼ
IV.オロモウツ
V.ウィーン
VI.ブラチスラヴァ
VII.ブルノ
VIII.ブタペスト

前回のワルシャワ編はこちら


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ポーランド第二の都市、クラクフにもトラムが走っている。クラクフといえばポーランド第2の都市で旧市街地が世界文化遺産に登録されている文化都市である。
クラクフのポーランド国鉄の駅は中心部から少し離れており、トラムも駅前から出ているもののTeatr Słowackiegoまで歩いたほうがトラムの往来をのんびりとみることができる。また、観光地を結ぶ系統は決まっているため乗りやすい。
クラクフはワルシャワに次ぐ第二の都市ということもあり総延長90km、27系統が運行している。4時台から24時台まで運行されており、早朝深夜もそれなりの運行頻度で会った
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古い町並みに溶け込んでいるトラム クラクフ歴史地区をなぞるように走っている。
ちょっと遠くに移っているが、写真はBombardier NGT6型だ。
車両はワルシャワに比べて多くの形式が運用されているようだが、Bombardier NGT6型、EU8N型、SGP/Lohner E1 + C3型などが中心であった。
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系統が異なる列車の続行運転も数多くあった。街並みを縫うようにして走るので、観光がてら乗るのも楽しい。写真はSGP/Lohner E1 + C3型
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EU8N型は部分的に低床となっているため観光客が多い路線で多く運用されていた。
クラクフ郊外の観光地、コシチュシコ山への路線の運用に入っていた。
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コシチェコ山から望むクラクフの街並み
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せっかくなので終点のループ線を折り返す様子を見学してみたくて、10系統の終点であるPleszów電停へ。写真はSGP/Lohner E1 + C3型。ぱっと見た感じ当時は一番多い車両であった。
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終点では路線バスとの乗り換えが考慮されている。
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Kombinat電停付近にて
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乗り鉄しているうちに違う系統に乗り換えられそうだったので降りたWiadukty電停。
電車が来ないとちょっと不安であった…。
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SGP/Lohner E1型の車内。つり革は輪っかをそのままつかむ形式。ちょっと薄暗い感じが中欧感漂う。
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郊外から中心部に戻ってきた。旧市街地の北東端に位置するTeatr Słowackiego電停。
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夕食と買い物を済ませた後Dworzec Główny Tunel電停でトラムの往来を眺めた。国鉄駅の地下に設けられた電停だ。写真に写っているのは比較的新しいPesa2014n型

あまり観光地の紹介を併せて行うことができなかったが、観光しながら路面電車も楽しむことができ、初来訪にしては満足であった。

次回、カトウィゼ編はこちら

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
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2019年に相方のいしが欧州各都市を周遊し、そのときの記録を【東欧2019】シリーズにまとめているのだが、欧州各都市のトラムに関する記事を多くの方が読んでくださっていた。
そこで、2017年と少し過去のデータになってしまうが、私といしが東欧各都市を周遊した時の記録をもとに乗り鉄記録をつづる。

東欧2017 目次
I.ワルシャワ (このページ)
II.クラクフ
III.カトウィゼ
IV.オロモウツ
V.ウィーン
VI.ブラチスラヴァ
VII.ブルノ
VIII.ブタペスト

ワルシャワに来て驚いたのが湿度が低く埃っぽい点だった。真冬という事もあるのだろうが、マイナス10度をゆうに下回る寒さで雪とススの汚れが目立つ車両が多かった。
ワルシャワのトラムは20分券、75分券、90分券、一日券(購入から24時間有効)とあるのだが、20分券5回購入するならば一日券の方が安くなるため、トラムを乗る目的ではなく観光目的でも一日券で充分役割を果たすだろう。
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ワルシャワは130㎞あまりの路線長と30近くの系統のトラムが運行されている。その中でもワルシャワ中央駅を中心に東西に走る幹線が高頻度でトラムが行きかう。(参考までに東京メトロが195㎞、大阪メトロがニュートラムを含むと138㎞)
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Wiatraczna電停のようにランアバウトの交差点の中央に電停が設置されて乗換えの便宜が図られていた。Konstal 105Na(奥)とPesa Swing (120Na)
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現役で一番古いKonstal 105Na型も元気に走っているし、最大勢力である。
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ワルシャワ旧市街をまたぐバイパスもトラムが通過している。写真は(Stare Miasto電停付近)
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ワルシャワの特筆すべき点は速度(であると思う)急加速、急減速もあたりまえで、並行するバスや自動車に負けないスピードで走行する。
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車両はこのように制御車と付随車のセットになっている。日本の路面電車と違い、運転台が一つしかないため、終点で運転台を変わることはない。
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では、どうやって折り返すのかはこちらを見てほしい(写真は同じポーランドのクラクフ)
終点の電停には折返し場があり、このように円を描いて元来た方向へ戻っていく。
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ワルシャワ市の紋章が各車、車番の上に貼られている。
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車内は黄色に塗装されており、扉のそばにある改札機に切符を通すことができるようになっている。
切符の改札をせずに乗っていると不正乗車とみなされて罰金を取られるので要注意だ。…が、あまり巡回員を見かけることはなかった。
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行きかうトラムと国鉄を撮影するためにワルシャワ東駅(Warszawa Wschodnia)へ
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私といしがワルシャワを訪れた際は古い塗装の車も走っており、運よく撮影することができた。
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ワルシャワに滞在したのは深夜の飛行機で着いて翌々日の早朝に出発したので、正味1日足らずであったが、行きかうトラムを思う存分満喫できた。

次回、クラクフ編はこちら


(このページの作成者 てら)

こんばんは、いしです。
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東欧2019:XIIの続き。目次はこちら

前回記事に引き続き、スロヴァキアのトレンチーンから首都ブラチスラヴァ経由で、チェコ第2の都市ブルノへ向かう。ブラチスラヴァまでは日本の急行に相当するR604列車で到着したところ。ここからの国境越えは国際列車ユーロシティ(EC)に乗り込み、西進してブルノを目指す。
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ところで、乗り換えたブラチスラヴァ中央駅はスロヴァキアの首都を代表する駅だが、なんとも共産時代を思わせるコンクリートの古い造り。駅周辺も構内も、薄暗いのに加えて人が多く、治安の良さはお世辞にも感じられない。
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駅の自販機で売られるコーヒーも破格の20セント(約35円!)。この日も、コーヒーを購入する際に、怪しい人に絡まれた(前回2017年冬に訪れた時も、同じ雰囲気だった。ただ街中に行けば旧市街の景色は美しく、治安の悪さも感じないため、街自体はとてもおすすめ。ウィーンから日帰り圏内)。
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乗車したのは、EC276列車METROPOLITAN号。メトロポリタン(METROPOLITAN)号とは、チェコのプラハとハンガリーのブダペストをスロヴァキアの首都ブラチスラヴァ経由で結ぶ特急列車に付けられた名前だ(詳細な停車駅は、上の写真を参照)。需要が旺盛な区間のため、列車は2時間毎に長編成で走る。
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この日のEC276列車は20分遅れでブダペスト方面から到着した。そのまま遅れを引きずって、ブラチスラヴァ中央駅は15分遅れの14:25に出発した。ハンガリー国鉄、スロヴァキア国鉄、チェコ国鉄と3つの国と会社を跨ぐ列車だが、今回の車両は青で統一されたチェコ国鉄担当だった。


乗車したのは6人乗りのコンパートメント。既にいろいろな人が乗り合わせていた。発車して5分ほどで検札が来て、切符を見せ終わったので、食堂車へ。
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軽く3ユーロほどのスープを頼んだ。注文して料理が届き、食べ始めたところで列車は国境のKuty駅に到着した。


チェコ国鉄のため、食堂車の支払いはチェコクローナだったが、ユーロしか持っていない旨を伝えると、ユーロも使えるとのこと。この列車のルートにユーロ圏の国はスロヴァキアしかないのに、便利である。
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食堂車には、電光掲示板もあり、次停車駅などが分かる。

食堂車から自室へ戻る途中で国境の川を越え、列車はチェコに入国した。冷戦終結後はチェコスロヴァキアが同じ国だったことや、シェンゲン協定内の国同士ということもあり、別段、国境審査などもなく、チェコ最初の停車駅Breclavに到着した。


列車は自動放送が各駅発車時と到着前に流れていて、英語もある。鉄道の旅初心者にも心強い、Breclav駅を発車した時の放送では、いつのまに回復運転を行なったのか、列車は10分遅れになっていた。


スロヴァキアのブラチスラヴァを出た時から、車窓はずっと雪景色のまま進んでいた。ただ、チェコに近づくにつれて、望む山は次第に遠くなって、広い景色が広がるようになっていった。

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東欧2019:XIVに続く。

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは。いしです。
東欧2019:XIの続き。目次はこちら
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スロヴァキアとチェコを結ぶ鉄道の主要ルートは2つある。①ブラチスラヴァ(Bratislava)とブルノ(Brno)をブジェツラフ(Breclav)経由で結ぶ南部ルート、もう1つは②ジリナ(Zilina)からオストラヴァ(Ostrava)をチャドツァ(Cedca)経由で結ぶ北部のルートだ。

※一方、マイナーなルートも存在する。1つは③ジリナからヴセティーン(Vsetin)を経由してオロモウツ(Olomouc)へ抜けるルート。2時間に1本、ジリナ発プラハ行の急行列車が走っている。もう1つは④トレンチーン(Trencin)からVrbovce経由でヴェセリー(Veseli nad Moravou)へ抜けるルートだ。
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写真は、ルート④を走る普通列車。トレンチーン駅にて。

今回のトレンチーンからブルノ(Brno)への国境越えでは①のブラチスラヴァ経由を選択した。
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普通列車が連結作業をしているホームの反対側に、乗車予定の列車が滑り込んできた。
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乗車するのは、R604列車DARGOV号ブラチスラヴァ行。トレンチーンを12:25発予定のところ、15分延でやってきた。前回乗ったIC列車と同じく、車内は清潔かつ快適で、スロヴァキア語と英語の自動放送が各駅到着前にある。


この列車の切符は、トレンチーン駅の窓口で、ブラチスラヴァ乗り換えでチェコ共和国のブルノまで、乗車前日に購入した。地方都市ではあるが駅では片言の英語が通じ、比較的容易に切符を入手できた。ただ、列車の座席は予約時点でほとんどが埋まっていた。実際、車内は指定していない立ち客がデッキに居る区間もあった。


結局、列車は終点ブラチスラヴァ中央駅にも15分遅れのまま到着した。

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東欧2019:XIIIへ続く。

(このペイジの作成者 いし)

東欧2019:IXの続き。目次はこちら
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日帰りで、コシツェ(Kosice)から世界遺産の街バルデヨフ(Bardejov)まで行ってきました。トンボ返りになってしまいましたが、、、
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コシツェからバルデヨフまでは直通列車が無いので、駅の英語が可能な窓口で往復切符を買って、列車を乗り継いで行きます。最初に乗るのはコシツェ始発の3422列車ジリナ(Zilina)行。スロヴァキア随一の幹線をひたすら西進する長距離鈍行です。ジリナとコシツェの間にあるポプラト駅始発の普通列車の折返しとなる運用ですが、これが30分の延着。そのためギリギリまでホームが分からず、コンコースに人が溜まっていました。
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列車は
2等車のみの客車4両編成。前から3両目のみ開放式で、あとはコンパートメント車です。開放式座席に着席しました。さすが鉄道運賃の安いスロヴァキアで、平日の昼間にもかかわらず、座席はほぼ満席です。数分遅れで出発し、1駅ずつ停車しながら進みます。途中駅でも乗り降りがあって、利用率の高さが伺えます。数駅先のキサック(Kysak)で大勢の乗客と共に下車。プレショフ方面の列車へ乗り換えます。
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キサックは屋根が無くホームも簡素ですが、駅員と車掌が何人もホームに立っていて、それだけで活気のある駅に感じられます。普通列車は全車自由席ですから、乗り換え客は我先にと移動します。乗り換えるのは写真奥に見える緑色の電車です。写真には写っていないですが、電車の前に立っていた車掌に、次の乗換駅であるプレショフ(Presov)行であることを確認して、乗車します。

乗車したのは、キサック始発の8514列車リパニー(Lipany)行。昔ながらのモータ音の懐かしい、古い電車です。11:56に定刻から数分遅れてキサックを出発。ボックスシートの薄暗い車内は満席で、列車は大きくカーブを描いて山と集落の間を進み、駅にこまめに停車しながら北へ向かいます。検札が2駅目であったほかは車内に大きな動きはなく、ほどなくして乗り換え駅のプレショフに遅れを引きずったまま到着です。
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プレショフでは島式ホームに到着。バルデヨフまで伸びる支線へ行く列車は対面に停車していました。乗り換えは1分もかかりません。
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プレショフ始発のバルデヨフ行9211列車は、新型車両で運行されていました。車内はコンセントもついており、明るく快適です。列車は12:24定刻に発車し、Kapusany pri Presove 駅から本線を離れて、非電化単線の支線に入ります。支線に入ってほどなくして、車窓左手から景色は山がちになりました。揺れの増加と速度の低下も、支線に入ったことを感じさせます。
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13:00頃、途中の
Raslavice駅に着いたところで、隣に座っていた運転士と思しき人から話しかけられました。英語交じりのスロヴァキア語で一生懸命話しかけてくれたのですが、かろうじて聞き取れたのは"Bardejov" "Autobus" "Terminal"の三単語。どうやらこの先は列車が運休になっているということらしく、ここから先はバス代行のようです。地元客もぞろぞろと列車を降りていきますから、運転士にお礼を言った後、地元客の流れに従うことに。
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Raslaviceはホーム1面とコンクリート造りの駅舎があるだけの小さな駅です。ホームの先に駐車場のようなスペースがあり、数分でバスがやってきました。どうやらバルデヨフから来たバスのようで、中は満員。バスの乗客は下車してさっきまで私が乗っていた列車に乗り込んでいきました。

13:10、今度は我々がバスに乗って出発。
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終点バルデヨフ駅のバスターミナルには13:40に到着しました。


少しだけ街を散策した後、帰りの列車が14:29発でしたので、とんぼ返りではありますがコシツェに戻ります。窓口でグーグル翻訳を使いながら確認すると、どうやら帰りの列車は通常運行をしている模様。ホームには列車を待つ地元民も多く居たので、一緒に待ちます。
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確かにホームの端には気動車が2台。発車時刻数分前に入線してきました。この列車は14:29発のプレショフ行9212列車。14:29定刻の発車です。旧型の気動車2両の編成で、車両右手のボックスシートが4人がけ、左手が6人がけ。車内は相変わらずの満席でデッキには立ち客も居るほどでした。混雑する車内でも検札は必ずやってきます。こまめに止まる途中駅でも乗降があるため車掌は大忙しです。結局、終点のプレショフ到着まで座席は満席の状態が続いていました。

プレショフからは乗り換えてコシツェに戻るのですが、接続がいい列車は乗り換え客で混んでいそうだったため、列車を1本見送って、数十分後に走っている1本あとの列車に乗車することにしました。これが大当たりで車内はガラガラ。コシツェまでは快適に戻ることができました。スロヴァキアの列車は混んでいることが多く、ボックスシートはたいてい相席になるので、閑散とした車内は非常にラッキーです。
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乗車したのはプレショフ始発コシツェ行という大変短い区間を走る快速、
REX1939列車。この列車、平日の朝夕のみに数本走っている、プレショフとコシツェを往復している快速列車の1つ。プレショフとコシツェ相互間を移動する通勤通学客用とは思いますが、REX1939列車はガラガラ。バルデヨフ方面からの乗り継ぎ客は接続のいい列車に乗ればこのREXよりも早くコシツェにつけるからでしょうか。存在意義がいまいち不明瞭なREXです。
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列車は
電車5両編成で、16:17定刻にプレショフを発車しました。ガラガラとは言え、検札は必ずやってきます。16:30には列車交換待ちのため、Licartovceで運転停車。交換列車が遅れていたためか終着のコシツェには2分遅れて到着しました。
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東欧2019:XIへ続く。

(このペイジの作成者 いし)

東欧2019:IVの続き。目次はこちら
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ハンガリーの首都ブダペストは、トラムの縦横無尽に走る街です。街並みの美しさも手伝って、乗っても撮っても楽しいところです。路線網が発達していて全ては網羅できないので、系統別に乗車したものをまとめます。

詳細な路線図はこちら。主要ルートはこちら(どちらも交通局公式サイト)。ブダペストはドナウ川を挟んで西側がブダ地区、東側がペスト地区です。

観光客が最も使う系統はおそらく、東側のペスト地区を半円状に走る、4系統と6系統(ルートはほぼ重複)でしょう。ブダ地区北西部のSzéll Kálmán térから東へ進み、マルギット島の南端をかすめながらドナウ川を渡ってペスト地区へ。ペスト地区では西駅、Oktogonなどの主要な場所を半円の円弧を描くように南下して、もう一度川を渡ってブダ地区の南部へ至る系統です。
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観光客だけでなく地元の方の利用も旺盛で、車両は長い低床車が数分おきに運用。車内はいつも混雑しています。ブダペストのトラムは車両の前後に運転台があって左右どちらにもドアーがあり、対向式ホームだけでなく島式ホームも多数存在しています。
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4系統、6系統とともによく使われるのが、ペスト地区で4、6系統のさらに内側を半円状に走る47系統と49系統でしょう。ペスト地区の中心にあるDeák Ferenc térを出発すると南下し、Kálvin térで西へ進路を変えて中央市場の前を通って川を渡り、ブダ地区へ至る系統です。
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両系統共に数分おきで走り、利便性は高いです。車両は写真のような1970年前後に製造された旧式のものばかりが運用されていて、昔ながらのトラムを楽しめます(写真はGanz社製CSMG)。
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続いて、2系統もよく使われる系統ではないでしょうか。ペスト地区のドナウ川沿いを南北に貫く路線です。車窓にはずっとドナウ川が広がり、昼の景色も夜景も綺麗で、まさに乗っても撮っても楽しい、ブダペストトラムの代表格です。
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川沿いを道路や橋を避けながら走るため、電停の形が変則的なのも面白い2系統。車両は90年代後半製造のGanz社のKCSV-7シリーズがもっぱら使われています。
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北端にある終点電停の手前で、一度川を離れて議事堂の前を迂回します。すぐに川に戻って終点です。
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北端のJászai Mari tér電停。4系統、6系統に乗り換えが可能。
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南の方には、地下の電停もあります。
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2系統はドナウ川の東岸、ペスト地区を走りますが、右岸のブダ地区を川沿いに走る系統もあります。19系統と41系統です。
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2系統と異なり、低床車が多く運用されています。
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ブダ地区には、その他にも川からは離れていますが複数の系統が走っています。
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ブダ地区ではタトラ社製T5C5をよく見かけました。
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他方、東岸のペスト地区でよく見かけたのは、ドイツDuwag社製のTW6000。高床式ですが、ドアが開くときに車内のドア付近の床が下がるようになっており、2ステップで乗車できます。
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TW6000と同じ系統にしばしば入っているのがUrbos3の短編成タイプ。この日は3系統と69系統でみかけました。

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TW6000はペスト地区の24、28系統でも確認しました。

さて、ブダペストの公共交通はトラムだけでなく、トロリーバスやバス、地下鉄など多彩です。
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世界遺産にもなってる地下鉄1号線は、このような他では見ないタイプの車体。
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地下鉄3号線は、2年前に訪れた時は旧式の真っ青な旧共産圏を彷彿とさせる車両で、車内も古く、ドアは乱暴に閉まるものだったのですが、なんとリニューアルされていました。綺麗なのは喜ばしいですが、寂しくもあります。
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車内まで綺麗になり、液晶画面で行先も表示されていました。
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中央市場前からはトロリーバス83系統が発着しています。この83系統には旧式の連接タイプのトロリーバスが入っていました。
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東駅の駅前で同様のタイプと思われる古いトロリーバスを視認。80A系統に充当されていました。東京ではトロリーバスはおろかバスでもこのような角ばった車体はもうほとんど見られませんから、感慨深いものがあります。
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こちらは新しいタイプのトロリーバス。76系統は東駅を出発してトラム4、6系統の少し外側を円弧を描きながら北側に進む系統です。
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こちらは実際に乗車してみた75系統のトロリーバス。英雄広場までこれで向かいました。当たり前ですが、一昔前の電車のようなモータ音です。
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車内の運転士後ろの座席には、共通運用と思われる多系統のサボが保管されていました。
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バスもたくさん走っていますが、見かけた旧式の連接バスだけ掲載。系統は不明です、、、
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このような郊外電車も走っています。今回は滞在時間が少なく、駅で1枚写真を撮るのにとどまってしまいました。


※地下鉄3号線はリニューアル工事のため、部分運休中です(平日夜20:00以降と土曜休日の終日は全線運休)。

東欧2019:VIへ続く。

(このペイジの作成者 いし)

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