旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

カテゴリ:都市交通 > 関西

こんにちは てらです。
今年は寒さが訪れる直前まで暑い日々、とりわけ秋が短かった気がする。
9月下旬のとある日、秋を感じに近所の路線をちょっと撮影しに行きました。
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難波で電車を待っていると乗る予定の電車が6000系だったので先発列車で先回りしてスナップで一枚。ハイキング客が目立ったが空席にありつけた。
高野線の大阪府内とベッドタウンになっている和歌山県橋本市を結ぶこの区間は昔は単線で有効長も短かったが、今は20m車8両が乗り入れる。千早口、天見、紀見峠の各駅は列車本数こそ多いものの、通勤路線とは思えないような風景が広がる。
河内長野市のニュータウンが広がる美加の台を出ると、電車はぐんぐんと勾配を登りながらトンネルを走る。
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6000系は大手私鉄で最後に残った片開扉の車。額縁のように大きな窓から景色を映し出す。
千早口駅を降りると、大阪市内よりもややひんやりしているように感じた。半袖だと寒く感じる。
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頭を垂れる黄金色の稲穂、通過していくのはリバイバル装飾が施された6000系。
里山の風景と高野線の最古参車両を絡めて撮ることができた。
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橋本行きの急行に充当していたので、折り返しを天見駅前の踏切で一枚。前面の丸みを帯びたステンレスボディが光の当たり方で引き締まってカッコよく見えた。
市内からほんの小一時間だが、素敵な秋を感じることができた。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
紅葉の季節に叡電に乗ってお散歩。行先はとあるJRの広告でも有名になった寺社。
いままでは長蛇の列に延々並び続けるしかなかったが、整理券方式となったので訪れやすくなった。
叡電は出町柳から比叡山口行きと鞍馬行きが交互に運転されるので、行先に応じて電車を待てばよい。

15分ちょっとで列車は終点の八瀬比叡山口駅に到着する。
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以前は八瀬遊園という駅名だったが、遊園が閉園してから比叡山の玄関口を駅名に付するようになった。
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列車を降りてまず感じたのがこの屋根。
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ヨーロッパの大きい駅のような開放的な屋根。明り取りの窓もある。
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電灯も雰囲気によく合っている。
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2線だが多客期以外は右側のホームを主に使うようだ。
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上屋がきれいに塗りなおされ、開業当時の駅名が掲げられている。
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駅のすぐそばを歩く。12月に入ったがまだまだ紅葉を楽しむことができた。
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デオ730形 観光電車ひえいがホームに佇んでいた。先ほどの写真でも写っていた車両を改造して2018年から走り始めている。
残念ながらお客さんが一杯だったので一本後の電車に乗ることにした。

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ちょうど季節の紅葉を見ながら、次の列車を待つというのは待っているのになんだか贅沢な気分であった。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
関西は冬にかけて黄砂による黄色っぽい晴れの日が続く。かろうじて11月はひんやりした空気だけれど空もそれなりに晴れる。
仕事は忙しいのでゆっくり家で寝ていたいところであったが重たい体をを起こして電車を撮りに行くことに
行先は嵐電
はずかしながら京都に何度も行っているが嵐電を使って観光したことはない。
あらかじめ、併用軌道の所で面白そうなところにいくつか目星をつけて歩いて回ることにした。

阪急の西院駅を降り、そのまま嵐電に乗る手もあったが、涼しげな朝の京都の街を歩く。
西大路三条の交差点でちょっと嵐電を撮ろうかなと思ったその矢先
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単行でモボ301形が停車していた。
嵐電では2両のみ残るベージュに近い暗めのアイボリーと深緑のオリジナルカラーとして残っている車両の一つだ。
せっかくなので、モボ301形を狙って何枚か撮り歩いてみようと思う。_MG_4817
蚕ノ社と広隆寺で迷って広隆寺で下車した。ベンチの周りに並ぶ広告だけでも京都とわかるならび。
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広隆寺が線路の目の前に広がる光景。迫力がある。
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スカッと晴れ渡る空のもとをはしるモボ301
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蚕ノ社(かいこのやしろ)にて 昔ながらの停留場だが改良工事が行われバリアフリー化を目指していた。
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蚕ノ社傍にある、木嶋神社の一の鳥居。 残念ながら嵐電を絡めてはうまく撮影できず…。
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このあと、多客のためモボ301形も増結され2両での運行となった。紅葉の時期と重なり嵐電もなかなかの乗車率。
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蚕ノ社~太秦広隆寺の間は専用軌道区間。次の電車まで時間が空いたときは傍の道を歩いた。急にこんな景色が広がるので侮れない。
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せっかくなので乗ってみることにした。行先表示板はなかなか見ないので新鮮。
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嵐電は、多くの車両が京紫というしっとりした紫色一色の塗装が施されており、車内のモケットも紫色なのだが、旧塗装のモボ301はモケットが深い青色。こっちのほうが落ち着く色のような気がしなくもないが…。
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モボ301は武庫川車両により製造されており、京福電鉄から分社化されたえちぜん鉄道や、嵐電とつながりの深い叡電も武庫川車両で製造された車両が幅を利かせている。値上げ運賃の申請がなされたので、大人220円なのも3月末まで。
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2両で運転するときは、扉は連動せず、前後の車両に運転士が乗り込む。もっとも後ろの車両の運転士は乗降時の料金収受と後ろの車両の扉扱いのみなのだが…。
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最後に気になる電停、山ノ内電停で下車。嵐電には道路にペンキを塗っただけの電停はないものの、このような狭小電停が2か所ある。
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ご覧の通り、ホームの幅もさることながらなかなの段差。
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モボ301号車を見送ってから四条大宮まで乗車。四条大宮の交差点の一角、駅ビルのある立派なターミナルである。
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紅葉の時期ということもあって10分に1本、二両の電車がせせこましく折り返していく。
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ご近所なのに、どうして今まで乗ったことがなかったんだろう…。というくらい歩いて、撮って楽しませてもらった。
帷子ノ辻~北野白梅町がまだ未乗なので、今度行った時のお楽しみということで…。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
冬の18きっぷシーズンが始まり(すみません、いつの間にか春のシーズンの方が近いかも…)、ご近所(ご近所??)へのお出かけがはかどる日々
大阪市内を拠点とすると7,80km圏内は十分日帰りができる上に往復移動だけで元が取れてしまう。
首都圏だと7,80km通勤は珍しくないが、関西圏だと来るところまで来たなという感じがする。

新快速で1時間、いつも大阪から新快速に乗ると三宮まではお客さんの入れ替わりが激しく、三宮を越えると須磨付近の淡路島に目が釘付けになり眠れず…明石を過ぎてうつらうつらしたころにはいつの間にか姫路…みたいなことが多い。
姫路から山陽電車に乗り換えて1駅目、手柄
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関西私鉄あるあるの構内踏切がある相対駅。
ここから歩くこと10分、手柄山中央公園の一角に市営水族館がある。
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水族館の入り口の扉に近づいてみると
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なんとまぁ…水族館の建物と併設されている形で手柄山交流ステーションという施設があり、姫路市営モノレールについての展示がある。
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入ると、姫路市営モノレール200形が鎮座。階段またはエレベーターを上がると展示室である。
ここからみると写真左の方に車掌を模した人形の人影がちょっと怖い…。
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姫路市営モノレールは姫路大博覧会の開業に合わせて開業したが、モノレールという特殊な構造だったことも災いしてか、当時にしては値段が高く(100円ってだけ聞くと安いやんという感じですが…2020年代の1/5くらいの物価だったことを考えると…)赤字が膨らみ膨らみわずか8年で休止を経て廃線となってしまった。
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雰囲気は駅そのもの。廃駅跡の建物をリノベーションして当時の広告や時刻表のレプリカを設置している。
おまけに市職員?と思しき駅の放送や車内放送を模したBGMも流れていた。
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車体も当時使用されていた200形が2両展示されている。ところによりサビが浮いているところがあるのだが、逆に雰囲気が出ているかもしれない。
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ホーム越しに車両を撮ると今にも動き出しそう。年季は感じるけれど…。
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こちらはまだまだ現役、須磨浦ロープウェイ。しかし、広告の意匠が雰囲気を感じさせる。
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モノレール独特の装置の展示もある。駆動装置や制動装置などはレールを挟み込むような形状で独特である。
ロッキード式と呼ばれる方式を採用しており、高速度運転も可能とされていたが、わずか3分で終点についてしまう姫路市営モノレールが日の目を浴びることはなかったようだ。
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車内も丁寧に整備されており、レトロでがらんとした雰囲気がローカル線の旅に出たような気分。いや…都市交通にローカル線風情はあってはいけないのだけれど…。
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興味深かったのが、モノレールが走っていたころの姫路市の地図に模型をプロットしたもの。ついつい手元のスマホで今の地図と見比べていたらあっという間に時間が溶けていく。
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姫路大博覧会当時の雰囲気を再現した手柄山の模型も精巧にできており、当時の華やかさを時代を越えて垣間見ることができる。
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姫路市営モノレールの橋脚は随所に残されており、山陽電鉄の高架を乗り越えるような橋脚が残されていた。
1時間ちょっとの見学でしたがとても興味深く楽しめた。

(このページの作成者 てら)

ブログを最初期から見てくださっている方ならばおわかりだと思うが、実は途中から新たにできたカテゴリがこの「都市交通」である。
「都市交通」と「ローカル線」のカテゴリの厳密な定義は? と言われるとこちらも言葉を濁してしまうのだが、全部の鉄道を「乗り鉄」と一括りにすることにやや抵抗があり、都市内で完結する乗り物の乗り鉄、撮り鉄記録をまとめていくカテゴリとしてこのカテゴリが生まれた。

さて、自分が記事を書くと前置きが長くなってしまうのだが、国内海外問わず路面電車や地下鉄、ターミナルの写真を載せていこうと思う。
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記念すべきターミナル編の一回目には神鉄新開地を選んだ。
1950年代、神戸市内の私鉄のターミナルが板宿、湊川、元町、三宮であったため、相互間の移動は市電を利用しなければならず、市電への利用者の集中や乗り換えの煩雑さなどの課題を抱えていた。
そこで、神戸高速鉄道が設立され、私鉄各社が相互に乗り入れる地下鉄のような形で1968年に開業を迎えた。
新開地は単に神戸電鉄の始発駅であるだけでなく、かつては神戸市内でも随一の繁華街とオフィス街であった。しかし、現在はその地位をアクセスの利便から三宮に譲っているが地下のターミナルは中小私鉄とは思えないほど立派である。
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神鉄の改札口を入ると神戸市近隣の地名がずらりとならぶ。
神鉄は神戸市とその近隣の自治体にネットワークを持つ私鉄で、鈴蘭台、谷上、岡場といった街を結ぶ一面を持ちながら、有馬温泉といった神戸を代表する観光地を走っている。また、神戸市北部の急峻な地形をクリアするべくすべての車両にモーターがあるのも特徴といえるだろう。
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1、2番乗り場は神戸市北区を経由して三田に至る路線。3,4番乗り場は西区、三木市を経由して小野市に至る路線のホームである。
ホームは3線4面となっており、真ん中の線路は開扉方向によって使い分けているようだ。
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4両編成の電車がいれかわり立ち代わり入ってくる。電車の床下からだろうか、空気圧縮機の音がシューシューと響きホームの喧噪もひときわだ。
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新開地駅はコンコースも特筆すべきだろう。
出口案内の看板。このフォントはなんで場所によって異なるのだろうか…。
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沿線案内の挿絵も果たしていつのものなのだろうか…。土地勘のある人なら首をひねるかもしれないが、南北は正しいが東西があべこべでみにくいのである…。(一枚を三枚の写真にしています。)
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人の往来を一日も休まずに見続けてきた駅長室の看板も、年季が入っている。

おまけ
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新開地駅には高速そばという立ち食いそばが神鉄の改札を入ってすぐのところにあり、昔から通勤客を支えてきた老舗である。私鉄立ち食いそば屋にありがちなチェーン店のようなたたずまいではないのも高ポイント。お酢の味がほんのり効いた五目御飯の稲荷寿司が美味しかった。

追記
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神鉄は通勤路線や観光路線、ローカル線と様々な顔を持っており、このブログでも特集したいと考えているのだが、なかなか行けていない…重い腰が上がれば乗り鉄に行くのでお許しください。→書きました!(2022年5月追記)


ふたたびこんにちは てらです。(2022年8月追記)
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新開地駅、ついでで撮るにはもったいないということで先日神戸高速線を回った時に時間をかけて眺めてきました。
新しいカメラを買って試しに撮ってみたかった場所の一つが神鉄の新開地駅。
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インバータの低い音がホームに流れる。
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神鉄の車両の先頭車には神鉄のイメージキャラクターのしんちゃんが座っているのですが…顔がふっくらしているのとほっそりしているのの2匹いるんですよね。ふっくらしたしんちゃんの方が可愛い気がする。
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神鉄の4面3線ホームがすべて別の形式の車両で埋まった。
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やっぱり最古参、1000系の赤と白の塗装が落ち着く。
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1000系列は増結用車両があったり2連と2連をつないでいたり…平成生まれの車両もあったりといろいろ奥深い。
車両専門のブログではないのでここでは詳細は割愛させていただく。
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そうこうしているうちに2つ扉の1000系も入ってきた。 1000系の車内から1000系を撮ってみた。
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薄暗い頭端式ホーム、独特なブレーキ音と響き渡るコンプレッサー音、ボーーーーーっという発車ブザー、なにをとっても好きな雰囲気である。
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車両の横から隣に止まる車両を眺める。5000系はたまたま幕を回しているタイミングで準急有馬温泉表示になった。
気づけば小一時間ほど滞在してしまった。色々撮っても撮り飽きない。

ターミナル編 ほかのシリーズが気になる方はこちらをどうぞ

山陽電鉄の終点、姫路駅を訪れた時の記録を記事にしました。
(このページの作成者 てら)続きを読む

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