旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

カテゴリ: バス

こんばんは、いしです。
昨年の秋に山口県に行ったときの記事を複数回に分けて書き残します。

最終的には、日本海側にある山口県きっての離島「見島」(萩市)を目指していましたが、まずは新幹線を新山口で降りて、日本海側を目指すことから始めます(ルートは上記地図参照)。
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鉄道好きの方ならご承知かと思いますが、新幹線の走る山陽から山陰へ鉄道で向かおうとすると、路線はいくつかあるのですが、本数が少なく接続も悪く、時間効率はなかなか悪いものです。今回も、新幹線を降りて出来れば鉄道で萩へ向かいたかったものの、新山口乗り換えの山口線経由は接続が悪く、また、厚狭まで新幹線で出て美祢線へ周っても所要時間は山口線経由とあまり変わらないといった状態でした。

そのようなわけで、バスで山陰側へ向かうことに。そうは言っても、新幹線利用で萩へ向かうなら新山口~萩の高速バス「スーパーはぎ号」が最速。特に鉄道に拘らなければバスに乗るのが当たり前なのでしょう。

しかし、今回は新山口~萩をほぼノンストップで結ぶ「スーパーはぎ号」では面白くないので、萩まで細かくバス停に停まりながら向かう路線バス(中国JRバス防長線)を使うことにしました。
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スーパーはぎ号は新幹線接続の新山口発ですが、防長線は山口線で少し北上した山口駅からの出発です。(便によっては湯田温泉駅発)というわけで、中国地方各地では未だに現役の国鉄型気動車キハ40(正しくは47と48でしょうか)に乗って、山口線で山口駅へ。
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山口線は新山口~山口間に多数の区間列車が走っているので、ここ山口までは比較的スムーズに移動できます。駅舎は昔ながらの、1番線に直結するタイプの地上駅舎。歴史を感じます。
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駅前ロータリーはあまり人気がありませんが、ロータリーを背に少し歩くとアーケード付きの商店街に到着。
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平日の昼間にしては、それなりの人通りです。
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防長線は山口駅を出発した後にこの商店街を通るので、商店街最寄りバス停から乗車。
防長線は山口~萩を9往復/日する幹線。新山口~萩はスーパーはぎ号が都市間輸送を担っていることを考えると、なかなかの本数です。
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商店街を出たバスは、整備された2車線道路を直進して県庁へ。
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県庁を出ると、山口線沿いの県道を東進します。
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宮野駅を過ぎたあたりからバスは国道9号へ。方向を北へ変えて、中国山地へ分け入ります。
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ついさっきまで市街地だったのですが、バスはあっという間に山道へ。中国地方は、山が街に近いような気がします。
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山道をひたすら登坂。さすがは1桁国道で、交通量もなかなかです。
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ほどなくして、青看板が登場しました。国道9号はこのまま道なりに右方向へ、大峠を越えて津和野方面へ向かいます。バスは江戸時代からの萩へ通じる道「萩往還」を辿る左方向へ向かいます。
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左折したバスは、国道262号をひたすら萩まで北上することになります。かつての萩往還にほぼ沿ったルートで、宿場町をいくつか通りながら萩へ向かいます。
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この辺りで山口行の防長線とすれ違いました。
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山深い風景はさほど長く続かず、車窓には田が現れ始めました。人の生活を感じられます。
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少し走ったところで青看板が登場。まもなくかつての宿場町、佐々並に到着です。
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バス停は佐々並の街から少し外れた新道の交差点にありました。佐々並の街並みは、次の記事でご紹介。
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次のバス停は「道の駅あさひ」。佐々並バス停から歩いて数分の距離です。「あさひ」とは、現在は萩市に属する佐々並が、かつて隣の宿場町、明木とあわせて旭村だったことに関係するのでしょう。
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続いてのバスで、佐々並を後にします。
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まだ萩の中心地まで21kmもあるようです。
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なんどか車窓がぐっと開けて、ここは明木。中国山地は山深いイメージがありますが、山々が迫った細い道を越えた先にここまで開けた場所があるのはなんとも不思議な光景です。ちなみに、この瓦屋根の色に西日本を感じますね。山口でよく見る色です。
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ところどころ、狭い道もあります。運悪く(バス趣味的には運良く)、すれ違い。
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県都山口からは1時間と少しで萩市内に入りました。
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萩は歴史ある城下町で、街並みが残っていることから、観光客も多い街です。道路もきれいに整備されていました。
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バスは、萩バスターミナルを経由して、街外れにあるJRの東萩駅まで向かいます。一般道をひたすら1時間強、しかも峠越え。防長線は、なかなか乗りごたえのある路線でした。

続く
(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。

※初稿:2020年1月。追記:2020年7月。
この記事は、2019年12月の乗車記録に基づいて書かれましたが、2020年4月から佐野市営バスの路線網が大幅に変更されたことに伴い、足利線も2020年4月から事前登録が必要なデマンド路線となりました。よって、2020年4月以降、佐野市民以外が当記事で紹介した足利線に乗ることは出来ません。

以下、初稿。
佐野市飛駒から、市境を越える市営バスに乗って足利市へ向かいました。

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飛駒は想像より大きな集落で、市役所支社や郵便局がありました。
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路線バスは足利へ向かう路線と佐野市田沼に向かう路線の2本ですが、道は桐生市へも繋がっています。
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史跡がありました。
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史跡前にあるバス停から、足利線に乗車しました。

途中、居眠りしてしまったので車窓の写真はないのですが、ヘアピンカーブもある県道208号を使って足利市へ降りていきました。おそらく、飛駒からは佐野市の中心へ行くよりも、足利線を使って足利へ出る方が早いのでしょう。バスは1日4便ですが、デマンド運行ではない普通のバスで、地元のバス利用者もありました。


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ちなみに、足利市の終点「やすらぎハウス」では足利市の市営バス「アッシー号」に乗り換えられます。足利市の中心部や駅に向かう場合は、これを使う必要があります。(写真は足利市内にて撮影)

終わり

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。
しばらく更新できずにおりましたが、本年もよろしくお願いいたします。

※初稿:2020年1月。追記:2020年7月。
このブログは2019年12月の乗車記録に基づいて書かれていますが、2020年4月より佐野市営バス「さ~-のって号」が大幅に路線網を整理した影響で、当ブログで乗車した飛駒線は完全デマンド化されました。佐野市民でないと乗車出来なくなったため、2020年4月以降、この路線には乗れません。

以下、初稿。
さて、昨年末、同業者からお誘いを受けましたので、ふらっと栃木県のローカル路線バス、会社線に乗って来ました。

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降り立ったのは、東武鉄道屈指のローカル線である佐野線の終点、葛生です。日中は毎時1本しかやってこないローカル線ですが、利用者の数を見た感じ、東武鉄道じゃなければさらに本数は少なくてもおかしくないと感じます。東武鉄道の皆さん、ありがとうございます。
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車両は、今ではすっかりローカル線でしか見なくなった東武8000系です。(写真は館林にて撮影)
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終点の葛生駅は新しい駅舎。有人駅でした。
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駅から100m程度歩くと、鉄道に平行する道路にあたります。そこには佐野市営バス「さーのって号」のバス停が。これは佐野市内を走るコミュニティバスです。2019年よりデマンド運行便が増えましたので、利用の際は(旅行者は使う機会滅多にないでしょうが)、要注意です。
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ここから市営バス基幹線に乗って、田沼町の中心地へ向かいます。この辺りは旧田沼町エリア。基幹線は東武線に沿うように旧田沼町の中心まで走ります。
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旧田沼町の旧役場付近で下車。基幹線というだけあって、高齢者を中心に結構な数の利用がありました。日野のポンチョとはいえ、座席が満員になったコミュニティバスは初経験です。ほとんど、高齢者の利用ではありましたが。
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少し散策がてら、田沼行政センターへ戻ります。画面奥方向が旧役場です。
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青看板を拡大してみました。これから田沼行政センターへ徒歩で向かい、そこから県道66号をひたすら走る飛駒行の市営バス飛駒線へ乗車します。
飛駒は旧田沼町の山間部に位置する集落。何か観光スポットがあるわけではないですが、飛駒からは隣の足利市まで市境を越えて佐野市営バスが走っているという珍しいところ(普通は市営バスは市外へ行かない)。調べたところ、どうやらこの辺り一円は元々東武バスが走っていて、佐野市営バスはその廃止代替路線。東武バスが飛駒から足利市までの路線を走らせた名残で、今も足利市まで足を延ばしているようです。
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田沼行政センターにはカラフルなマンホールが。珍しいので一枚。
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さて、田沼行政センターに歩いて到着。飛駒線を待ちます。
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先に、基幹線と野上線が到着。
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続いて、飛駒線が到着です。車両は、コミュニティバスあるあるのワンボックス。飛駒線は午後便がデマンドになるので(乗車した便が最後の定期便)、ワンボックスで需要に十分に応えられているのでしょう。
※ちなみに、運転手さんがとても親切で、帰りの便を予約したかどうか声掛けしてくださいました。
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車内にはしっかり運賃箱が。路線バスですね。飛駒線の運行はシダックス系列の大新東株式会社が担当。大新東は全国各地でコミュニティバスの運行を受託しています。元々、公用車の運行受託をやっていたようなので、その流れでしょうか。
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写真のような住宅地を走った後、バスは山へ分け入ります。途中、地元の利用者の利用が1度だけありました。
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飛駒線、田沼から飛駒まで真っ直ぐに行くわけではなく、途中、山の尾根が1つ違う金原集落へも寄り道します。なるべく少ない台数で多くの地域をカバーする工夫ですね。乗車便も金原へ迂回しましたが、乗降ともにありませんでした。
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飛駒線の終点、寺沢入口に到着です。バス車庫も兼ねていて、スクールバスと書かれた大型車が停泊していました。
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寺沢入口です。東武バスの名残と思われますが、ここから今乗ってきた飛駒線と足利市内へ向かう足利線が出発しています。
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車両はここで休息。
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飛駒は田園風景の広がる集落でしたが、大きな工場と民家もそれなり存在し、予想していたよりも規模の大きな集落でした。
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写真は、集落の(おそらく)中心付近。工場前のラーメン屋が営業中でしたのでそこで昼食を頂きました。サービスでコーヒーも頂きました。もう一軒、集落から5分くらい歩いたところに有名な農園レストランがあり大変賑わっていましたが、完全予約制のようで入れませんでした。いつかはリベンジしたいものです。

続く
(このペイジの作成者 いし)

こんにちは、いしです。
東京から見た北海道は遠い北の大地ですが、つい数年前に開通したばかりの北海道新幹線に乗車すれば、4時間足らずで北海道に入ることが出来ます。北海道新幹線の北海道最初の駅は木古内駅です。

木古内駅は今やローカル線と新幹線の乗り換え駅ですが、かつては江差線と松前線の分岐駅でした。木古内から江差までの旧江差線区間には、今は函館バスが走っています。今年の秋頃、その函館バスに乗車し、船を乗り継いで、北海道の奥尻島まで行ってきました。

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江差への路線バスは、ここ木古内駅から。函館からもバスはあるのですが、今回は旧江差線にそうこちらを選びました。
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新築の駅舎とは裏腹に、在来線ホームはいかにもローカル。海峡線があった頃程の線路はもうすっかりなくなって、ローカル線の1終着駅と化していました。駅舎とホームがいかにもアンバランスです。
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木古内から江差に向かうバスは、ローカル路線バスお馴染みのこちら。

バスは駅を出発すると少し市街地を走った後、江差へ向かって道道5号線を走ります。
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木古内の市街地はあっという間に終わり、バスは山間部へ。左右に民家の無くひたすらに山だけのある区間が続きます。市町村界では、10分も次のバス停が現れないことも。景色に広大さは無いですが、北海道らしさを感じます。

バスは時折、旧江差線の駅跡地に寄りつつ、道道を進みます。江差線と道道はかなり平行していたようで、車窓からは江差線の遺構をしばしば確認できます。
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山を越えて上ノ国町に入れば、車窓左手には日本海が現れます。江差町が近づいてきました。
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途中、羊羹が有名な五勝手も通りました。
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江差のフェリーターミナル最寄りはこちら。ここで下車します。旧江差線の終着駅とは少し離れています。

あまり写真を撮らなかったので一瞬でしたが、実際は木古内から江差まで1時間半もかかりました。月並みな感想ですが、北海道は大きいですね。

ここで一泊して、翌日の朝のフェリーで奥尻島へ向かいます。

続く

(このペイジの作成者 いし)

こんにちは、いしです。

佐渡島を走る路線バスは、観光客の利用に力を入れていますが、島の西の南端を走る宿根木線(しゅくねぎ)はその中でも最も力を入れている路線でしょう。地方の路線バスにしては大変珍しく土日ダイヤの方が平日よりも本数が多く、バスも大型で、車両によっては自転車の車内持ち込みも可能です。

新潟交通佐渡、屈指の観光路線、宿根木線に乗りました。
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宿根木線は、佐渡島南部最大の街「小木」から、その西にある観光地「宿根木」集落を通り、島の西端にあたる「江積(えっつみ)」集落を結ぶ路線です。便数は5本/日(平日は減便)。始点は、本土からのフェリー(直江津航路)が発着する小木港です。
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小木港のバス乗り場に、江積行が入線です。乗車は少ないですが、観光客の利用もありました。
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行先表示板こそLEDですが、床板はレトロな木張りです。
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少し見づらいですが、シフトノブは床から生えているタイプでした。バスは小木港を出発するとすぐ近くの小木集落にあるバス停へ向かいます。
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小木のバス停で地元の方を乗せて、出発です。
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坂を少し上ると、道幅の狭い小木の商店街に入りました。交通量は多く、すれ違いには苦慮します。

写真左下、バスの窓には、自転車積載が可能である旨を示したサボが掲出されていました(そういえば、先日乗った新潟交通佐渡の小木線では、このサボが畳まれていました)。この宿根木線は、車両によっては自転車を積み込めるからです。運転手さんの話では、ここはサイクリストが多く集まる場所なんだとか。
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小木の集落を抜けると、宿根木まで、快適な2車線道路が続きます。道路沿いは田園風景です。
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建物が特徴的な集落、宿根木で下車しました。バスはこのまま西進します。
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宿根木集落を少し見物しました。
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せっかくなので、宿根木線の終点、江積まで行ってみます。
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宿根木を出発してもバスはひたすら西へ進みます。
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途中、犬神平という集落では、山道にそれて、山の上にある佐渡太鼓体験交流館までバスは寄り道します。ここへ向かう峠道がなんとも狭く、勾配がきつい。山間部の路線バスが好きならば、乗ってて飽きません。バスはエンジンを唸らせながら、右へ左へジグザグと狭い道を登っていきます。

結局、太鼓交流館で乗降はなく、バスは今来た道をジグザグと降坂。犬神平まで引き返します。

犬神平からはまた再び、島の海岸線に沿って、西へ西へ進みます。
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犬神平より西は、道も狭くなり、車幅プラスアルファほどの道幅に。
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この便は、途中の深浦という集落に寄る便でした。写真は、深浦集落から道を見上げたもの。ほとんどの便は、写真に写る橋を通るだけで、深浦集落までは降りてきません。
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深浦集落から島の西端の沢崎を通過しました。
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沢崎を過ぎてトンネルをくぐると、道はいよいよ狭くなって、すれ違いが困難なレベルになってきました。途中の集落は、宿根木ほどびっしりと建物が寄り添ってはいませんが、それでも佐渡らしい茶色の外壁の家が並ぶ、独特の風景です。
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海岸沿いの細い道をさらに進みます。前方に、終点の江積集落が見えてきました。
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江積到着です。
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バスはここで折り返し。便によっては数十分の折返し時間がありますので、とんぼ返りする必要はありません。乗ってきた便に落ち着いて折返し乗車が出来ます。
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すでに島の西端を回り込んだため、江積からは佐渡島の国仲平野方面がうっすらと望めます。
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江積です。バスはここで終点ですが、車や自転車で来れば、この先にも道は続いていて、島を一周できます。
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バス停から集落を望みます。たいへん静かな集落でした。お邪魔にならないよう、折返し乗車で帰ります。
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折り返し便からは、車窓を1枚ご紹介。江積付近では海岸線ぎりぎりを走るため、窓の外はほとんどが海です。
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折り返し便は深浦の集落まで降りません。橋から往路便で通った深浦が見えました。宿根木集落をぎゅっと小さくしたような、こじんまりとした集落ですね。

この日は、宿根木便で、小木まで戻りました。

続く

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。
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バスで到着した、赤泊(旧赤泊村、現佐渡市)を少しだけご紹介。
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海岸沿いには片道1車線の広い県道が走っていて、港の反対側には家が立ち並びます。
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県道沿いには赤泊を表す標識が。「佐渡市」だけ新しく書かれているので、赤泊村だった頃から置かれているものでしょう。
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実は、海岸沿いの道の家々の裏側には、もう1本細い道が並行して走っています。なんでも、ここの道の方が古いそうで、この道の山側にまず家が建ち並んだ後、街の発展に伴って海沿いにも家が建つようになったんだとか。
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確かに、この通り沿いには歴史を感じさせる建物がいくつもあり、道巾も自動車には狭すぎます。
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建物は今も現役ですので中には入れませんが、雰囲気は十分です。地域の方が使う商店や全国的に有名な酒蔵があるにもかかわらず、観光客はそれほど多くなく、島の雰囲気を感じるのにオススメです。

続く
(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。

前浜線は、佐渡島南側を海岸線に沿ってひたすら走る路線。始点の多田から終点の小木まで、2回に分けて乗車しました。
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佐渡島の中央部から山を越えて走ってくる岩首線、1日2本しかありませんが、下りの夕方便は多田で、前浜線最終便の多田発赤泊行に接続します(時刻表でも朝の前浜線→岩首線、夕方の岩首線→前浜線が多田で接続する旨が表記されています)。
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多田の港の入口にあたる交差点で、前浜線は岩首線の接続を待っていました。
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一見するとバス停があるなんてわかりませんが、確かに待合所が。
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前浜線、便によっては9人乗りジャンボタクシーで運転されるのですが、この日の最終便は堂々の大型バスで運転でした(時刻表ではジャンボタクシー運行なのですが。車両運用の都合でしょうか)。
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岩首線で峠を越えて多田までやって来たのも、多田で降りたのも、多田で前浜線に乗り換えたのも、そもそもこの前浜線最終便を使ったのも、私(と同行者)だけ。他は誰も居ませんでした。いつまでこの接続ダイヤがあるか、ハラハラです。

新潟交通佐渡は本数が少ないながらも接続を重視してくれていますが、利用者が居ないのならいつ廃止されてもおかしくありません。お盆の最繁忙期でこの人数ですから、前途は多難。
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多田を出発したバスは海岸沿いの県道45号を西へ進みます。道は意外と整備されていて、開通したばかりと思しきトンネルも。
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何本かあるトンネルのうち、1つは、バスがトンネル手前で左へ折れて旧道へ。狭くて、暗い!!しかも大型車。狭隘路線バス好きにはたまらない路線です。前浜線に乗るなら、断然、赤泊行最終便です(赤泊泊は必須になりますが)。
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トンネル、狭路、集落と通り過ぎると、まもなく赤泊の集落へ到着です。
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終点、赤泊埠頭前で下車。翌日の小木行の前浜線まで、赤泊で一泊です。
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翌日、赤泊10:38発の前浜線第2便は、時刻表通り、ジャンボタクシーでの運行でした。前面には、「路線バス」という看板と「前浜線」という行先票が掲げてあります。

前日に乗った、前浜線の西側区間(多田~赤泊)間とは打って変わって、快適な片側一車線区間。小木まで快走です。
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途中のバス停。写真真ん中に見える白い棒はバス停でしょうか。いや、バス停はその隣にありますね。
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さて、このジャンボタクシー。当たり前ですがタクシーとしても使用しているようで、タクシーのメーターもありました。

赤泊から、佐渡島の西の端にある小木まで、バスは西へ西へ走ります。途中、羽茂では、集落が少し内陸にあるため、そちらへ寄りますが、それ以外は基本的に海岸線を走ります。

この日の第2便は、地元の方も数人利用されていました。ジャンボタクシーを走らせるだけの需要はあるようです。
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さて、実はこのバス、佐渡島の他のほとんどの路線と同じく自由乗降のため、どこでも降ろしてくれます。せっかくだから終点の小木まで行って頂きました。写真は歩いて数分の小木港。もちろんここで降りることも可能です。

小木港は観光客と帰省客で大賑わい。静かだった赤泊と比べると、同じ島とは思えないほどでした。

続く。
(このペイジの作成者 いし)

こんにちは、いしです。

佐渡島の中心地、島の真ん中に位置する国仲平野から、佐渡島の山を越えて南へ向かう路線は4本あります。そのうち山を越えるのは赤泊線と岩首線です(路線バス一覧はこちら)。どちらも2往復/日の閑散路線で、中々乗るのにはハードルが高い路線です。今回は、岩首線に乗車しました。

上記の地図を拡大すると分かり易いですが、この路線、かなりの長距離路線です。バス自体は、地図のB地点にあたる多田(おおだ)バス停から東へ折れて、柿野浦まで走ります。この日は最初のバス停佐和田バスステーションから多田まで乗りました。
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佐和田バスステーションの裏側は、このようにバス車庫になっており、バスが所狭しと並んでいます。マニアには垂涎ものではないでしょうか。
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車庫には、営業所も併設。写真奥の平屋の建物です。

この日は、岩首線に乗った後、多田バス停で別のバス(前浜線)に乗り継ぐ予定でした。一応、時刻表上は接続する旨が書かれているものの、営業所の近くを歩いていた時に親切にも営業所の方に声をかけて頂き、わざわざ乗り継ぎ先のバスの営業所まで、接続の有無を確認して下さいました。ありがとうございます。

新潟交通佐渡のバスは、路線が少ないわりに、各路線の接続はかなり考えられており、バスを乗り継ぐには大変便利です。どうやら、バスの積極的な利用をダイヤの面からも促している模様です。時刻表でも、バスが接続する旨を積極的にアピールしています(時刻表はこちら
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今回乗車する岩首線は、この日2本目のバス。すなわち、終バスです。8月とはいえ、午後5時半にもなると、だいぶ陽が傾いていました。
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車庫から、バスがやって来ました。中型のバスで、行先は幕式。これで峠を越えていきます。
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側面のサボは、これから通る主要な地名が書かれていました。このバスは、佐和田を出ると、佐渡島の真ん中に位置する国仲平野にあった3つの町(佐和田、金井、畑野)を通った後、ひたすら南へ山越えし、山を越えた先の多田、柿野浦の順に進んで行きます。今回は、山を越えた先の港町、多田までの乗車です。
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佐和田を出たバスは、しばらく本線と同じ道を辿って、佐渡中央病院へ向かいます。乗車は5人程度で、バスはガラガラです。
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まずは、両津方面へ。本線と同じく、島の平野を横切る国道を東へ進みます。

佐渡島の丁度真ん中あたりでバスは南へ曲がり、ひたすら島を南下し始めます。
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車窓には、本土と同じような広い田んぼが広がります。
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ここからバスは県道181号線に沿って南下します。
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佐渡島の平野の真ん中を南下するということは、平野を東西に横切る本線と南線の両方に接続するということです。南線が走る県道が近くなると、畑野の集落に入り始めます。

この集落内、この中型バスで車幅いっぱいの狭路です。
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「畑野駅前」交差点まで来ました。南線との乗換地点です。鉄道の無い佐渡島に「駅」とつく信号があるのはなんとも不思議ですが、ウィキペディアによると昔はバスターミナルのことを駅と呼んでいたらしいとの情報が。
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バスはぐんぐん山道を登っていきます。途中、小倉という所が峠の手前最後の集落。少し長めのトンネルに入れば、峠越えは終わりです。
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峠越えは終わったのですが、なんと土砂崩れでその先の県道が通行止め。ここでバスは左の道に迂回します。
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当たり前といえばそれまでですが、県道を外れて入った道はなかなかの狭路。中型バスとはいえ、車幅いっぱいの道を下ります。
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だいぶ山を下った所の集落で県道に合流すると、バスは律儀に県道を通行止めの少し先の集落まで戻ります。結果的には迂回区間に降車客も乗車客も居りませんでしたが、万一居ることを考えると通過というわけにはいかないのでしょう。公共交通の難しさを感じます。
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峠の通行止めまで県道を登ってUターン。県道は広い2車線です。
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再び海の近くの多田(おおだ)集落まで戻ってきました。

バスは多田の海辺まで来たところで左折し、進路を東へ柿野裏まで向かいます。
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今回は、西進するバスに乗り継ぐため、多田で途中下車。2便/日という希少性、年季の入ったバス車両、集落内と山間部の狭路、予期せぬ迂回と盛りだくさんの岩首線でした。

続く
(このペイジの作成者  いし)

こんにちは、いしです。

佐渡島の路線バスを運行する新潟交通佐渡は、路線バスでの観光に力を入れているようで、土日ダイヤになると、観光地近くを通る路線は延長運転、増便、観光地への迂回運行などを積極的に行っています。また、島内の路線バス乗り放題券も1日、2日、3日と豊富に設定されています。

佐渡島の路線バスの中で、2番目に本数の多い南線も、旧真野町内で観光地へ迂回運行(土日ダイヤのみ)をしていました。
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乗車は赤い鳥居の目立つ、河原田本町付近から。
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ここは歩道に屋根のついた商店街。営業している店は少なかったですが、島内各地から佐和田バスステーションに向かうほとんどのバスがここを通る、目抜き通りです。

さわた佐和田バスステーションから島の反対側の両津港まで、国仲平野を真野町経由で走るのが南線。今回は、真野町まで乗車しました。
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バス車内は結構な乗車率。座席はまんべんなく埋まっていました。河原田を抜けるとバスは真野方面へ田園風景の中を走っていきます。
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通常であれば、真野新町バス停から東へ折れて、畑野へ一直線へ向かいます。ただし、土日はその周辺にある、真野宮、国分寺、妙宣寺などに迂回します(平日よりも1本南にある通りを通るため、この区間の通常ルートは土日はバスが通りません)。
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妙宣寺のバス停で下車。
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妙宣寺は五重塔のあるお寺。観光客の姿もチラホラ見えました。
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このあたりは寺社がいくつかあり、その間には、林が幻想的に広がっています。
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苔むした境内の道を抜けると神社が。ここは大膳神社。由緒正しい神社ですが、観光客の姿は見当たらず、厳かな雰囲気が漂います。
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境内には、佐渡最古の能舞台もあります。佐渡島は世阿弥が流されたことから始まり、江戸時代に能が盛んになったおかげで、今でも能舞台があちこちにある島です。ここもその内の一つ。
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大膳神社、妙宣寺の境内を抜けると、辺りは一面の水田。遠くに見える島は、佐渡島の北側の山々。離島とは思えないスケールです。
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夏の農道は、言葉にできない哀愁を感じます。
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写真のように、この辺りの水田にはトキの姿がありました。近くのトキの繁殖センターから飛んで来ているものと思われます。
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真野新町から佐和田へは、新潟交通佐渡の小木線で戻りました。なんとこのバス、写真のように、床が「木」です。個人的には、床が木のバスに乗るのは5年以上ぶり。ギアチェンジのためのシフトも、床から長く伸びているタイプのバスです。
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バスの前面には「自転車」のサボが。これは島南端を走る宿根木線でしか使わないサボなのですが、小木線は佐渡島南部にある羽茂営業所の管轄のため、共通運用なのでしょう。
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佐和田バスステーションに戻ってきました。降りて気づいたのですが、行先板はLED化されていました。佐渡のバスはLED化が結構進んでいる印象です。

続く
(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。

新潟交通佐渡の七浦海岸線は、金山で栄えた相川から、佐渡島中央の国仲平野の西に位置する佐和田までを、「海岸に沿って」結ぶ路線です(是非、上記地図を拡大してみて下さい)。
相川から佐和田までは海岸を通らずともトンネルでショートカット出来るため、相川~佐和田間のバスはトンネル経由の「本線」が多く、この七浦海岸線は5~6往復/日が走るのみです(それでも、佐渡島の中では本数が多い方ですが)。
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七浦海岸線は、ここ、相川バス停から発車します。便によっては、少し手前の佐渡金山(きらりうむ佐渡バス停)が始発のものもあります。
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相川は、バスをゆうに10台は止められるほど広い敷地を持ったバス停です。この時も、2台がスペースをゆったりと使って駐車していました。
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七浦海岸線より少し先に、佐渡島の北端までひたすらに北上する海府線が発車していきました。長距離バス路線であるうえ、風情あるこの車体ですから、早いうちに乗ってみたいものです。
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海府線は、客扱い後すぐに出発して行きました。
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七浦海岸線は、中型のこのバス。まだLED化されていない行先票が旅情を掻き立てます。既に「七浦ー佐和田」の表示になっていました。
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この日乗ったのは、相川を11:48に出発する河原田本町行(河原田本町は佐和田の商店街にあるバス停)。佐和田までは約40分の道のりです。
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相川を出発してからずっと、右手には海が見え続けます。相川の街を出ると、写真のように周りは農村の景色が広がります。右手に海はあるものの、左には山の麓まで田んぼが連なっているため、離島にいることを忘れてしまうような景色が続きます。
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途中の観光名所、夫婦岩もクッキリと車内から見えました。
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七浦海岸線は、片側1車線は確保された広い道路を延々と進んでいきます。快適そのものです。
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途中の集落ではこのようにセンターラインが消えることもありますが、基本的に、道路は幅広く整備されていました。IMG_4254
佐渡島を感じる、この茶色の家々の続く集落を超えると、間もなく佐和田バスステーションに到着です。
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佐和田バスステーションには定刻に到着。建物1階はバス待合室になっており、このビルディングの裏側は広大なバス車庫が広がって、事務所も併設されていました。

新潟交通佐渡時刻表

続く
(このペイジの作成者 いし)

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