旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

カテゴリ:ローカル線 > 関東

こんにちは てらです。
信越線は高崎から碓氷峠を越え、佐久を経て菅平の玄関口の上田、善光寺詣でで有名な長野、豪雪地帯の妙高と長野県の北部を半円を書くようにぐるりと回り、日本海側の直江津に至り米どころ新潟を縦貫する長大な路線だ。
長野新幹線開業のタイミングで横川と軽井沢の間が廃線となり、群馬県側は高崎~横川を30分余りで結ぶ県庁所在地から郊外に延びるローカル線のような風情になってしまった。
ふと、JRの時刻表を眺めていると、お天気のよさそうな日に臨時列車が走りそうなので仕事にやりくりをつけて眺めに行くことにした。
52287305293_7a11361b5c_c
後補機のSLがやや目立つが電気機関車がけん引する客車列車は本当にかっこいい。
_MG_3455
臨時列車を撮影後、天気もいいし行ったことがなかったので碓氷峠鉄道文化むらを来訪。
_MG_3459
機関車が好きで撮影に行くことが多い私ですが、こんなにいろんな形式の機関車あったんやなあとしみじみ。
R0031115
やはりここは碓氷峠のおひざ元ということで、EF63型機関車を色々な角度から撮ってみた。
横川~軽井沢が廃止になったのが長野オリンピックに間に合わせるように開業した長野新幹線の1997年。生まれていたものの残念ながら記憶には無く。横軽については新幹線が開業する前に機関車を連結して運行されていたくらいの知識。
過去の歴史やルート、アプト式の機関車が走っていたことなどを文化むらで初めて知ったくらいだ。
博物館での撮影がお上手な方の写真を幾度となく拝見しますが、足元にも及ばず…。
R0031109
ノッチ(加速)の段数やブレーキが単独ブレーキと自動ブレーキの2種類あるところは電車と全然違う。R0031127
横川駅に戻ると、目的の列車がすでに小休止していた。汗が出るほど暑いがおぎのやでそばをいただきながら機関車を眺める。
_MG_3482
個人的には現存している機関車のなかではピカイチにカッコいいと思っているEF65型500番台のP型。
R0031136
夏の青い空の中で小休止する姿。最近ちょっとヘッドマークが仰々しい感じなのがたまにキズで…「碓氷」時代はよかったんだけどなあ…。
_MG_3505
組織改正で機関区も「高」から「群」に変わってしまった。
しかし、機関車の妻面の排気口や飾り帯といった凛々しさは十分。
_MG_3512
中央に向かって少し出張っている角度のあるデザインも良い。こういうのはいくら撮っても停泊中にしか撮れないので本当に来てよかったと思った。
R0031148
臨時列車の類も普段全く乗らないので客車列車に乗るのもとても久しぶり。大学生や高校生の頃に簡易リクライニングの急行はまなすに乗った時以来かもしれない。
R0031138
平日の臨時列車なのでお客さんも少なくいろいろな角度から写真を撮れた。
R0031156
実のところ、乗ったのはEF65のけん引ではなくC61蒸気機関車けん引のSLよこかわ号。片道30分少々だが非常に楽しかった。

余談
2日連続でEF65型がけん引するということだったので翌日も撮影へ。
_MG_3552-2
夕刻、青々と背を伸ばす稲を横目に走る姿を思い切って流し撮り。いや~やっぱりかっこいい。
2日連続で好きな機関車の写真を色々撮ることができて本当に満足でした。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
この記事は野岩鉄道(前編)の続きとなっています。

_MG_6990
湯西川温泉駅で列車を待っていると四筋の光が見えてきた。
トンネル駅で電車が来た時の安心感は何にも代えがたい。ホームで電車を待てる駅ではこういうシーンを撮影してしまう。
野岩鉄道がクラウドファンディング方式により、6050系をイベントでも使用できる車両に改造しておりお披露目を込めた臨時列車「やがぴぃ号」の設定があった。モーター車は掘りごたつや運転台のモックなどがあり整理券が必要だが、付随車は乗車券のみで乗車可能。乗客は整理券が必要な車両に20名ほど乗っていたのに対して、私が乗り込んだ付随車は家族連れ一組のみ。車内の写真を撮るのにはちょうどいいがちょっと寂しい。
野岩鉄道はダイヤ改正で線内完結列車が減り、多くを特急の乗り入れ運用に頼っている状況にある。
どうしても首都圏からの旅行客を見込んでの路線であるため厳しい経営環境であることは想像に難くない。そんななか行楽期は臨時列車等が設定されるので6050系のローカル運用を狙って見るのはどうだろうか。
R0033571
湯西川温泉駅を出た列車はすぐトンネルを抜け、湯西川に架かる橋梁を渡っていく。
写真は雪原ではなく凍っている湯西川。6050系に乗っている感じが写真で撮れてよかった。
R0033581
上三依塩原温泉口で特急と行き違い。日曜日ということもあり3両で結構な座席がうまっていた。
_MG_6993
降り鉄の方にはおなじみの男鹿高原駅 特急が止まらなくなったことに加え線内完結運用も減ったため1日5往復となってしまい、秘境度が増してしまった。
もちろん臨時列車への乗降はなく発車。
_MG_6995
6050系系列といえば多層建ての列車であるため車内にも方向幕が設置され行先を見ることができる。雪景色とともに一枚。
R0033579
日光市と南会津町の境目はさらに雪深い景色となった。
R0033587
終点会津高原尾瀬口駅に到着。途中駅からの乗車だったため30分にも満たない乗車であったが、雪景色を楽しむことができた。
_MG_7002
新藤原方には「やがぴぃ号」のヘッドマークが掲出されている。
ちょうど時間があったので、近くの温泉に入浴して会津田島方面への列車を待った。

(このページの作成者 てら)

こんにちは、てらです。
大学生のころから、東京から会津方面へ遊びに行くときに所要時間は新幹線に分があり、価格面では東京会津若松・郡山間でバスが走っていたこともあり乗ったことがなかった野岩鉄道線、会津鉄道線。
調べていると、6050系を使用した臨時列車が走るとのことで撮り鉄も乗り鉄も両立できそうである。
そうなれば話は早い。最初は宇都宮に宿をとって日光線で今市まで出て…と考えていたのだが、浅草から特急に乗れば宇都宮を出る時間と小一時間も差はない。折角なので行ったことのない浅草から特急に乗って野岩鉄道線、会津鉄道線を乗りに行くことにした。
全線複線で高規格な伊勢崎線、日光線に揺られた後、鬼怒川線からは一気にローカル線の様相に様変わりしたものの、鬼怒川温泉まで2時間余りの快適な移動だった。
R0033554
終点の鬼怒川温泉駅からAIZUマウントエクスプレスは2分の乗り継ぎ。車両の写真や駅の写真を撮る間もなく列車は満席に。
3両の特急からほとんどの人が乗り換えていたので新緑や紅葉の季節ではないものの奥日光や塩原方面への温泉旅行をする人だらけであった。
野岩鉄道線はもともと国鉄会津線(現会津鉄道)と国鉄日光線(JR日光線)を結ぶ路線として敷設、国鉄の経営改善の一つとして工事が凍結された際に、第三セクターで工事を続行し東武鉄道と直通運転を行うこととなった。
なるほど、国鉄転換線(会津鉄道)と東武鉄道をどうして結んでいるんだろう…という謎も調べてみて初めて知った。
R0033555
1週間前に大雪だったようだが、晴れていても残雪がところどころある東武鬼怒川線沿線。
R0033556
川治温泉~川治湯元の車窓からはダム設備が見える。最初はダム湖から野岩鉄道を撮影することも考えたのだが帰る時間が遅くなるので泣く泣くあきらめた。
R0033557
湯西川温泉は結構な利用者が下車。バスに乗り換えて湯西川温泉に行く人が大半の模様。
AIZUマウントエクスプレスは専門の派手な塗装である。以前は名鉄8500系が担当していた。
R0033558
湯西川温泉は日本でも数少ない365日営業しているトンネル駅。土合、筒石などが有名だが、湯西川温泉もこのうちのひとつである。
R0033559
階段を上がると、湯西川温泉に接続するバスが待っていた。
_MG_6982
こちらが今回のお目当ての一つ、6050系の定期運用が湯西川橋梁を渡るところ。
撮影するところをどこにするか迷ったが、鉄道建設公団線であるところがわかりつつ、景色も風光明媚なところにしたかったのでこの場所をチョイス。駅からも近かったので非常に良かった。
R0033561
駅に併設されている道の駅に温泉があるため、ひとっ風呂浴びて駅へ。
折角のトンネル駅、雰囲気がわかるように色々撮影。
R0033560
発売範囲が広くてびっくり。係員さんがタブレットを操作しレシート状の切符が出る。この範囲の駅はレシートの切符を収受することもあるってことなんだろうか…。
R0033566
ホームへ続く階段
R0033568
列車が来る直前のホームは雰囲気がある。ここで第二のお目当てを待つ。後編へ続く。

※鉄道路線としては新藤原~会津高原尾瀬口が野岩鉄道の所属である。
 今行程では直通列車に乗車しており、新藤原から乗車していないため鬼怒川温泉~湯西川温泉としている

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
久しぶりに実家に帰る機会に恵まれたので、置き換えが発表された西武秩父線の特急レッドアロー号に乗車してきました。

たまたまホームに止まっていた列車が飯能まで先着するようだったので、飯能から乗車することにした。
飯能は西武池袋線の運行系統上の終点にあたる。厳密には池袋線は池袋~吾野の区間を差すのだが、池袋から吾野までを乗りとおすことのできる列車は殆どない。(これも2020年3月のダイヤ改正でなくなってしまうのだそう…)
IMG-2-2
コンコースでは池袋方面、秩父方面と行先別で案内表示が行われているが、一番右側、特急乗り場の表示のみ行先別の案内と別に独立している。
IMG-2-3
IMG-2-4
こちらが特急乗り場、西武の特急は全席指定なので事前購入しないと車内販売料金という形で追加料金を取られてしまう。人件費削減の一環なのだろうけれど、余裕をもって駅には来てくださいというメッセージを感じてしまった笑 ちなみに写真右端が池袋方面、左端が秩父方面の券売機なのだが、やはり飯能から秩父方面へ特急へ乗る人は少ないのだろうか…。ちなみにデータイムは先発先着のダイヤを組んでいるためか各停が秩父まで逃げ切るそうだ。
IMG-2-5
13489
ホームに滑り込んできたのは10000系の特急レッドアロー、先代の5000系を模したクラシックカラーだ。ちなみに先代は改造に改造を重ね富山で余生を送っており、たまたま私は乗っていたりする…。
ちょっと話が脱線してしまうけれど写真をのせますね。
IMG_4570_2
くわしくはこちらの記事をご覧ください。

13483
少し日に焼けてくたびれているような印象も受ける紺のシート
13493
平日池袋を8:30頃に出る特急とあって乗っている人はビジネスマンの方が多かった。所要時間が短いと言うより乗り換え無しで座れるメリットの方が大きいのかもしれない。
13487
13486
西武秩父線の沿線の景色は、多くの区間で国道299号線と併走している。
13488
途中3箇所ほどで対向列車との行き違いがあった。先述の通り、先行の各駅停車を追い抜くことは無い。
途中横瀬に停車すると徐々に秩父の街並みが車窓にうつる。
13477
ほどなくして終点の西武秩父に到着。
13478
帰りは新型特急のLaviewに乗ることができた。
13479
案内表示も通勤列車で目にするようなフルカラーの液晶で大きな表示。ある程度外国からの観光客がりようすることも想定されているのであろうか?
13480
足元まで広がる大きな窓と丸みを帯びた座席でコンセントも設置されていた。
13481
隣に他人が座ってもあまり威圧感が無いような工夫がなされている。
13476
所沢駅で降りた際に一枚。これからの新しい顔として走り抜けてほしいものである。

(このページの作成者 てら)

こんばんは、いしです。今回も冬に書いたままになっていた、過去記事の放流です。お付き合いください。

路線図
を見れば一目瞭然の通り、西武多摩川線は他の西武線からは孤立して存在する珍しい路線です。

是政橋の府中市側の袂から多摩川線は発車します。府中市のコミュニティバス「ちゅうバス」なら是政駅というバス停が最寄り。
IMG_1263
多摩川線はラッシュ、データイムの区別なく、終日4両編成が12分間隔で運転。列車交換は白糸台駅と新小金井駅で行われ、塗装の異なる3編成が運用につきます(競艇場前駅の交換設備は廃されています)。
IMG_1265
乗車したのはこの編成。撮影は是政駅です。平日の午前に乗車したため、乗客は各車数人といったところ。ワンマン運転のため運転士がドアーを閉めて、武蔵境駅へ向かいます。
IMG_1278
白糸台で下りと列車交換をした後、上の写真の多磨駅では近くにある外大生や地元の人たちが乗車し、車内はだんだんと活気付いてきます(注1)。

結局、武蔵境駅に着くまで乗車してくる一方で、中央線への強い旅客流動を感じます。一応、是政駅から2つ目の白糸台駅は、京王線の武蔵野台駅まで徒歩乗換えが可能で、車内の自動放送で案内もされていましたが(注2)。

終点の武蔵境駅は多摩川線ホームに入線。エスカレータを下って改札階に到着です。多摩川線の改札よりも中央線への乗換専用改札の方が規模が大きく、ここからも中央線への乗継需要の高さが伺えました。


注1:写真は別日撮影。
注2:一方、京王線の車内では、西武線への乗換案内放送がありません。

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。

北山交差点で富岡市乗合タクシーを下車しました。ここからは徒歩で数km離れたJR信越本線の松井田駅を目指し、そこから列車とバスで軽井沢へ向かいます。

地図上の真ん中の青線B地点で下車したので、そこから県道51号線を、緑色の線の始点まで歩いて北上します。
IMG_3452
北山の交差点近くで富岡市乗合タクシーを下車しました。乗合タクシーはこれから妙義山方面へ向かっていきます。
IMG_3454
交差点を西進するバスとは異なり、交差点を北上して松井田駅を目指します。
IMG_3456
交差点を出発するといきなりの登り坂。軽い峠越えです。道にはしっかりと県道を示す標識がありました。
IMG_3457
10分ほどかけて道を登りきると、視界がひらけます。
IMG_3458
進行方向右手には妙義山が見えます。やがて松井田駅に近づくに従って道は下り坂になっていきます。
IMG_3467
松井田駅の手前で偶然カフェの幟を見つけたので、休憩がてら、お邪魔することにしました。
IMG_3462
妙角カフェさんは、水曜から土曜の営業です。どうやらお住まいの一部をカフェにされている模様。猫を飼っているとのことでしたが、この日は近所をパトロール中だったようで、あいにく会えませんでした。
IMG_3463
IMG_3464
エレクトーンのある部屋に通していただきました。コーヒーを頂いている間、ご好意でエレクトーンとピアノの演奏もしていただけました。

ホスピタリティ溢れるアットホームなカフェでしたので、信越本線に乗車の際は、ぜひ訪れてみてください。

IMG_3469
カフェを出て数分もしないうちに、松井田駅に到着しました。
IMG_3470
こ線橋を渡って反対側の駅舎へ。
IMG_3471
無人駅です。
IMG_3473
下りホームで、横川行の電車を待ちます。
IMG_3475
4両編成の211系が入線して来ました。
IMG_3476
たった2駅で、終点の横川着。
IMG_3478
この先、軽井沢までの在来線は、新幹線の開業と引き換えに廃止されたので、代行バスで軽井沢へ向かいます。
IMG_3479
駅前には峠の釜めしで有名なおぎのやさん。本当ならゆっくり散策したいところですが、バスの接続がよかったのでまたの機会に。
IMG_3481
ロータリーにはJRバスが待機していました。この日は連休中ともあってなかなかの乗車率です。

横川から軽井沢へのJRバスは1日10数本の設定があり、そのほとんどが国道18号の新道経由。旧道を周るバスは、時刻表上では数えるほどしかありません。しかしながら、この日は軽井沢アウトレット近くが連休中のため新道が大渋滞しており、旧道経由の迂回運行となりました。未確認ですが、もしかしたら休日はアウトレット渋滞のために旧道経由での運行が常態化しているのかもしれません。
IMG_3484
横川駅を出て、バスはすぐに旧道に入りました。写真では伝わりづらいですが、バスはぐんぐんと道を登って標高を上げていきます。この先、すぐに峠道に入り、バスは右へ左へ大きく揺れながら軽井沢を目指していきます。

峠道を揺られること1時間弱。峠に到達した後はすぐに軽井沢に到着です。旧道経由のため15分ほどの遅れが発生しましたが、渋滞で道がつまることは無く、適度なアトラクション感覚で軽井沢に到着しました。
IMG_3488

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは。いしです。

5月の連休中に、群馬県と長野県をすこしだけ旅行してきました。

ただ長野に向かうのでは面白くないので、上信電鉄と富岡市乗合タクシーを使って、高崎から軽井沢を目指しました。

【行程】
高崎駅→(上信電鉄)→上州一ノ宮駅→(富岡市乗合タクシー)→北山→(徒歩)→松井田駅→(JR信越本線)→横川駅→(JRバス)→軽井沢駅

IMG_3414
出発は高崎駅から。東京から乗ってきた高崎線を降りて、種別と番線しか書かれていないこの電光掲示板を見ると、高崎にやってきたことを実感します。
IMG_3415
JRの改札を出て、西口へ。上信電鉄の文字が大きく出迎えてくれます。
IMG_3416
IMG_3417
JRのホームに横付けされたこじんまりとしたホームから、上信電鉄は発着します。1日券を有人窓口で購入し、これまた有人の改札で入鋏をしてもらい、構内へ。切符にハサミを入れてもらえる、貴重な機会です。
IMG_3419
乗車したのはマンナンライフのラッピングが施された車両。一日に数本しかない、上州富岡止まりの電車です。さすが下仁田へ向かう鉄道だけあって、コンニャク推しです。
IMG_3420
途中、気になった駅で降りることに。
IMG_3422
上州福島で下車しました(地図)。すれ違い可能な有人駅。構内踏切もあります。ここでは改札に申し出れば無料で自転車をレンタルでき、周辺をぶらっと巡ることができました。
IMG_3424
駅舎は、あまり見かけなくなった木造平屋建て。せっかくなので、自転車に乗って10分ほど笹森古墳を目指すことにしました。
IMG_3426
こちら、笹森古墳にある神社。それなりの敷地面積があり、立派な本堂と長い歴史を持っているわりにはほとんど人の気配がせず、厳かな雰囲気が漂っています。おすすめです。
IMG_3428
古墳の近くでは、パン屋「パンダぱんだ」さんを発見しました。地元の人も頻繁に買いに来ており、実際に食べてみると、頷きの美味しさでした。
IMG_3430
電車は1時間に1、2本程度なので、自転車での散策を早めに切り上げて、上州福島駅に戻ります。電車が来るまで、ホームベンチでパンを頂きながら、休息。
IMG_3431
続いては、下仁田行に乗車してさらに西進します。本当は上州一ノ宮駅で降りれば良いのですが、接続のバスまで時間があったので、上信電鉄の終点下仁田駅まで寄り道をすることに(地図)。乗車した車両は上信電鉄1000系のトップナンバーで、運賃表示器の左には鉄道友の会ローレル章のステッカーが貼ってありました(写真左上)。
IMG_3432
IMG_3433
下仁田駅に到着です。島式1面2線の頭端式ホームで、その横には留置線が数本あります。
IMG_3435
IMG_3437
下仁田駅は関東の駅百選に選ばれており、趣のある駅舎です。駅員の方々も常時いらっしゃいますので、令和になった今でも昭和の雰囲気を感じ取ることが出来ます。駅前にはタクシーやバスが停車しています。ここから下仁田町営の「しもにたバス」初鳥屋線に乗車して、終点の初鳥屋バス停で下車すれば、そのあと10kmほどの徒歩での峠越えを経て軽井沢へ向かうことが出来ます(実際にやられた方のブログも存在します「初鳥屋 押立山下」でグーグル検索すると、記事が読めます)。

さて、折返しの電車で上州一ノ宮駅へ戻ります。
IMG_3438
途中、難読駅名の南蛇井駅も通ります。
IMG_3443
IMG_3444
上州一ノ宮駅で下車しました。ここから、富岡市乗合タクシーに乗車し、信越本線の松井田駅方面を目指します。

続く。

(このペイジの作成者 いし)


こんばんは、いしです。

午前中は、神奈川県の三浦半島南端に浮かぶ城ヶ島を訪ねました。昼を挟んで、一度三崎口駅まで戻り、午後は少し北へ進んで、三浦半島の西側に小さく存在する天神島を目指します(地図)。

地図を見ると分かるとおり、天神島は横須賀市の西岸の佐島(さじま)というエリアに位置する小さな島です。地図をよく拡大して注意深く見ていないと見落としてしまうくらいです。三崎口駅から直接行けるバスは無いので、途中の長井バス停で乗り換えが必要。今回はソレイユの丘という総合公園にも寄りながら、天神島へ向かいました。
IMG_3334
駅前のロータリーはバスの駐車場も兼ねています。
IMG_3336
この日は祝日だったため、ソレイユの丘へのアクセスは駅から直行の急行バスのみ(平日は周辺を走る路線バスがソレイユの丘へ寄り道しています)。横須賀駅行など、三浦半島西岸を北上するバスが発着する所と同じ乗り場から発車です。

バスは駅を出ると混雑で流れの悪い国道を北上し、一路、ソレイユの丘を目指します。地元のファミリーや高校生の集団などを乗せて賑やかなバスです。
IMG_3337
約20分程で、ソレイユの丘に到着です。ここは、広い園内を生かしてちょっとしたレジャー施設が充実しており、露天風呂のある温浴施設もあります。しばしここで休憩した後、再び路線バスで北上します。

ソレイユの丘からは三崎口駅に戻るバスしか無いので、少し西の海岸まで歩いて、漆山バス停から北上するバスに乗ります(地図)。

IMG_3339
IMG_3340
漁港のそばに位置する、漆山バス停まではソレイユの丘から歩いて10分ほどの距離。ここを通るバスは、海岸線に沿って少し北上した後、長井バス停から南下していきます。今回は北へ向かいたいので、ここから長井までの乗車です(路線図)。

相変わらず国道の渋滞が続いているようで、折返しのバスが遅れ、乗車予定のバスも定刻を10分ほど遅れて発車しました。三浦半島が車社会であることを感じます。海を左手に見ながらゆっくりと北上し、国道との合流点、長井バス停には10分ほどで到着しました。

長井は折返し場のあるバス停です。例えば、ここ始発で逗子駅まで行くバス(逗6系統)は約20-30分おきに出ています(多系統も多数あり)。今回は逗6系統に乗車し、天神島の約2km手前にある佐島入口バス停まで向かいます。

この日のバス車内は、学生で立ち席が出るほどの混雑。バスは自衛隊の基地や学校を車窓左手に見ながら進みます。横須賀と言えば有名な米軍基地は、山を挟んで反対の東側です。ゆえに、西側を北上するだけの今回は、あまり横須賀らしさに出会うことは無いかなと思っていましが、自衛隊の関係者を頻繁に目に出来て、こちら側でもたっぷり横須賀を感じられます。特に、陸上自衛隊の学校の制服や、海上自衛隊のセーラー服をビシッときた学生を街中やバス車内で見かけると、東京との違いを感じます。
IMG_3342
天神島に最も近いバス停は、佐島マリーナ入口バス停です(路線図)。しかし、そこへは1時間に1本逗子駅からのバスしか来ないので、逆方向から天神島を目指した今回は、もう少し本数の多い、手前にある国道沿いの佐島入口バス停で下車しました。
IMG_3343
天神島へは2km弱。県道213号を西へ進みます(地図)。
IMG_3346
トンネルを抜けると、漁港の向こうに天神島が見えてきました。
FullSizeRender
島へは、この天神橋を渡ってアクセスします。
IMG_3351
IMG_3352
島側の欄干には漢字で「天神橋」と書かれています。
IMG_3358
島には佐島マリーナをはじめとして、いくつかの建物があります。
IMG_3357
神社もありました。
IMG_3359
IMG_3361
住所は佐島ですが、電柱にはしっかりと天神の文字が入っています。
FullSizeRender
IMG_3348
帰りは、213号沿いにある佐島マリーナ入口バス停から、このバス停始発の逗子駅行バスに乗って戻りました。
IMG_3364
IMG_3366
途中、葉山町の海岸線からは綺麗な夕陽を望めました。

(このペイジの作成者 いし)

IMG_1434
埼玉県を横断して羽生~熊谷~秩父を結ぶ秩父鉄道には、地方私鉄にしては珍しく、有料の急行がある。急行秩父路だ。
BlogPaint
乗車する際は、必ず窓口で写真のように急行券を求めなければならない。秩父鉄道は各駅に必ず駅員が居るので、急行への乗降の際に改札口で必ず乗車券と共に急行券を確認される。その代わりに車内改札は無く、急行も他のほとんどの普通列車と同じくワンマン運転だ。

秩父鉄道のもう1つの特徴は、平日と土休日で大きくダイヤが変わることだ。土休日はSLが走ることに加えて、貨物列車の運転があることも影響しているのだろうか。急行は、平日ダイヤでは通勤通学輸送向けに朝夕のみ走っている。一方、休日ダイヤでは観光輸送のために昼間と夕方も走っており、代わりに夜遅くは走っていない。また、平日の急行は熊谷と影森の間の往復のみだが、休日は三峰口や羽生まで走っている。
IMG_1406
この日は休日ダイヤだったため、三峰口から急行に乗車できた。三峰口は、秩父鉄道の西の端に位置する終着駅だ。
IMG_1409
駅前からは、バスも出ている。
IMG_1410
昔懐かしい郵便局のマークが駅舎に掲げてあった。
IMG_1404
IMG_1411
秩父路6号は三峰口駅を11:27に出発する。三峰口駅は2面3線のホームで、線路終端側に構内踏切がある。また、駅舎の反対側には側線がいくつもあり、昼間は西武線からの直通列車などが留置されている。年末に乗車したため、特別なヘッドマークがついていた。秩父路6号の発車は駅舎から直結したホーム(1番線)からだ。
IMG_1417
列車は3両編成で、200円の急行料金が必要なものの、全車自由席。空いている好きな座席に座れる。線路の音やモーター音、車両の揺れなど、昔ながらの鉄道を楽しみたければ車端部のボックス席がおすすめ。
IMG_1419IMG_1422
秩父路6号は、途中市町村の代表駅のみを止まって、駆け抜けていく。秩父鉄道は単線のわりに本数が多いため交換列車待ちも頻繁にあるが、遅さを感じさせないスピードだ。皆野では各停と交換した。
IMG_1423
IMG_1431
また、休日にもかかわらず、途中2回、貨物列車とも交換した。
IMG_1435
三峰口から約1時間20分、秩父から約1時間で秩父路6号の終点、熊谷駅に到着した。秩父鉄道の熊谷駅は1面2線のこじんまりとした駅だが、構内は側線が多数あって広い。また、駅構内の放送はホーム羽生寄りにある駅事務室から有線マイクでホームの様子を見ながら行っているようで、全盛期の鉄道を垣間見ることが出来た。信号所にある連動装置のようなものもチラッと見えたので、もしかしたら駅で信号扱いも行っているのかもしれない(詳細は未確認)。

(このペイジの作成者 いし)

IMG_1350
群馬県の高崎市から新潟県の長岡市までを結ぶのが上越線だ。乗り鉄をしていると、日本海方面へ抜けるのに幾度となく利用するため馴染み深い路線ではあったものの、上越線それ自体を目的にすることは少なかった。同じく素通りするだけだった水上温泉への寄り道も含めて、2018年の年末に訪れた。今回乗車したのはこの地図のオレンジ色の区間(この記事に出てくる主要な所には印を付した)。上越線で、新潟県との県境までひたすらに北上した。


水上駅から同じみなかみ町の北端にある土合駅などを通って新潟県へ超える列車は、日にわずか5本。冬期は臨時の普通列車が出るものの、それでも8本しかない。ゆえに、水上を超えようと思うと、おのずと接続の列車は限られてくる。

この日選んだのは、通年を通して土日と繁忙期に運転する臨時列車(8735M。越後湯沢から先は定期列車1735M)で、それに接続する列車は上野駅を8:35に出発する快速アーバン高崎行(3920E)だ。このアーバンは東海道本線から直通してくる15両編成だが、他の普通列車と同じように籠原駅で前5両を切り離す。高崎まで行くには後ろに乗る必要がある。今回、ボックスシートに座ろうと1号車に乗車した(注1)。

注1:高崎線のボックスシートは、1,2,14,15号車にある。列車によっては、9,10号車にもある。


しかし、アーバンは座席が埋まって立ち客が出るほど盛況のため座れなかった。この列車が高崎線下り方向の最初の快速ということに加えて、終点高崎からの信越本線、上越線両方面への接続もよい。さらにこの日は帰省ラッシュ真っ只中で、車内の客の多くが大きめのボストンバッグやキャリーバッグを持っていた。途中、新幹線接続駅の熊谷でも帰省客はほとんど入れ替わらず、地元の学生や住人が主要駅で降りていく以外は、高崎まで車内が大きく動くことは無かった。
IMG_1286
高崎には定刻の10:15に到着した。水上方面は階段を使って5番線に乗り換える。車内に居た帰省客の多くも5番線へ向かっていった。
IMG_1288
駅構内通路へと向かう階段の下にあるこの電光掲示板を見ると、高崎に来たことを実感する。現在では電光掲示板がかなりの数の駅に普及したが、路線別に種別と番線だけを表示し、行先と時刻が書かれていないものは非常に珍しい。

高崎(地図を見る)を10:25に出発する普通水上行(731M)に乗り込んで、水上まで北上する。高崎地区の普通列車は全てロングシートの211系に統一されていて、乗車したのは4両編成。車内は帰省客とスキーや登山などのレジャー客、地元民で混雑しており、始発駅の高崎を出発した時点で通路も埋まっていた。上越線は晴れていると車窓も変化に富んでいて飽きない。この日の関東一円は雲一つない快晴で、進行方向右手の赤城山も左手の榛名山もくっきり見えていた。

一方の日本海側は、この冬最初の寒気が南下した影響で大雪だったようだ。関東北部も多くの降雪が予報されていて、列車が岩本駅を過ぎて沼田駅(地図を見る)に向かう頃には車窓に積雪も見られるようになった。その頃には混雑していた車内もだいぶ空いてきて、沼田で多くの降車があると空席もでき、車内のほとんどが帰省客とスキー客、登山客だけになった。
IMG_1292
BlogPaint
IMG_1344
終点の水上駅(地図を見る)には定刻通り11:29に到着した。高崎方面の普通列車はいつも駅舎側の1番線から発着する。沼田駅周辺では薄く積もるだけだった雪も、後閑、上牧と北上するにつれて厚さが増し、水上駅では屋根のあるホームにも積もっていた。
IMG_1290
IMG_1291
乗車した731Mは、降車扱いの後に車内点検を行って折返し738M高崎行となって折り返す。
IMG_1294
狭い乗換階段を渡って、反対側のホームに待つ長岡行普通列車(8735M)に乗り換える。写真からも雪が舞って、ホームの中深くまで積雪があったことがわかる。上越線は既に写真のE129系に統一されていて、列車によって両数は変わる。この日は4両編成だった。雪の中でも列車は水上駅を時刻表通りに発車し、上越線最後の群馬県の駅、土合駅(地図を見る)にも定刻の11:50に到着した。
IMG_1296
IMG_1297
新潟方面へ向かう下り線はトンネル内にホームが存在する。土合駅がマニアには有名になっている一因だ。また、そのホームから山の上にある駅舎までを繋ぐ400段を越える階段も有名だ。
IMG_1299
下から仰ぎ見ると、頂上が見えるためにそこまで長くは感じないが、実際に登ってみると意外にしんどい。
IMG_1300
IMG_1301
頂上に到達すると、通路の先に頑丈な斜めの大きな板が見えた。トンネル内の風がそのまま通路に吹き込むのを抑制しているようで、この壁の横からさらに進んで駅舎に向かう。
IMG_1303
新潟との県境がすぐそばということもあって、駅の外は大雪だった。
IMG_1304
駅前のバス停はこの通り、すっぽり埋もれてしまっている。

土合駅からは反対方向の水上行(1732M普通水上行)に乗って、高崎方面に1つ隣の湯檜曽駅に行くつもりだった。土合駅は無人駅だが比較的広い待合室があってそこで列車を待っていると、乗車予定の列車が除雪のために1時間遅れていると構内アナウンスが駅スピーカーから入った。駅前の水上駅行のバスも冬は本数が減るので良い時間のバスもなく、待合室で待つことに。

予定の発車時刻を1時間ほど過ぎた頃、駅にジョイント音が響いて貨物列車がやってきたのがわかった。しかし、待合室から見えるところで止まってしまったのでホームに様子を見に行ってみると、運転士さんが前面ガラスについた雪を箒とスコップで落としているところだった。前面にたまった雪の量も凄まじいが、彼によるとこれは新型機関車だからこの位の量なら問題はないそうだ。しかしガラスについてしまった雪はいちいち列車を止めて手動で落とす以外どうしようもないらしく、既に石打駅と、土合駅の手前のループ線のトンネル内で同じ作業を行ったとのことだった。
IMG_1306
IMG_1308
IMG_1311
IMG_1315
おおよそ10分ほどかけて雪を払い落とし、貨物は再び発車して行った。ほどなくして、遅れていた1732M水上行も2両編成で到着した。前方の信号機が見えないほどの視界の悪さだったため、指令に連絡を取って信号が進行現示であることを確認してからの発車となった。その後は湯檜曽駅に停車し、雪を巻き上げながら水上駅まで進んだ。前方も側方も雪でほぼ視界は無く、運休にならなかったのが不思議なくらいだった。もっとも、貨物の運転士さんの話では雪は県境の峠だけでひどかったようだから、問題はないのかもしれない。終点水上駅には約1時間20分遅れで到着した。



IMG_1355
IMG_1359
みなかみ町をバスと徒歩で少し見て回った後、18時台の列車で東京への帰路に着いた。乗車したのは普通高崎行(750M)で6両編成だった。ただ、水上駅で接続の長岡始発の普通列車(1742M、E129系2両編成)が遅れていたため、待ち合わせてからの発車となった。駅は相変わらずの雪で、車内の窓にも霜が降りていた。
IMG_1347
結局、終点の高崎駅には予定より6分遅れの19:54に到着した。

続く

(このペイジの作成者 いし)

↑このページのトップヘ