旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

カテゴリ:有人島・離島 > 関西

こんにちは てらです。
100万都市の神戸から有馬、三田、三木や小野方面に広がる路線を持つ神戸電鉄。
神戸側の終点、新開地ではひっきりなしに列車が発車するが、終点側は1時間に1本という区間を抱えている。
そんな神鉄粟生線に今回は乗ってみた。
粟生に行くのは実は2回目で、初めての時は乗ってきた列車で往復したのだがその時の写真があまりない。
普通粟生行きの列車に新開地から乗ると、進行方向1番前の車両は座席が8割ほど埋まるほど混んでいた。粟生線は進行方向前側に出口のある主要駅(鈴蘭台西口、西鈴蘭台、志染、三木など…)が多いからだと思われる。_MG_2959
(写真は往路で乗った車両を帰りに新開地で撮影したものなので行先が文章とは異なります…)
三田方面と線路が分かれる鈴蘭台で後続の準急に接続して発車、座る位置にこだわらなければ後続の準急でもよかったんだなと後から学ぶ。
粟生線は「粟生線活性化協議委員会」というものが組織されており、皆さんも想像のつくであろうが、利用者の減少による慢性的な赤字に悩まされている。
ピーク時の利用者数の半分以下までに落ち込んでいるが、阪神淡路大震災の爪痕がまだまだ産業面では残っていたり、地下鉄沿線の開発が進んだりといろいろな要因が絡んでいるようだ。
また、住宅地まで乗り入れるバスで乗り換えなく三宮まで乗り換えられるというのが神鉄にとっては痛いほど効いているようだ。
なるほど…確かに沿線を見ていると、最寄り駅と言えるところに区画の大きな住宅地が広がっているが、確かに乗り換えなしでバスで通勤できればバスの方が便利かもしれない。
線路のそばではなくちょっと離れたところに道路とセットで宅地開発がなされているというのもなかなか利用が伸びないところなのだろう。
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また、勾配が多く鉄道の特性である「高速」が発揮しきれていない箇所も多い。勾配に対して力強い走りが見れるといえばそれはそうなのだが…。(写真は丸山~鵯越を走る神鉄1000形)
車内の利用者もまばらになってきたので、せっかく一番古いタイプの車両に乗っているのだしということで、車内の写真を撮ることにした。
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一面の緑のトンネルが車内を明るく照らす。市場~小野を走行中の車内にて撮影。
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終点の粟生に到着。接続がある程度考えられており、加古川線の上下列車が瞬く間に到着した。
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帰りも1000形に乗車できた。お手軽ローカル線の楽しい乗り鉄 と言ってしまえばそれはそうなのだが、1時間に1本という本数や車内の利用者の少なさは看過できない問題であると感じた。
(このページの作成者 てら)

こんにちは。てらです。
今日は30万都市の県庁所在地、和歌山市から紀の川市にかけてを走る貴志川線の乗り鉄記録です。
和歌山電鐵はもともと南海の一路線であった。しかし、南海電鉄全体の経営難により貴志川線の経営から退く方針が出された。これにより2005年に両備グループが経営を引き継ぐ形となり、車両のデザイン変更や、猫を駅長に抜擢しキャラクター化するなど、話題性のある運営を行っている。

和歌山駅の改札から貴志川線に乗車する際、貴志川線専用の券売機で購入しJRの改札から入る。一日乗車券を購入する際は、係員に申し出てJRの改札の中に入れてもらい、貴志川線のホームに行く必要がある。今回は一日乗車券を利用したのでJRの改札でその旨を申告して和歌山電鐵の乗り場へ向かった。
和歌山電鐵はすべての列車が2両編成であり、日中はほぼ30分間隔で走っている。
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駅名表はどこか見覚えがあるなと思えば、南海線のものと形式が同じ。元会社の色がこんなところで残っているとは…。
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ホームにはいちご電車が停まっていた。和歌山県にいちごのイメージがない人は少なくないと思う。(正確にはみかんのイメージが強すぎるのかもしれない)が、紀北地域などでは桃や柿をはじめいちごなどの果物の栽培がさかんである。s__MG_0928
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両備グループに経営が変わってから車内、車外ともに凝ったデザインのものに変わった。車内もこのように内装、中づりや椅子も一新されている。
竈山付近までは郊外の住宅街の景色が続いている。
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途中の伊太祁曽では列車同士の行き違いができるほか、本社機能を持った車庫もある駅である。
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いちばん乗ってみたかった、たま電車がお昼寝していた。
折角なので、途中下車して駅のすぐ南にある伊太祁曽神社に詣でることにする。
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伊太祁曽神社は和歌山市内の神社の中でも有名な部類に入り、和歌山市内では日前宮、竈山神社と並び有名な神社である。
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伊太祁曽神社は木にまつわる神、五十猛命(いたけるのみこと)を祀っており、木俣をくぐると厄除けになると言われている。
伊太祁曽神社については、先述の日前宮、竈山神社に参拝した時に「和歌山三社参り」と題して改めて記事にしようと思うのでしばしお待ちを…。
駅に戻り、貴志行きの電車に乗り込む。先ほどの住宅街が続いていた景色と変わり、田畑が目立つようになり、集落の切れ目がわかるようになってきた。
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終点の貴志駅に到着。
この駅近くの商店で飼われていた猫が、駅にも出入りするなど居ついていたことから、経営移管後に、猫のたま駅長として抜擢、マスコットキャラクター化したことで話題になった。
駅舎も猫を模した形に改築されている。また向かって右手に喫茶店、左手にグッズショップがあり、猫の駅長にちなんだグッズが展開されていた。
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駅の改札付近にはたま駅長が間近で見れるケージがあるのだが、たまたま行った日がお休みの日で、ケージのカーテンが閉じられていた。残念…。
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南海電鉄の塗装そのままの車両。和歌山電鐵になってから4編成がリニューアルしたため、南海カラーの電車の方が現在は少なくなってしまった。
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途中、伊太祁曽で最初に乗ったいちご電車と行き違う。
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終点の和歌山に到着。ちょっと気になる看板を見つけた。
10月末に貴志川線を利用したため、4~9月の利用が115万人であるということを考えると、決して良好な数字であるとはいえない。和歌山電鐵に経営が移管されたとはいえ、依然安泰である状況ではないことを思い知らされた。沿線は住宅地が多いものの終始県道13号線と並走する形になっており、車社会が進んでいる地方都市では苦しいのかもしれない。
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いちご電車やたま駅長など、和歌山電鐵を楽しませてもらったものの、鉄道として運営を継続していくことの苦しさも垣間見える乗り鉄だった。

(このページの作成者 てら)

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