こんにちは てらです。
冬の18きっぷシーズンが始まり(すみません、いつの間にか春のシーズンの方が近いかも…)、ご近所(ご近所??)へのお出かけがはかどる日々
大阪市内を拠点とすると7,80km圏内は十分日帰りができる上に往復移動だけで元が取れてしまう。
首都圏だと7,80km通勤は珍しくないが、関西圏だと来るところまで来たなという感じがする。

新快速で1時間、いつも大阪から新快速に乗ると三宮まではお客さんの入れ替わりが激しく、三宮を越えると須磨付近の淡路島に目が釘付けになり眠れず…明石を過ぎてうつらうつらしたころにはいつの間にか姫路…みたいなことが多い。
姫路から山陽電車に乗り換えて1駅目、手柄
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関西私鉄あるあるの構内踏切がある相対駅。
ここから歩くこと10分、手柄山中央公園の一角に市営水族館がある。
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水族館の入り口の扉に近づいてみると
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なんとまぁ…水族館の建物と併設されている形で手柄山交流ステーションという施設があり、姫路市営モノレールについての展示がある。
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入ると、姫路市営モノレール200形が鎮座。階段またはエレベーターを上がると展示室である。
ここからみると写真左の方に車掌を模した人形の人影がちょっと怖い…。
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姫路市営モノレールは姫路大博覧会の開業に合わせて開業したが、モノレールという特殊な構造だったことも災いしてか、当時にしては値段が高く(100円ってだけ聞くと安いやんという感じですが…2020年代の1/5くらいの物価だったことを考えると…)赤字が膨らみ膨らみわずか8年で休止を経て廃線となってしまった。
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雰囲気は駅そのもの。廃駅跡の建物をリノベーションして当時の広告や時刻表のレプリカを設置している。
おまけに市職員?と思しき駅の放送や車内放送を模したBGMも流れていた。
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車体も当時使用されていた200形が2両展示されている。ところによりサビが浮いているところがあるのだが、逆に雰囲気が出ているかもしれない。
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ホーム越しに車両を撮ると今にも動き出しそう。年季は感じるけれど…。
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こちらはまだまだ現役、須磨浦ロープウェイ。しかし、広告の意匠が雰囲気を感じさせる。
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モノレール独特の装置の展示もある。駆動装置や制動装置などはレールを挟み込むような形状で独特である。
ロッキード式と呼ばれる方式を採用しており、高速度運転も可能とされていたが、わずか3分で終点についてしまう姫路市営モノレールが日の目を浴びることはなかったようだ。
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車内も丁寧に整備されており、レトロでがらんとした雰囲気がローカル線の旅に出たような気分。いや…都市交通にローカル線風情はあってはいけないのだけれど…。
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興味深かったのが、モノレールが走っていたころの姫路市の地図に模型をプロットしたもの。ついつい手元のスマホで今の地図と見比べていたらあっという間に時間が溶けていく。
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姫路大博覧会当時の雰囲気を再現した手柄山の模型も精巧にできており、当時の華やかさを時代を越えて垣間見ることができる。
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姫路市営モノレールの橋脚は随所に残されており、山陽電鉄の高架を乗り越えるような橋脚が残されていた。
1時間ちょっとの見学でしたがとても興味深く楽しめた。

(このページの作成者 てら)