旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

2021年12月

こんにちは てらです。
ジーンズの街として有名な倉敷市の児島。鉄道路線図だと倉敷と児島ってずいぶん離れているのにな…と思っていたのだが、
地図で確認すると岡山と倉敷は大半の箇所で隣り合っていて、倉敷市域の広さをあらためて認識する。
倉敷から児島までの路線バスを降りて、レンタサイクルを借りた。駅前でレンタサイクルが借りれるので天気のいい日はマイペースで廻れるところが良い。
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天満屋や市民センター、地銀の支店といった町の中心部にひっそり、でも存在感は十分な建物がある。
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下津井電鉄の児島駅跡だ。下津井電鉄はモータリゼーションによるバス輸送による部分廃止、瀬戸大橋線の開業により残りの区間が全廃と、時代の流れを映し出すような栄枯盛衰を歩んだ鉄道である。1991年に全廃なので、もう30年も前のことになる。鷲羽山近辺の眺望や終点下津井の街並みも観光名所の一つではあるのだが、これも今はバスで回れてしまうのでわざわざ鉄道で回るという選択肢もなくなってしまったのであろう。
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がらんとしているホームだが、自転車でホームに上ることができ…
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このように架線設備や踏切の灯具(?)が残されている区間を自転車で巡ることができる。児島市街地はこのように交差する道路が多いので、ちょっと漕ぎにくいのだがそれでもきちんと手入れがされている花壇を横目に自転車をこぐのは気持ちが良い。
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岡山県内はいくつもこのような遊歩道が整備されているようだ。
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児島の競艇場を横目に見ながら坂をぐっとあがると琴海駅に到着。写真でも見てわかるような勾配だが600vの軽便鉄道がのぼっていたというのだから驚きである。
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琴海駅付近から東側の島々を望む
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坂を上りきってほどなく、本四高速道路をまたぐと鷲羽山駅に到着。
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瀬戸大橋をここまでまじまじと傍で見るのは初めて。大阪に引っ越してきてから瀬戸大橋よりフェリーや明石、鳴門大橋で四国に行くことが多いからかもしれない。
東下津井駅から終点下津井までは長い下り坂を大きなカーブを描きながらゆっくりと下る。
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終着の下津井 写真を撮りながら走っても30分程度で着いたのでちょうどよい運動になった。
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下津井みなと電車保存会がちょうど活動されている日だったので、一声おかけして車庫を見せてもらった。
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保存会の有志の方々で線路を補修されていた。車庫にはイベント用車両として走っていた赤いクレパス号も留置されていた。
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駅の北側からも留置されている電車を撮ることができた。
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下津井駅から下津井の漁港はすぐそば。下津井は蛸で有名で市場にも蛸の幟が掲げられていた。
以前は丸亀への連絡船も下津井から出ていたそうだが、瀬戸大橋が架かってそれも今は昔の話である。
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むかし下津井回船問屋ですこし下津井のお勉強。下津井は江戸時代の北前船の寄港地だっようだ。
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鷲羽山を経由するか元来た道を戻るか少し迷ったが、元来た道を戻って児島へ。
体力に不安のある方はこのように自転車を載せることができる路線バスが下津井と児島の間を結んでいるのでおすすめである。

おそらく私は2021年最後のブログ更新になると思います。今年も感染症という大手を振って歩けぬ日々の中ではありましたが、気を付けながらいろいろなところを見て歩いて写真を撮って楽しめたと思います。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
県境を越える路線バスのなかでも、瀬戸大橋を渡る路線バスがある。
岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶバス路線である。以前は岡山県側の事業者、下津井電鉄バスが児島~与島間の運行を行い、与島から南側を香川県側の事業者である琴参バスが運行を担っていたが、2021年4月より下津井電鉄バスが撤退したことにより、琴参バスが通しで運行を行っている。琴参バスは坂出市や丸亀市を中心に路線バスを運行している会社で、県境を越えるバス路線を4月から運行しているということになる。
そんなバス路線に児島駅から乗ってみた。土曜日なので最終便が運休。16時台が最終のバスとなる。
時間に余裕があったので倉敷市のJR児島駅にほど近いところにある児島港に、瀬戸大橋周辺の地理模型という島の模型図が見れるようになっていた。
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改めて瀬戸内は多くの島々が浮かぶなと思うとともに、今回バスに乗って通る予定である櫃石島、岩黒島、与島も見ることができた。
櫃石島、岩黒島、与島の3島に住んでいる人で、自家用車を持たない人はこのバスに乗らなければ島外へ出ることができないそうだ。
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児島駅のバスロータリーにちょこっとたたずんでいるバスが…
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もしやと思ったがこれが瀬戸大橋線である。5便運転されている中の朝夕2便だけ中型バスで運転され、島内を乗り入れるバスがあるのだが、このバスは島の中に乗り入れる。
両替に対応していない運賃箱、紙が天井から張られている料金表となかなかディープな路線バスだ。
始発の時点では私といししか乗っていなかったのだが、途中釣り人の集団を載せて席の6割が埋まった。
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瀬戸大橋をバスは走るが、瀬戸大橋から分岐するルートを走る。瀬戸大橋を通る3島の中でも最も岡山県側に位置する櫃石島である。
写真だと暗くてわかりにくいが、瀬戸大橋は道路橋と鉄道橋が二層構造になっており、ちょうど高松行きのマリンライナーが通過している。
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瀬戸大橋からぐんぐん離れ、ループ橋を下ると櫃石島である。夕日に照らされた四国方向を望む。
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先ほど通ったループ橋を櫃石島から見上げて撮ってみた。
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どうやら、ゲートに島民+琴参バスや郵便局といった企業のみが所有するカードのようなものを通して進入しているようだ。
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暗い写真で恐縮であるが、瀬戸大橋に浮かぶ島々と暮れゆく夕日を見ることができた。
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櫃石島を出るとバスは岩黒島、与島と止まるのだが、すっかり暮れてしまい写真には写しきれなかった。
日がどっぷりと暮れたころに対岸の坂出に到着。自家用車では櫃石島、岩黒島、与島のなかでは与島しか降り立つことができないなか、バスで島内を巡ることができたのはなかなかに楽しむことができた。
感染症は島の生活にも直接かかわるので、宿泊は見送ったが、機会があれば島めぐりと共に宿泊してみたいところである。

(このページの作成者 てら)

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