旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

2021年05月

こんばんは、いしです。

佐世保市街地の北東に聳える烏帽子岳は、佐世保を代表する名勝の1つですが、路線バス趣味的にも魅力あふれるところです。イカロス出版から出されている某路線バス旅本でも、その記念すべき第1巻に掲載されたほど、間違いのない路線で、すなわち景色良し、狭さよし、車両良しというわけです。(車両は偶然かもしれませんが)
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出発は、佐世保駅北側にある、佐世保駅前バス停から。バスターミナルも併設です。
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この日のバスは、ステップあり、窓は下段を上げて開けるタイプの年季が入ったタイプ。旅情を掻き立てます。
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駅を出発するとバスは駅前の国道35号を西進。ここは車通りも多く、他の系統と合わせてバスが頻発する区間で、他のバスと同じようにエンジンをしっかりと唸らせて軽快に進みます。
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佐世保中央の鉄道ガーター橋をくぐってすぐの名切交差点を右に曲がって国道を逸れると、一気にバスは住宅地然とした街中を走るようになります。
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山手町バス停を過ぎると、住宅地内の狭隘路に入ります。ここからは烏帽子岳線の単独経路で本数も道幅も極少。乗用車とのすれ違いにも(乗客の私が勝手に)緊張感が走ります。
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山手町を過ぎてすぐの下山手からは、いきなり山道。住宅地の狭隘の後はすぐに山岳路線の狭隘を楽しませてくれます。
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途中は眺望も良く。

ちなみに、もう少し山を登った先の田代町バス停から先は、大きな道に合流するため、道幅が広くなります。峠に行くにしたがって険しくなるかと思いきや、その手前の区間の方が狭隘でした。

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終点の烏帽子岳でバスはしばし休憩。
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終点の烏帽子岳バス停周辺は、ファミリーで楽しめる公園のような形。眺望も抜群です。(上記写真は、帰りのバス車内から)

さて、佐世保を走るバスの中では間違いなく3本指に入るおすすめバス路線ですが、残念ながら(いつものことながら)バスの本数はとても少なく、日に3本しかありません。朝、昼、晩と1本ずつです。幸いなことに終点での折り返し時間が数十分確保されているので、折返し乗車は可能。

ゆっくりと烏帽子岳をハイキングしたい場合は、朝便で来て昼便で帰るor昼便で来て夕便で帰るなど、バス旅にありがちなゆとり持った行程をおすすめします。

(このペイジの作成者 いし)

こんにちは てらです。
久々に撮り鉄の記事を書きます。

JR西日本の大阪エリアで最後まで顔を出していた国鉄形特急として、北陸方面を走る雷鳥(485系)とくろしお、スーパーくろしお(381系)、山陰方面のはまかぜ(キハ181系)が挙げられる、新型特急が導入されてからこれらの特急にカメラを向ける人も少なくなったのではないだろうか…
私が写真を撮りはじめて早いことにもう10年近く経つが、これらの特急が風前の灯の時代でありかろうじて写真が何枚か手元にあるくらいである。

しかしそれから、これらをJR化直後に置き換えた車両も徐々に車齢が30年に近づきつつあり、老朽化は否めない。その形式の一つに、オーシャンアローという愛称をもつ走る283系がある。
283系はどうも車両の調子が悪いようで、他形式の車両による代走が相次ぎ、2021年春のダイヤ改正で新宮の乗り入れが1往復分減少した。2024年の置き換えが発表されている。

和歌山を走る特急だし、せっかくならば海の見える区間で撮影したいと誰もが思うだろうけれど、そうは一筋縄にもいかず…。
海沿いを走っているイメージのある紀勢線だが、なかなか海沿いを走る区間が少ない。また、海沿いを走る区間の普通列車の本数が少ないのだ。
列車の本数が多い和歌山〜紀伊田辺間だと、海の見える箇所は海南〜下津、印南〜南部のわずかな区間しかない。この区間でオーシャンアローが運用に入る特急を撮影しようとすると、阪和線の初発の関空快速に乗車して…というなかなか朝の弱い人には苦しい行程になってしまう(現在はダイヤ改正により行程も組みやすくなった。)
とまぁ前置きが長くなってしまったが、黄砂も少なそうな時期を狙い写真を撮りに行ってきた。
最寄駅から阪和線の駅まで向かう道のりの長いこと長いこと…
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朝8時半に紀伊田辺にほど近い岩代駅に到着。(この写真は上りホームから撮影したもの)
岩代から千里海岸を目指して歩く。
公共交通を利用した撮り鉄をすると毎度思うのが「駅間の移動が楽にならないか」である。
特急停車駅レベルの大きな駅ならばレンタサイクルをやっているようなところも少なくないのだが岩代は普通しか止まらない駅で、駅前にも商店がぽつりとあるだけ。社会人になってから一人でレンタカーを転がして撮影地に行く機会も少なくないのだが、幅が利く分なにか味気ない。(今回の場合はレンタカー屋さんに開店時にお邪魔してもお目当ての通過に間に合わなさそうという可能性があり断念。)
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熊野九十九王子(熊野古道沿いにある神社)の一社である千里神社の駐車場付近が撮影地だ。
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下りの普通列車が最新鋭の227系であった。
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上りのくろしお14号は6両編成なので、283系とイメージがしやすい。
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283系のオーシャンアローが担当するくろしお1号 新宮までのロングランである。
まずは海をめいっぱい入れて一枚。
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編成を強調してもう一枚。

このまま来た道を駅まで戻り、大阪へ帰るのはちょっと味気ないので、御坊で紀州鉄道に乗ることにした。
よろしければこちらもどうぞ。


(余談)
御坊からの帰りに新宮から帰ってきた特急に乗ることができた。せっかくなので進行方向一番後ろの展望席が空いていれば…と思って券売機で座席を探すと空きがあり、座ることができた。
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土日なのにこの閑散っぷりはちょっと寂しいですね。
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御坊から北側だと、海の見える区間は残念ながらわずか。下津~海南の区間は海を見渡すことができた。
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和歌山で乗務員が交代、私も和歌山で降りて快速に乗り換えた。

(このページの作成者 てら)

こんにちは どうもてらです。

紀勢線特急の記事の続きとなっております。
和歌山県の中心部、和歌山駅から電車に乗ること約1時間、御坊市の中心部である御坊駅に到着する。
紀勢線において、御坊は田辺(駅名は紀伊田辺)と並び運行系統上は重要な駅であり、御坊を境に列車の本数が変わる。

和歌山県は大阪府と県境を接するいわゆる紀北と呼ばれる地域に人口が集中しており、御坊市は人口2万4千あまり、人口では県内10番目の都市である。
もともと紀州鉄道は御坊臨海鉄道という名前で運営されていたが、リゾート開発等を行う不動産会社が慢性的な赤字に陥っていた御坊臨海鉄道を買収し今に至る。不動産会社が鉄道を運営することで会社としてのブランド力や信頼を高めるというのがもっぱらの通説であるが真相は私にもわからない。
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いったん改札を出て、紀州鉄道線の改札を探したが見当たらない。JRの係員に聞くと、JRの改札を通ればよく、改札等も無いそうだ。
JRのホームの端っこを間借りするようなローカル私鉄や三セクは、JRの窓口や自動券売機で切符を扱っている場合が多く、紀州鉄道もてっきりそうなのかと思っていたため拍子抜けだった。
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0番線から紀州鉄道は発車する。

レールバスには7,8名ほどが乗車、JRとの接続が考慮されているためか、和歌山方面からの乗り継ぎのお客さんが多いようだ。
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わずか8分で終点の西御坊へ到着。5人が下車し、乗務員さんが休憩の詰所に入ってしまったため1人になってしまった。
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壁に貼られたギャラリーの写真から御坊の街と鉄道の栄枯盛衰を垣間見ることができた。右上に写っている車両がつい最近まで
現役だったとは…。
昼間の時間帯は1時間ほど運行が空く時間帯があり、たまたまその時間に当たってしまったようだ。
せっかくなので、御坊駅まで全駅を巡りながら歩いて戻ることにした。

紀州鉄道は1989年に一部区間が廃線となった関係で西御坊~日高川の0.7㎞が廃線となった関係で全線2.7㎞、決して歩けない距離ではない。
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ちょうどお昼ご飯に近い時間帯だったので、駅にほど近いところで中華そばをいただいた。
中華そば、なぜか和歌山のB級グルメとしては有名なので、地元の名店のようなお店があるとついつい食べに行ってしまう。
海鮮も美味だが一人では入りにくいというのもあるかもしれない。
まるよしさんにて昼食の後、線路沿いの国道を歩く。

西御坊から市役所前までは国道沿いのを並行するように走る。
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市役所前駅に到着。市役所の傍にある。図書館や商工会議所や地銀の支店など御坊の中心部である。
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西御坊まで直線であるためか、西御坊で小休止している列車がうっすらと見える。
ここから、国道を離れていく線路に沿って紀伊御坊駅を目指す。
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紀伊御坊は、紀州鉄道の鉄道部門の要所で、車庫が併設されており、駅係員がいる有人駅である。
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駅舎では女性の鉄道員、「鉄道娘」のキャラクターのポスターがおもてなし。和歌山県内では紀勢線や和歌山電鉄にも同じシリーズのキャラクターがいる。
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ホームに入ろうかと思ったが、入場券は扱っていないようで、声をかけるのもなんとなくはばかられたので、駅舎の中の写真と駅の待合室の写真を撮り、歩を進めた。

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隣接している広場には過去に紀州鉄道線を走っていたキハ603が鎮座していた。列車内で営業しているお店があるようなのだが、残念ながら営業していなかった。
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紀州御坊駅から学門駅は目と鼻の先ほどの距離で、学門駅の名前の由来にもなっている県立日高高校の建物に向かって歩くとすぐだ。
駅のホームの端に学問地蔵というお地蔵さまがまつられているのだが…
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正面から撮るにはちょっとしんどい狭さだ。
もうあんまり勉強することはないかなと思いつつも、試験の言う名のものに追われるのがサラリーマンの悲しいところ。うまくいくように拝んできた。
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学門駅からは高校を横目に県道26号まで出ると、ロードサイド店舗が立ち並ぶ。およそ徒歩20分で、JR御坊駅まで戻ってきた。
よくよく考えたら西御坊~日高川の廃線跡も見てくればよかったなという後悔もありつつ、全駅を探訪し御坊を後にした。

(このページの作成者 てら)

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