こんにちは、いしです。

佐渡島の中心地、島の真ん中に位置する国仲平野から、佐渡島の山を越えて南へ向かう路線は4本あります。そのうち山を越えるのは赤泊線と岩首線です(路線バス一覧はこちら)。どちらも2往復/日の閑散路線で、中々乗るのにはハードルが高い路線です。今回は、岩首線に乗車しました。

上記の地図を拡大すると分かり易いですが、この路線、かなりの長距離路線です。バス自体は、地図のB地点にあたる多田(おおだ)バス停から東へ折れて、柿野浦まで走ります。この日は最初のバス停佐和田バスステーションから多田まで乗りました。
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佐和田バスステーションの裏側は、このようにバス車庫になっており、バスが所狭しと並んでいます。マニアには垂涎ものではないでしょうか。
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車庫には、営業所も併設。写真奥の平屋の建物です。

この日は、岩首線に乗った後、多田バス停で別のバス(前浜線)に乗り継ぐ予定でした。一応、時刻表上は接続する旨が書かれているものの、営業所の近くを歩いていた時に親切にも営業所の方に声をかけて頂き、わざわざ乗り継ぎ先のバスの営業所まで、接続の有無を確認して下さいました。ありがとうございます。

新潟交通佐渡のバスは、路線が少ないわりに、各路線の接続はかなり考えられており、バスを乗り継ぐには大変便利です。どうやら、バスの積極的な利用をダイヤの面からも促している模様です。時刻表でも、バスが接続する旨を積極的にアピールしています(時刻表はこちら
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今回乗車する岩首線は、この日2本目のバス。すなわち、終バスです。8月とはいえ、午後5時半にもなると、だいぶ陽が傾いていました。
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車庫から、バスがやって来ました。中型のバスで、行先は幕式。これで峠を越えていきます。
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側面のサボは、これから通る主要な地名が書かれていました。このバスは、佐和田を出ると、佐渡島の真ん中に位置する国仲平野にあった3つの町(佐和田、金井、畑野)を通った後、ひたすら南へ山越えし、山を越えた先の多田、柿野浦の順に進んで行きます。今回は、山を越えた先の港町、多田までの乗車です。
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佐和田を出たバスは、しばらく本線と同じ道を辿って、佐渡中央病院へ向かいます。乗車は5人程度で、バスはガラガラです。
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まずは、両津方面へ。本線と同じく、島の平野を横切る国道を東へ進みます。

佐渡島の丁度真ん中あたりでバスは南へ曲がり、ひたすら島を南下し始めます。
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車窓には、本土と同じような広い田んぼが広がります。
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ここからバスは県道181号線に沿って南下します。
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佐渡島の平野の真ん中を南下するということは、平野を東西に横切る本線と南線の両方に接続するということです。南線が走る県道が近くなると、畑野の集落に入り始めます。

この集落内、この中型バスで車幅いっぱいの狭路です。
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「畑野駅前」交差点まで来ました。南線との乗換地点です。鉄道の無い佐渡島に「駅」とつく信号があるのはなんとも不思議ですが、ウィキペディアによると昔はバスターミナルのことを駅と呼んでいたらしいとの情報が。
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バスはぐんぐん山道を登っていきます。途中、小倉という所が峠の手前最後の集落。少し長めのトンネルに入れば、峠越えは終わりです。
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峠越えは終わったのですが、なんと土砂崩れでその先の県道が通行止め。ここでバスは左の道に迂回します。
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当たり前といえばそれまでですが、県道を外れて入った道はなかなかの狭路。中型バスとはいえ、車幅いっぱいの道を下ります。
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だいぶ山を下った所の集落で県道に合流すると、バスは律儀に県道を通行止めの少し先の集落まで戻ります。結果的には迂回区間に降車客も乗車客も居りませんでしたが、万一居ることを考えると通過というわけにはいかないのでしょう。公共交通の難しさを感じます。
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峠の通行止めまで県道を登ってUターン。県道は広い2車線です。
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再び海の近くの多田(おおだ)集落まで戻ってきました。

バスは多田の海辺まで来たところで左折し、進路を東へ柿野裏まで向かいます。
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今回は、西進するバスに乗り継ぐため、多田で途中下車。2便/日という希少性、年季の入ったバス車両、集落内と山間部の狭路、予期せぬ迂回と盛りだくさんの岩首線でした。

続く
(このペイジの作成者  いし)