こんにちは てらです。
久々に撮り鉄の記事を書きます。

JR西日本の大阪エリアで最後まで顔を出していた国鉄形特急として、北陸方面を走る雷鳥(485系)とくろしお、スーパーくろしお(381系)、山陰方面のはまかぜ(キハ181系)が挙げられる、新型特急が導入されてからこれらの特急にカメラを向ける人も少なくなったのではないだろうか…
私が写真を撮りはじめて早いことにもう10年近く経つが、これらの特急が風前の灯の時代でありかろうじて写真が何枚か手元にあるくらいである。

しかしそれから、これらをJR化直後に置き換えた車両も徐々に車齢が30年に近づきつつあり、老朽化は否めない。その形式の一つに、オーシャンアローという愛称をもつ走る283系がある。
283系はどうも車両の調子が悪いようで、他形式の車両による代走が相次ぎ、2021年春のダイヤ改正で新宮の乗り入れが1往復分減少した。2024年の置き換えが発表されている。

和歌山を走る特急だし、せっかくならば海の見える区間で撮影したいと誰もが思うだろうけれど、そうは一筋縄にもいかず…。
海沿いを走っているイメージのある紀勢線だが、なかなか海沿いを走る区間が少ない。また、海沿いを走る区間の普通列車の本数が少ないのだ。
列車の本数が多い和歌山〜紀伊田辺間だと、海の見える箇所は海南〜下津、印南〜南部のわずかな区間しかない。この区間でオーシャンアローが運用に入る特急を撮影しようとすると、阪和線の初発の関空快速に乗車して…というなかなか朝の弱い人には苦しい行程になってしまう(現在はダイヤ改正により行程も組みやすくなった。)
とまぁ前置きが長くなってしまったが、黄砂も少なそうな時期を狙い写真を撮りに行ってきた。
最寄駅から阪和線の駅まで向かう道のりの長いこと長いこと…
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朝8時半に紀伊田辺にほど近い岩代駅に到着。(この写真は上りホームから撮影したもの)
岩代から千里海岸を目指して歩く。
公共交通を利用した撮り鉄をすると毎度思うのが「駅間の移動が楽にならないか」である。
特急停車駅レベルの大きな駅ならばレンタサイクルをやっているようなところも少なくないのだが岩代は普通しか止まらない駅で、駅前にも商店がぽつりとあるだけ。社会人になってから一人でレンタカーを転がして撮影地に行く機会も少なくないのだが、幅が利く分なにか味気ない。(今回の場合はレンタカー屋さんに開店時にお邪魔してもお目当ての通過に間に合わなさそうという可能性があり断念。)
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熊野九十九王子(熊野古道沿いにある神社)の一社である千里神社の駐車場付近が撮影地だ。
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下りの普通列車が最新鋭の227系であった。
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上りのくろしお14号は6両編成なので、283系とイメージがしやすい。
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283系のオーシャンアローが担当するくろしお1号 新宮までのロングランである。
まずは海をめいっぱい入れて一枚。
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編成を強調してもう一枚。

このまま来た道を駅まで戻り、大阪へ帰るのはちょっと味気ないので、御坊で紀州鉄道に乗ることにした。
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(余談)
御坊からの帰りに新宮から帰ってきた特急に乗ることができた。せっかくなので進行方向一番後ろの展望席が空いていれば…と思って券売機で座席を探すと空きがあり、座ることができた。
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土日なのにこの閑散っぷりはちょっと寂しいですね。
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御坊から北側だと、海の見える区間は残念ながらわずか。下津~海南の区間は海を見渡すことができた。
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和歌山で乗務員が交代、私も和歌山で降りて快速に乗り換えた。

(このページの作成者 てら)