旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

タグ:有人島

こんにちは、いしです。

萩市から、山口県で最も行きづらい場所の1つ、萩市見島へ向かいます。
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見島は萩市に属するものの、萩から北西へ約45kmも離れた孤島。定期船で約1時間10分の道のりです。
定期船は萩の沖合に浮かぶその他の島(相島、大島)と同じく、萩市の外れにある定期船乗り場から。JR東萩駅からは徒歩20分程度でしょうか。
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車の奥に見える屋根が定期船乗り場の待合室兼乗船券売り場です。朝早い時間だったにもかかわらず、待合室の中はそれぞれの島へ向かう島人や釣り客で大盛況でした。
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ほどなくして、見島行の高速船ゆりやが萩へやって来ました。高速船ゆりやは萩と見島の間を2往復/日しており、見島では2つある集落のどちらへも寄港します。見島で停泊するダイヤが組まれており、朝に「宇津(見島)→本村(見島)→萩」と本土へやってきて、見島へ折返し。午後も同様のダイヤを組み、宇津で一泊します。(夏は3便に増便され、島での寄港順が変わりますので、公式HPを要確認)
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すなわち、これは朝の7:00に見島の宇津港を出発し、本村を経由して萩に到着した船。
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側面には、「萩⇔見島」と書かれ、郵便局マークも貼られて郵便船も兼ねている模様。島の生活に欠かせない船です。こころなしか、サイズは違えど宿毛市の定期船に似ていますね。
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船内の写真をこの1枚以外撮り忘れましたが、大変清潔かつ綺麗。それもそのはずで、ゆりやは2019年に就航したばかりの新造船で、それまではおにようずというフェリーが見島までの輸送を担っていました。ゆりやの船内は、乗船したフロアがシート席、その下が横になれる座敷席、上は展望デッキも兼ねたベンチ席です。

乗船してシート席に着座していると、隣にお婆さんが車いすから着座。船員さんが優しく誘導されていました。本船はバリアフリー設備を整え、車いすでも問題なく乗船できるようです。

ところで、船員さんが一言お婆さんに「今日は揺れるからしっかり座席に掴まって」と言っているのが聞こえてしまったので、空気の良い展望デッキ席へ向かうことにしました。一応、アネロンニスキャップは服用済みですが、景色も見たかったし、念のため。(結果的には、フェリーは大揺れだったので、正しい選択でした。航行中は、展望デッキへの階段を上るのが大変なほどの揺れでした)

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出航前の静かな港(萩市)。
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漁港の街並みがよく見えます。
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出航です。
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防波堤をくねくねとやり過ごして、いよいよ外海へ。
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出航してしばらくは、左右に島影を望みながら凪の海を進みます。写真は右手にずっと見えていた島。おそらく有人島の大島です。
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続いて、おそらく櫃島(違っていたらごめんなさい)。櫃島は萩の近海に浮かぶ島の中で唯一定期航路の無い有人島。訪問には船のチャーターが必要と思われます。

船の左手に相島がくっきりと見えるようになった頃、いよいよ船が揺れ始めました。船員さんが、「島から先は揺れるぞ」と言っていたのですが、その通りになりました。地図を見る限り、本土から相島までは島が点在し、曲がりくねった本州のおかげで、一種の湾のような形を形成しているため波が高くないみたいです。一方、相島から見島までは遮るもののない外海。船はうねった波を直に受けながら航行します。
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写真は展望デッキの喫煙場所から撮影したものですが、屋根の無い、船の側面には船体にぶつかった波がバシャバシャかかっていました。(展望デッキは一応、船の2階部分なんですけどね。)個人的な経験の中では、揺れた部類の船でした。萩の港では波高1.5mと掲示されていたのですが、うねりが強かったのか、本土近くの波高を掲示してただけなのか、、、翌日の復路便は全く揺れませんでしたので、気象条件によっては揺れずに見島へ向かうことも可能です。
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ぐわんぐわん前後に揺れるゆりやに1時間程度揺られれば、前方に見島が見えてきました。
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まずは見島に2つある集落のうち、大きな集落「本村」に寄港です。私もここで下車。
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港には島の人が集まっていました。船から降りて皆三々五々、目的地へ向かっていきました。
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船待合室となりでは、見島名物「鬼ようず」(長男の誕生を祝って正月に揚げられる、鬼の絵が描かれた大凧)の看板が出迎えてくれました。

続く
(このペイジの作成者 いし)

こんにちは てらです。
前回の小豆島編に続き、最終回はフェリーひなせで小豆島より本州へ。
小豆島は島の西側に港が多く、多くの航路が高松や岡山(新岡山・宇野)を結ぶ航路だ。しかし、今回乗船した島の北部に位置する大部港から出る日生行き、島の東側に位置する福田港から出る姫路行きの2航路は関西方面へ帰る際に使いやすい。
今回私はマイカーではなくレンタカー+公共交通機関で島を回ったため、帰りの交通の便を考えて日生港からJR線へのアクセスが容易な大部港からでるフェリーを利用することにした。
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しかしながらフェリーの公式ページで、バスとの乗り継ぎ6分は可能となっていたものの焦った…。
フェリー乗り場の建物の奥には、フェリーが車の積み込みを終えて出航時刻を待っていた。
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係員の人に急かされながら切符を買い、乗り込んで席にかけて一息ついたところで船が出た。
6分の乗り継ぎが可能だとはいえ、旅の最後でドタバタ劇を演じてしまった。待合室で一息つくくらいの余裕、歳相応の旅行をしたいものである。
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福田港から小豆島の西側、土庄からバスで通ってきた道を眺めながら出港していく。
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こちらは東側、吉田方面を望んでいる。
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2019年3月末で営業を終了した1等船室、現在は普通料金で利用できる。座席がしっかりしている点やコンセントがある以外は普通船室の方が使い勝手がいい気がしなくもないのだが…。
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所要時間が70分しかないこともあり、外の甲板の座席で過ごすお客さんも多かった。
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あっという間に日生諸島が見えてくる。日生港はもうすぐだ。
写真は日生諸島の一つの鴻島。40人ほどが住んでいる島だが、斜面に位置している家々は別荘だそうだ。
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接岸間近になると客室もひとがまばらに。あんまり一等船室と客室に差が無いような…むしろ売店が近い分こっちの方が便利かも…。
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あと10分ほどで接岸するということで、折角なので船首に近い座席から日生港の景色をぼんやり眺めた。右端に見える橋は鹿久居(かくい)島に架かる備前日生大橋。鹿久居という名から連想できるように、シカが多く生息している。
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日生港周辺は島々が多いうえ、船での往来が容易であることもあり。海水浴や観光果樹園、牡蠣といった海の幸を求めて多くの観光客が訪れるそうだ。
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瀬戸内の海は穏やかで大きく揺れることもなく着岸。フェリー乗り場らしい建物もなくきょろきょろしていると…
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駅前の道路を挟んで向かい側にフェリー乗り場があった。
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フェリー乗り場の隣の建物はJR赤穂線の日生駅。フェリー会社の公式ウェブサイトで、フェリー乗り場から徒歩1分と案内されていたのも頷ける。鉄道とフェリーが徒歩で乗り換えられるのは珍しい。赤穂線に乗っていて瀬戸内の島々が良く見えたのは日生諸島だったのだなと今更知る。
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駅前に観光案内で日生諸島が紹介されていた。この辺は、機会を改めて18切符を使って訪れてみたいところだ。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
前編の続き 小豆島編です。
お昼を頂いた後は、しょうゆ工場の見学へ。小豆島と醤油の関係は深く、江戸時代より醤油づくりが行われている。明治時代には佃煮やそうめんと並んで醤油が特産品の一つに数えられるほどだ。
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まずはということでマルキン醤油の工場に併設されている博物館にお邪魔した。
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写真はすべて立ち入りが許可されている区域より撮影。時たま、立ち入り禁止の札を越えて立ち入っている観光客がいるようだが、立て札がきちんと設置されているのでくれぐれも気を付けて。
この近辺は醤油蔵が数多く立ち並んでおり、特に木桶で漬け込んでいるしょうゆ工場も数多くある。
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そのあとに我々が訪れたのはヤマロク醤油の工場。ここでは案内付きの工場見学を事前予約なしで行ってくれる。我々も飛び込みだったか快く引き受けてくださった。 
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醤油を漬け込んでいる桶。直径は1m半以上あった。
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桶には醤油のもろみがついてうっすら白くなっていた。

翌日は天気も良く景色の良いスポット二つを巡った。
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エンジェルロード、干潮の時刻を中心に3時間程、こうして島と島の間に道が現れる。干潮の時刻にあわせて行ったらあんまり道ができている感じがしません…。日曜日ということもあり多くの観光客が訪れていた。
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最後に訪れたスポットは島の中心部に位置する寒霞渓。頂上へは車のみで上ることも可能なのだが、ロープーウェイに乗って渓谷の谷の部分を見ながら行くことにした。
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ギラリと輝く湾内を背にどんどん登っていく。
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もともと小豆島は海底火山によるマグマが冷え固まって隆起してできた島であり、寒霞渓では火山活動によってできた安山岩、集塊岩が織りなす渓谷美を見ることができる。
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前編のオリーブ公園より高い位置から望む小豆島南西部 正面に見える島のようにくびれている半島が田浦 奥に見えるのは四国側の香川県
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鳴門大橋もちょこっと見ることができた。

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
坂手港から降り、早速小豆島の観光をスタートということで、小豆島編を前編、後編の二部構成でお送りします。

坂手港は草壁や池田、土庄の各港と比べると市街地がやや遠い。
今回はバスで土庄の市街地まで出て、そこでレンタカーを借りることにした。
小豆島レンタカーさんならば、港から乗車、降車できるサービスをやっているので行きと帰りで違う港を使うヲタクには嬉しい。(土庄港からは無料の送迎もある)
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最初に向かったのは土庄の市街地の真ん中にある土淵海峡。いきなりディープスポットだ。ギネスブックでも認定されている世界で一番狭い海峡である。町役場のそばにあるため、ちょっと車を役場に止めさせていただいた。
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証明書もいただた。土日なので発行作業に当たる当直の人がちょっと気だるそうだったが、当直ってしんどいですよね。(突っ込むところはそこか)
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土庄の中心部は狭い路地が入り組んでおり、迷路のまちと呼ばれているほどだ。
石垣や渋墨塗りの家屋が目立つ。
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ふと路地を見上げると三重塔 西光寺の三重塔だ。西光寺は高野山真言宗の寺社だそう。確かに色遣いや建築も似ているかも。
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三重塔から街並みを望むも、曇り…。西光寺の正面に回ってみるとしよう。
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西光寺仁王門
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西光寺から町役場までの帰り道。目線を落とすと、レトロな消火栓とホーロー看板。
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天気も良くなってきたのでオリーブ公園へ。公園では様々な品種のオリーブが栽培されていた。
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オリーブ公園から湾内を望む。左手に見えるのは小説 二十四の瞳に出てくる田浦地域。
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公園の近隣には園芸用品やハーブを扱う店が建ち並んでいた。
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このギリシア風車は、ジブリでも有名な作品の一つである魔女の宅急便の景色をほうふつとさせるということで、インスタグラム等で良く紹介される観光地の一つ。道の駅でほうきの貸し出しもあったりする。そんなわけで土日に行くとこういう感じで人が映り込まないように撮るのもちょっと一苦労。
ここから、30分ほど車を飛ばして山間部へ
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島に山間部…? と思われる方もいらっしゃると思う。実際私も行く前は地図を見てもピンとこなかったのだが、最高標高が800m以上あり、島内にある星ヶ城山は四国百名山にも選ばれているそうだ。
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島では珍しい棚田、中山千枚田。耕作放棄地もところどころあるものの、観光地として景観を保つ目的もあってか、多くが耕作されていた。
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島のお米やサワラ魚の天ぷらなど島の特産が満天のこまめ食堂でお昼をいただいた。

後編へ続く。
おことわり:観光ルート上、小豆島町と土庄町を分けると読みづらいのでいった順に紹介していきます。

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
いしの専売特許のようになっている乗船記、有人島の探訪記だが、先日小豆島へ行く機会に恵まれたので更新します。
小豆島と本州を結ぶフェリーは岡山県内を中心に複数あるが、三宮発、高松経由の夜行便は京阪神から便もよく、翌日は7時過ぎに小豆島に着くことから行動しやすい。今回は三宮フェリーターミナル25時発の小豆島坂手港行きを利用した。
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スタートは深夜の三宮駅。フェリーターミナル行きのバスに乗り込む。23:30発の便は三連休前の金曜日ということもあり通路まで満員だった…写真はフェリーターミナルのバス停から撮った折り返し便のバス。
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三宮フェリーターミナルは簡素だがなかなか機能的。3階建ての建物のうち、1階で乗船手続きを行う。
バスの到着直後はごった返していたのだが、20分も経つとバス以外(徒歩、自動車で乗船する人)が発券していたもののまばらだった。
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建物の3階は展望スペースとして神戸の街並みを望むことができた。フェリーターミナルからポートアイランド方向を望む。
客室は多層建てになっており、2階は指定席、3階は横になれる座敷スペースが併設されている。
お客さんが多くて船内の座席の写真はない…あしからず。
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このフェリー便は三宮港→高松港→小豆島坂手港→三宮港というコースで航行する。
高松港に到着するとお客さんが入れ替わり目が覚める。同時に空が白んでいることに気が付く。
写真は高松を出て屋島付近を航行しているところを3階の甲板より撮影。
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2階の客室の隣に併設されている土産物店はお菓子やら特産品やらお酒やら…旅行のスタートに荷物が大きくなるのは避けたいのだが見入ってしまう。
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ニャンコフェリー名物のうどんを朝ごはん代わりにいただく。写真は小豆島の醤油のおかきをトッピングした小豆島うどん(400円) うどん用カウンターが船内にあり、せっかくなので景色が見える窓側のカウンターでいただいた。
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午前7時過ぎ小豆島の街並みがみえてきた。
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オリーブのマークが掲げられていながら「ここは醤油と佃煮の町」はて…
そんなわけで小豆島の坂手港に着岸した。
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坂手港の待合室。船を降りて正面に観光案内所があり、朝早くであるにもかかわらず、係員さんがレンタサイクルの貸し出しや宿、レンタカーの予約手配の代行を行っているようだ。
ここから小豆島編へ続く
(このページの作成者 てら)

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