旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

タグ:廃線跡

こんにちは てらです。
ジーンズの街として有名な倉敷市の児島。鉄道路線図だと倉敷と児島ってずいぶん離れているのにな…と思っていたのだが、
地図で確認すると岡山と倉敷は大半の箇所で隣り合っていて、倉敷市域の広さをあらためて認識する。
倉敷から児島までの路線バスを降りて、レンタサイクルを借りた。駅前でレンタサイクルが借りれるので天気のいい日はマイペースで廻れるところが良い。
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天満屋や市民センター、地銀の支店といった町の中心部にひっそり、でも存在感は十分な建物がある。
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下津井電鉄の児島駅跡だ。下津井電鉄はモータリゼーションによるバス輸送による部分廃止、瀬戸大橋線の開業により残りの区間が全廃と、時代の流れを映し出すような栄枯盛衰を歩んだ鉄道である。1991年に全廃なので、もう30年も前のことになる。鷲羽山近辺の眺望や終点下津井の街並みも観光名所の一つではあるのだが、これも今はバスで回れてしまうのでわざわざ鉄道で回るという選択肢もなくなってしまったのであろう。
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がらんとしているホームだが、自転車でホームに上ることができ…
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このように架線設備や踏切の灯具(?)が残されている区間を自転車で巡ることができる。児島市街地はこのように交差する道路が多いので、ちょっと漕ぎにくいのだがそれでもきちんと手入れがされている花壇を横目に自転車をこぐのは気持ちが良い。
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岡山県内はいくつもこのような遊歩道が整備されているようだ。
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児島の競艇場を横目に見ながら坂をぐっとあがると琴海駅に到着。写真でも見てわかるような勾配だが600vの軽便鉄道がのぼっていたというのだから驚きである。
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琴海駅付近から東側の島々を望む
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坂を上りきってほどなく、本四高速道路をまたぐと鷲羽山駅に到着。
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瀬戸大橋をここまでまじまじと傍で見るのは初めて。大阪に引っ越してきてから瀬戸大橋よりフェリーや明石、鳴門大橋で四国に行くことが多いからかもしれない。
東下津井駅から終点下津井までは長い下り坂を大きなカーブを描きながらゆっくりと下る。
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終着の下津井 写真を撮りながら走っても30分程度で着いたのでちょうどよい運動になった。
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下津井みなと電車保存会がちょうど活動されている日だったので、一声おかけして車庫を見せてもらった。
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保存会の有志の方々で線路を補修されていた。車庫にはイベント用車両として走っていた赤いクレパス号も留置されていた。
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駅の北側からも留置されている電車を撮ることができた。
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下津井駅から下津井の漁港はすぐそば。下津井は蛸で有名で市場にも蛸の幟が掲げられていた。
以前は丸亀への連絡船も下津井から出ていたそうだが、瀬戸大橋が架かってそれも今は昔の話である。
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むかし下津井回船問屋ですこし下津井のお勉強。下津井は江戸時代の北前船の寄港地だっようだ。
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鷲羽山を経由するか元来た道を戻るか少し迷ったが、元来た道を戻って児島へ。
体力に不安のある方はこのように自転車を載せることができる路線バスが下津井と児島の間を結んでいるのでおすすめである。

おそらく私は2021年最後のブログ更新になると思います。今年も感染症という大手を振って歩けぬ日々の中ではありましたが、気を付けながらいろいろなところを見て歩いて写真を撮って楽しめたと思います。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
高千穂町内の散策の後、ちょっと寄りたいところがあったので立ち寄ってみた。
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高千穂あまてらす鉄道高千穂駅。観光鉄道の駅である。
そもそも、高千穂って鉄道あったっけ?から始まり、高千穂鉄道が廃線になったのをご存じの方もいらっしゃると思う。
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高千穂は宮崎県北部の延岡まで国鉄高千穂線が走っていた。1989年に第三セクターの高千穂鉄道が経営を引き継いだが、2005年の台風により甚大な被害を受けてしまい廃線となった。
観光資源がありトロッコ列車などを観光客が多く利用していた一部区間は被害も比較的少なかったため、高千穂~天岩戸の5㎞余りを高千穂あまてらす鉄道が運営を行っている。
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整備料の100円(安い!)を払い駅構内に入ると多くの人でにぎわっていた。
多くの人は高千穂橋梁までいくスーパーカート(写真右に写っています)に乗車される方々であろう。高所恐怖症だったのと時間の関係で私はパス…
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JR九州と似たタイプの駅名表だが、観光名所の写真が載せられている。高千穂鉄道時代はイラストだったようだ。
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で、私が興味があるのはスーパーカートではなく車庫内に併設されている展示である。
ホームを降り、車庫内の通路を通り右端にある一室へ
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ここでは実際に高千穂鉄道で使用されていた駅務機器やポイントや信号を制御する装置が展示されている。
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高千穂鉄道の業務用のダイヤには駅や工務作業を行う人の仕業表も同時に書かれていおり、このようなタイプのダイヤは初めて見たので興味深かった。
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最後に、動態保存されているTR200型を一枚。普段は車庫内にいるが、整備のために車庫の外に出たり、体験運転を行っていたりもするらしい。ディーゼル車、運転してみたいなぁ…。
そんなわけであっという間に小一時間が経ってしまった。レンタカーの返却もあるので熊本方面へと車を走らせた。

(このページの作成者 てら)

どうもこんにちは てらです。
前回の岐阜バスの乗りバス記録の続きになります。お読みでない方はこちらをどうぞ。
岐阜バスの美濃バス停を降りると、すぐそばに名鉄美濃駅の旧駅舎が保存されている。
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1999年に関~美濃が廃止となったが、当時の姿がそのまま残されているため20年以上もきれいな状態で保存されていることになる。
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窓口は保存会の直売所として運営されているそうだが、私が訪れた日は休み…。
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昭和を駆け抜けたスター、野口五郎が岐阜県美濃市の出身だそう。私鉄沿線という曲の舞台が名鉄美濃町線のようで、駅の中にはポスターや新聞の切り抜き、コラボした企画切符等が展示されていた。
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美濃駅で保存されているのはモ510形のうち512号車。その他、谷汲駅跡や岐阜駅前にもモ510形が保存されており、当時の姿をしのぶことができる。
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改札口を出ると…
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4両の保存車が鎮座している。一番左は札幌市でも活躍したモ870形の運転台のカットモデルだ。
こんな風に異形式がそろい踏みしたことはあったのだろうか…。
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手前からモ600形、モ510形、モ590形。モ590形は高知でも同型が走っている。
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左のモ600形は馬面電車と呼ばれていたりもしましたが、このように撮ると縦長な車体がより際立つ。
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連結ホース周りをアップで一枚。モ510形の曲線美や金太郎塗装が際立つ。
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モ510形は丸窓電車と呼ばれていましたが、赤白の塗分けと丸窓がよくマッチしている。
市内乗車口 という表示がさりげない岐阜っぽさが漂う。
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夢中になって1時間ほど写真を撮っていたが、この一枚を撮った後に奥へ線路が伸びていないことに改めてはっとさせられるのであった。

追記:あまり廃線跡について当ブログで紹介する機会がなく、該当するカテゴリ選びに迷いましたが、ローカル線に分類しました。

(このページの作成者 てら)

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