大分県は温泉地が県内各所にあり、温泉県の異名を持つ。
有名なところであれば、街角にゆけむりが立つ別府温泉や鉄輪温泉、由布岳の麓に広がる由布院温泉、九重温泉や玖珠温泉といったところだろうか。
今回取り上げるのは、大分県日田市の天ケ瀬温泉郷だ。
昔は大分三大温泉地の一つだったが、アクセスのいい別府やリゾート開発が追い風となった由布院と比べるとひっそりとした印象を受ける。

小学生のころ、父親の趣味の登山について行ったときに、九大本線に乗ったのだが、日田駅から山間部を川沿いに走る車窓が突然ぱぁっと景色がひらけて玖珠川沿いの温泉街としばらく並走した景色が忘れられなかった。
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久留米から普通列車で一時間二十分、今回の目的地の天ケ瀬に到着。
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駅の真上を国道のバイパスが横切っている。平地が少ないことを物語る。
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駅前を流れる玖珠川からの景色
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ひなびた温泉街が広がり、川の両岸を挟むように温泉旅館が立ち並ぶ。

天ケ瀬温泉で外すことができないディープなものが、公営の露天風呂
駅前温泉をはじめ、5つの露天風呂がひしめいている。
脱衣所が外から見えるような箇所も多く、ちょっと敷居が高いが、さらりとしたお湯に湯の花が舞っており、外すことはできない。時間もあるので二つくらいめぐってみようと思う。
駅前温泉は地元の利用客が多いため、入浴したものの写真を撮れなかったが、神田湯は入浴者がおらず写真を撮れた。
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ん…?角度をかえてもう一度
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これが神田湯である。脱衣所がないため、水着やバスタオルでの入浴も認められている。
赤い料金箱に100円を入れて入浴。駅前温泉に比べ加水が少ないのか、湯温は高め。
川面と同じ目線でせせらぎに耳を傾けていると、時間が過ぎるのを忘れてしまう。

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ところどころ立ち上がるゆけむりを横目に、天ケ瀬を後にした。

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(このページの 作成者 てら)