旅に、出た。

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乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

タグ:人吉

実際に見たことは無いけど、記憶に焼き付いている景色
そんな景色、皆さんにはないだろうか。

非常にニッチなのだが、私には早朝の人吉の街並みが記憶に焼き付いていた。
長崎の祖父母の家に遊びに行って、朝のテレビから天気予報で九州各地の景色が流れるとき、熊本支局は決まって球磨川が流れる人吉の街並みを流すのだ。
他県も展望台や山から市街地を一望できる景色を流すのだが、なぜか人吉だけ印象に強く残っているのである。

折角なので長崎の祖父母の家から東京に帰るついでに人吉に寄ってみることにした。
ちょうど4年前 2015年の正月である。
長崎から18切符を片手にフェリーと鉄道を乗り継ぎ、途中熊本市内で一泊して人吉には二日目の朝に到着した。
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表敬訪問を兼ねて青井阿蘇神社へ参拝する。
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禊橋と一の鳥居を横から
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正面から
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楼門
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本殿
寺社仏閣に茅葺をつかうのはこの地方特有だそうで、桃山様式と茅葺屋根が融合している珍しさから国宝にも指定されている。
球磨川と人吉の街並みを見に行くべく、人吉城跡へ向かう。
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城址公園の石段を上ること約5分。この景色だ。
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なんだろうか、川沿いに発展した町の景色としてはどこでもありふれているのだろうけど、記憶のある風景だけに夢中でシャッターを切ったのを覚えている。
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こちらの角度と高さの方が天気予報で流れている人吉の街並みに近い気がする。朝もやが球磨川沿いにある都市を守っているかのようで、食い入るように見入ってしまった。
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人吉市内を散策した後、肥薩線のいさぶろう・しんぺい号に乗り込んだ。
肥薩線の記事は


(このページの作成者 てら)

人吉市内を散策した後、肥薩線に乗り込む。
人吉市内の記事はこちら


今回紹介する区間は人吉~吉松間の各駅である。詳しくは地図を参照ください。
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乗車する列車は観光列車いさぶろう・しんぺい号である。
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車両自体はありふれている国鉄形のディーゼルカーなのだが、車内はレトロ調になっていたり、
ガラス細工があったりと凝っている。
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大畑、矢岳、真幸と数分ずつ停車し、肥薩線の魅力を存分に味わえるようになっている列車だ。前面展望も映し出され、スイッチバックやループ線を走る列車を車内にいながら楽しめるようになっている。
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人吉を出ると最初に停車するのが大畑(おこば)駅である。
時刻表の路線図のページを見たことのある人ならピンとくると思うが、ループ線とスイッチバックがある駅である。
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大畑駅の駅舎は名刺がびっしり貼られている。駅のなかにも…。
ご利益があるというわけではないようなのだが、旅人の足跡のように積もっている。
大畑駅を出ると、まず列車はスイッチバックするために元来た道を後退する。
そしてループ線を回り少しずつ勾配を登っていく。矢岳越えだ。
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写真の左上奥の方にあるプラットホームが大畑駅。手前に延びる線路がスイッチバックだ。ループ線は山陰に隠れているが、写真上方から左に延びている。
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次に停車するのが矢岳駅。
肥薩線をかつて走った蒸気機関車が保存されている。同じ列車に乗っている多くの人も停車時分を利用してD51を見に行っていた。
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大畑駅とは打って変わってひっそりしている矢岳駅。駅舎のなかも復元され、料金表や時刻表もレトロなデザインとなっている。
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矢岳を出ると、列車は熊本県と宮崎県の県境に差し掛かり、日本三大車窓の一つに数えられる景色が見える。眼前に広がるのはえびの高原、奥にそびえるのは霧島連山だ。
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日本三大車窓を横目に、列車は真幸駅に到着する。肥薩線で唯一の宮崎県に位置する駅だ。
真幸駅は駅の名前にあやかり、鳴らすと幸せになるという鐘が設置されている。
肥薩線の人吉~吉松の各駅は県境に位置することもあり、通学や通勤といった日常での利用がすくなく、また鹿児島本線や新幹線ができた今、熊本と鹿児島を結ぶ幹線からも外れてしまった。
列車の本数も見る影もなく少なくなり、(といっても自分が鉄道を好きになったころから少なかったのだが…)鉄道遺産を生かした観光路線化の取り組みの先駆けとして有名である。
停車時間の間にそのすべてを回り、満足に記録することはできなかったが、また来たいという思いが大切なのだなと改めて思わされる乗車だった。
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終点の吉松に到着。ここから隼人方面の列車を待った。

(このページの作成者 てら)
探訪日 2015年1月4日
追記:嘉例川駅や球泉洞に行けていないのでその辺と一緒にもう一度行けたらなぁと思うこの頃である。

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