旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

タグ:九州地方

こんばんは、いしです。

佐世保市街地の北東に聳える烏帽子岳は、佐世保を代表する名勝の1つですが、路線バス趣味的にも魅力あふれるところです。イカロス出版から出されている某路線バス旅本でも、その記念すべき第1巻に掲載されたほど、間違いのない路線で、すなわち景色良し、狭さよし、車両良しというわけです。(車両は偶然かもしれませんが)
IMG_8453
出発は、佐世保駅北側にある、佐世保駅前バス停から。バスターミナルも併設です。
IMG_8454
この日のバスは、ステップあり、窓は下段を上げて開けるタイプの年季が入ったタイプ。旅情を掻き立てます。
IMG_8389
駅を出発するとバスは駅前の国道35号を西進。ここは車通りも多く、他の系統と合わせてバスが頻発する区間で、他のバスと同じようにエンジンをしっかりと唸らせて軽快に進みます。
IMG_8390
佐世保中央の鉄道ガーター橋をくぐってすぐの名切交差点を右に曲がって国道を逸れると、一気にバスは住宅地然とした街中を走るようになります。
IMG_8391
IMG_8392
山手町バス停を過ぎると、住宅地内の狭隘路に入ります。ここからは烏帽子岳線の単独経路で本数も道幅も極少。乗用車とのすれ違いにも(乗客の私が勝手に)緊張感が走ります。
IMG_8394
IMG_8395
IMG_8396
IMG_8397
山手町を過ぎてすぐの下山手からは、いきなり山道。住宅地の狭隘の後はすぐに山岳路線の狭隘を楽しませてくれます。
IMG_8398
途中は眺望も良く。

ちなみに、もう少し山を登った先の田代町バス停から先は、大きな道に合流するため、道幅が広くなります。峠に行くにしたがって険しくなるかと思いきや、その手前の区間の方が狭隘でした。

IMG_8400
終点の烏帽子岳でバスはしばし休憩。
IMG_8401
IMG_8402
IMG_8465
IMG_8466
IMG_8405
IMG_8477
IMG_8399
IMG_8408
IMG_8409
IMG_8411
終点の烏帽子岳バス停周辺は、ファミリーで楽しめる公園のような形。眺望も抜群です。(上記写真は、帰りのバス車内から)

さて、佐世保を走るバスの中では間違いなく3本指に入るおすすめバス路線ですが、残念ながら(いつものことながら)バスの本数はとても少なく、日に3本しかありません。朝、昼、晩と1本ずつです。幸いなことに終点での折り返し時間が数十分確保されているので、折返し乗車は可能。

ゆっくりと烏帽子岳をハイキングしたい場合は、朝便で来て昼便で帰るor昼便で来て夕便で帰るなど、バス旅にありがちなゆとり持った行程をおすすめします。

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。

乗りも撮りも、バス好きを惹きつけてやまない長崎の路線バス(長崎バス、県営バス)ですが、最もお手軽に「長崎のバス」を味わえる路線が、長崎市の立山へ向かうバスです。

立山は、長崎駅のすぐ裏手(東側)の地域で歩いてアクセス出来ないこともないのですが、海抜ほぼ0mの長崎駅からは相当程度山を登った山の中腹に位置するため、路線バスが必要不可欠な地域です。
必然的に、バスは長崎駅から細い山道をぐんぐんと登っていくことになるわけですが、斜面が急すぎて直線的には登れない(墓地を突っ切る階段道が最短)ので、駅から北へぐるっと迂回して立山へアクセスするか、駅から南へ迂回してアクセスするかの2系統が存在します。

今回は、駅を発車して北側へ向かって目覚町から山道を立山方面へ登っていく、北へ周るルートへ乗りました。こちらは、長崎バスの運転で8本/日の本数です。ちなみに、南へ周るルートは県営バスの運転。南へ周るルートの方が、長崎市の中心地を周るため遠回りですが、本数は20分毎と多め。
IMG_8246
長崎駅前バス停から乗車。序盤からいきなり曲者なのですが、「長崎駅前」にはバス停が3つもありそれぞれ別々の系統が長崎市内外各地に向けて発車してます。北を周る立山行は、長崎駅に最も近い、長崎駅前から乗りましょう。長崎駅前東口、長崎駅前南口のどちらでもないです。長崎駅前です。(南を周る立山行の県営バスは長崎駅前東口です。)

文字に起こしていてもややこしいことこの上なく、もちろん、初心者には全く優しくない作り。残念ながら、長崎の中心地にある中央橋バス停も似た構造です。よって、長崎に着いたら、まず、長崎駅前の県営バスターミナル、ココウォーク茂里町or新地中華街の長崎バスターミナルの2か所で県営バスと長崎バスの路線図を、長崎バスの場合は時刻表も入手した方が便利です。特に長崎バスの路線図はネットで手に入らない、地図上にルートが記載された大判の路線図のため、たいへん分かり易く重宝します。長崎バス旅の必携品です。
IMG_8247
この立山行、どう見ても普通のバスですが、長崎バスの時刻表上は「マイクロバス」路線扱い。道が狭いからマイクロバス扱いなのですが、どうみても普通サイズの路線バスで、山肌に造られた住宅地の中の細い道を登っていきます。長崎バス、流石です。

さて、バスは座席がほぼ埋まるという高い乗車率で長崎駅前を発車。そのまま駅前の路面電車が通る新浦上街道を北上し、ほどなく銭座町の手前で山王通に分け入ります。すなわち、バスターミナルのあるココウォーク茂里町は新浦上街道に位置するのでぎりぎり通らないわけですが、街道の一本隣の山王通まで歩けば乗れます。
IMG_8079
目覚町バス停を過ぎるとバスは山王通から右へ大きく180度方向転換し、山肌の細い道を立山へ向けて南へ登り始めます。目覚町までは街中を走っていたので降車よりも乗車が多かったですが、ここから先は降車が続きます。
IMG_8080
細い登り坂を、対向車をやり過ごしながら、バス停で客扱いしつつ登っていきます。バスは進行方向右手側が長崎の市街地を見下ろすことになるので、右のほうが車窓が良いです。
IMG_8248
駅からやく15分で終点立山に到着。立山バス停は、ホテル長崎の玄関前のロータリーです。
IMG_8254
立山のバス停からは、バスの出発してきた長崎の街が眼下に。
IMG_8250

IMG_8081
IMG_8082
IMG_8083
バス停時刻表を見ると、今乗ってきた北から周るバスよりも、南から周るバスの方が本数が多いのが分かります。

景色良し、細い道での乗用車とのすれ違いあり、山道あり、それでいて駅から乗っても15分。帰りはこの立山のホテル長崎の隣にある階段道を通れば(または他のバスに乗れば)すぐに長崎駅まで戻れるということで、まさに立山は長崎バスのお手軽パッケージといった具合です。


(このペイジの作成者 いし)

こんにちは、いしです。
IMG_4160
与論島からの帰りは、飛行機を使って関東に帰りました。乗ったのは、上の写真の飛行機、琉球エアーコミューター818便与論発→那覇行です。

今回は空港を少しだけご紹介します。
IMG_4022
与論空港はとても小さな空港。ターミナルは自転車でもアクセスできるほどです。そうは言っても、大切な生活路線であり、各便の到着と出発が重なる時間帯の空港はたくさんの人で活気づいていました。

搭乗手続きを行うカウンターは2つだけ。カウンターのすぐ右には手荷物検査場があり、そこを過ぎると待合スペース。その先の扉を開けると、飛行場に出て、そのまま飛行機まで「歩いて」搭乗します。とてもコンパクトなサイズで、離島を感じさせます。

ちなみに、空港の隣にはホームセンターがあって、島で必要なものをなんでも揃えられます。

与論空港は、私が乗った那覇空港行の他にも、鹿児島空港行、奄美大島行が就航しています。どれもJAL系列ですが、那覇行だけが琉球エアコミューターで、他は日本エアコミューターによる運航です。
IMG_4093
空港の周りには一般道があり、飛行機がよく望めます。こちらは日本エアコミューター。
IMG_4077

与論空港では、昼にすべての便が離発着を行うので、短時間で何便も見ることが可能です。
IMG_4090
こちらは離陸していく日本エアコミューター。機体にハイビスカスが描かれており、JA01JCの文字が確認できたので、天草エアラインとの共同事業機でしょうか(wikipedia参照)。
IMG_4104
IMG_4079
IMG_4109
着陸してきたのは、日本エアコミューターのコウノトリ号。但馬空港ターミナル株式会社が購入した機材とのこと。
IMG_4107
最後に、琉球エアーコミューターが、那覇へ向かって旅立って行きました。
IMG_4092
IMG_4110
IMG_4114
IMG_4088

(このペイジの作成者 いし)

こんにちは、いしです。

鹿児島県最南端の与論島には、路線バスが1路線だけ走っています。上記地図の青線で表されたルートを辿る循環バスです。バスは1日5本ずつ、北周りと南周りの計10本が走っています(時刻表)。残念ながら観光地はほとんど通らない、島民向けのバスのため、観光客には馴染みが薄いですが、起伏の激しい島の中腹をぐるっと一周してくれるため、島の雰囲気を掴むのには持って来いのバスです。
IMG_4140
車両はこのようなマイクロバス。バス停は一応ありますが、それ以外の場所でも手を挙げればどこでも乗せてくれますし、降りたい場所で降りられます。
IMG_4141
手を挙げて乗車しました。
IMG_4147
車内はこのような感じ。運転士横の木箱にお金を置きます(1回200円、2日乗車券は500円)。おつりが欲しい場合は、木箱から自分でおつりを計算して差額を取っていくスタイル。昼間の便に関しては、利用者がそこそこ居ました。島民の足としてしっかり活躍しているようです(17時台の最終便は、誰も乗っていませんでしたが)。

北周りと南周りでそれぞれ2時間に1本程度ですが、合わせれば1時間に1本程度はあります(無い時間もあります)。工夫すれば、途中下車の旅なども楽しめそうです。

続く
(このペイジの作成者 いし)

こんにちは、いしです。
IMG_3953
マルエーフェリーの運航するフェリーあけぼので、沖縄から、鹿児島県最南端の与論島にやって来ました。

与論島は周囲23kmのそこそこ小さな島。小さな島とはいえ、実際に降り立ってみると意外と大きいと感じるサイズで、電動自転車なら1周に3時間ほどかかります。

島はサンゴ礁で出来ているために、他の日本の離島に比べればアップダウンは低く、最高地点でも標高は100mもありません。しかしながら、集落は島の沿岸部ではなく内陸部に多く点在しているため、移動には常に坂道が付きまといます。上記マップでぐるっと一周する青い線は、島に唯一のバスで、ほとんどの集落はこの線の近くに位置しています。こう見ると、なかなか海から離れたところにあることを実感します。

島ので最も大きい茶花集落は島の北西部に位置し、茶花には漁港もあります。しかし、フェリーは茶花から数km離れた、島の南西部の与論港に到着します。また、与論空港も茶花から離れた島西部にあり、どちらも路線バスは通っていないため、島に到着した後の移動は必然的にレンタカーか宿の送迎に頼ることになります。

なんと肝心の茶花をはじめとした集落の雰囲気が分かる写真を全く撮って来なかったので伝わりづらいのですが、かつて数十年前に観光客で賑わった与論島は、所々にその形跡を見かけることが可能で、その傾向は特に茶花に顕著です。
IMG_4130
例えばこれは茶花の役場からすぐのところにある旧・与論観光ホテル。廃墟マニアならたまらないのでは。

島には集落のほかにも家が点在していますが、基本的にはサトウキビ畑と島名産の与論牛の放牧地が広がっています。
IMG_4008
IMG_3983
広がる平地を生かして、海岸線ぎりぎりまで農業が行われています(写真は島南部)。
IMG_3987
IMG_3992
サトウキビ畑も、島のそこかしこに広がっています。
IMG_3979
この日もそうでしたが、今でもクルーズ船が寄港するなど、観光には力を入れているようですが、島で過ごして居ても観光客とあまり遭遇することはなく、のんびりした雰囲気が島全体に漂っています。
IMG_4006
IMG_4012
島には、至る所にこのような海岸があり、海は与論ブルーに輝いています。島のほとんどのビーチに人は少なく、ちょっとしたプライベートビーチ状態でした。
IMG_4011
IMG_4010
島の内陸部に少し入れば、南国の海と畑を両方拝むことができます。
IMG_4118
島の中心部には、神社や学校など、町の施設が集まっていました。
IMG_4120
IMG_4015
学校は見晴らしのいい島の高台にあります。通学は大変でしょうけれど。
IMG_4017
島で最も高い舵引き丘からは、島の風景を360度見渡せます。ここへは自転車でもアクセスできます。標高が低い島ならでは。
IMG_4018
ここからは何枚か、島の風景を撮った写真です。
IMG_4065
IMG_4066
IMG_4131
島の中心部にある崖の一部は与論城跡地で、島の西部を広く見下ろすことができました。
IMG_4134
さて、島の東部には百合が浜という有名なビーチがあります。
IMG_4005
IMG_4007
IMG_3989
IMG_4003
正しくは、この海岸から沖合にあるのが百合が浜。大潮の日にだけ現れる砂浜です。

IMG_4152
IMG_4156
IMG_4148
IMG_4158
百合が浜へはこのようにボートか、バナナボートでアクセスします。
IMG_4146
この日は、大潮ではなかったため、完全に潮が引くことはなく、10㎝くらい海が残った状態でした。

今回は景色を追いましたが、鹿児島と沖縄の県境に位置する与論島は、民俗学や文化的にも日本と琉球が入り混じった大変面白い島です。不勉強のまま訪れてしまったことが悔やまれます。

おまけ
IMG_4009
茶花にある与論郵便局は、土曜日も窓口が開いていました。しっかり、風景印もありました。

続く
(このペイジの作成者 いし)

↑このページのトップヘ