旅に、出た。

鉄道乗ったり、島行ったり。学生時代からの友人との、共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

カテゴリ:ローカル線 > ヨーロッパ

こんばんは、いしです。
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東欧2019:XIIの続き。目次はこちら

前回記事に引き続き、スロヴァキアのトレンチーンから首都ブラチスラヴァ経由で、チェコ第2の都市ブルノへ向かう。ブラチスラヴァまでは日本の急行に相当するR604列車で到着したところ。ここからの国境越えは国際列車ユーロシティ(EC)に乗り込み、西進してブルノを目指す。
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ところで、乗り換えたブラチスラヴァ中央駅はスロヴァキアの首都を代表する駅だが、なんとも共産時代を思わせるコンクリートの古い造り。駅周辺も構内も、薄暗いのに加えて人が多く、治安の良さはお世辞にも感じられない。
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駅の自販機で売られるコーヒーも破格の20セント(約35円!)。この日も、コーヒーを購入する際に、怪しい人に絡まれた(前回2017年冬に訪れた時も、同じ雰囲気だった。ただ街中に行けば旧市街の景色は美しく、治安の悪さも感じないため、街自体はとてもおすすめ。ウィーンから日帰り圏内)。
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乗車したのは、EC276列車METROPOLITAN号。メトロポリタン(METROPOLITAN)号とは、チェコのプラハとハンガリーのブダペストをスロヴァキアの首都ブラチスラヴァ経由で結ぶ特急列車に付けられた名前だ(詳細な停車駅は、上の写真を参照)。需要が旺盛な区間のため、列車は2時間毎に長編成で走る。
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この日のEC276列車は20分遅れでブダペスト方面から到着した。そのまま遅れを引きずって、ブラチスラヴァ中央駅は15分遅れの14:25に出発した。ハンガリー国鉄、スロヴァキア国鉄、チェコ国鉄と3つの国と会社を跨ぐ列車だが、今回の車両は青で統一されたチェコ国鉄担当だった。


乗車したのは6人乗りのコンパートメント。既にいろいろな人が乗り合わせていた。発車して5分ほどで検札が来て、切符を見せ終わったので、食堂車へ。
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軽く3ユーロほどのスープを頼んだ。注文して料理が届き、食べ始めたところで列車は国境のKuty駅に到着した。


チェコ国鉄のため、食堂車の支払いはチェコクローナだったが、ユーロしか持っていない旨を伝えると、ユーロも使えるとのこと。この列車のルートにユーロ圏の国はスロヴァキアしかないのに、便利である。
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食堂車には、電光掲示板もあり、次停車駅などが分かる。

食堂車から自室へ戻る途中で国境の川を越え、列車はチェコに入国した。冷戦終結後はチェコスロヴァキアが同じ国だったことや、シェンゲン協定内の国同士ということもあり、別段、国境審査などもなく、チェコ最初の停車駅Breclavに到着した。


列車は自動放送が各駅発車時と到着前に流れていて、英語もある。鉄道の旅初心者にも心強い、Breclav駅を発車した時の放送では、いつのまに回復運転を行なったのか、列車は10分遅れになっていた。


スロヴァキアのブラチスラヴァを出た時から、車窓はずっと雪景色のまま進んでいた。ただ、チェコに近づくにつれて、望む山は次第に遠くなって、広い景色が広がるようになっていった。

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東欧2019:XIVに続く。

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは。いしです。
東欧2019:XIの続き。目次はこちら
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スロヴァキアとチェコを結ぶ鉄道の主要ルートは2つある。①ブラチスラヴァ(Bratislava)とブルノ(Brno)をブジェツラフ(Breclav)経由で結ぶ南部ルート、もう1つは②ジリナ(Zilina)からオストラヴァ(Ostrava)をチャドツァ(Cedca)経由で結ぶ北部のルートだ。

※一方、マイナーなルートも存在する。1つは③ジリナからヴセティーン(Vsetin)を経由してオロモウツ(Olomouc)へ抜けるルート。2時間に1本、ジリナ発プラハ行の急行列車が走っている。もう1つは④トレンチーン(Trencin)からVrbovce経由でヴェセリー(Veseli nad Moravou)へ抜けるルートだ。
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写真は、ルート④を走る普通列車。トレンチーン駅にて。

今回のトレンチーンからブルノ(Brno)への国境越えでは①のブラチスラヴァ経由を選択した。
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普通列車が連結作業をしているホームの反対側に、乗車予定の列車が滑り込んできた。
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乗車するのは、R604列車DARGOV号ブラチスラヴァ行。トレンチーンを12:25発予定のところ、15分延でやってきた。前回乗ったIC列車と同じく、車内は清潔かつ快適で、スロヴァキア語と英語の自動放送が各駅到着前にある。


この列車の切符は、トレンチーン駅の窓口で、ブラチスラヴァ乗り換えでチェコ共和国のブルノまで、乗車前日に購入した。地方都市ではあるが駅では片言の英語が通じ、比較的容易に切符を入手できた。ただ、列車の座席は予約時点でほとんどが埋まっていた。実際、車内は指定していない立ち客がデッキに居る区間もあった。


結局、列車は終点ブラチスラヴァ中央駅にも15分遅れのまま到着した。

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東欧2019:XIIIへ続く。

(このペイジの作成者 いし)

こんばんは、いしです。
東欧2019:Xの続き。目次はこちら
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コシツェ(Kosice)から北経由でブラチスラヴァ(Bratislava)方面へ抜ける路線は、スロヴァキアの重要路線だ。この日は、コシツェから途中のトレンチーン(Trencin)までインターシティ(Inter City)で移動した。

この日乗車したのはICだが、この区間は需要が多いためにその他の種別の列車も頻繁に走っている。スロヴァキア国鉄(ZSSK)のサイトには全線の時刻表が載っているため詳しい説明は省くが、ICやSC、EC、私鉄などをあわせて、コシツェからブラチスラヴァまで1~2時間に1本は列車がある(注1)。また、途中のジリナ(Zilina)から分岐してチェコのプラハ(Praha)方面へ向かう列車も含めれば、本数は倍増する。詳しい時刻表はこちら

注1:スロヴァキア国鉄が運転する列車の種別は多い。①インターシティ(IC):国内長距離列車(いわゆる特急。ブラチスラヴァーコシツェ)②ユーロシティ(EC):国際長距離列車(ICとほぼ同じ)③スーパーシティ(SC):ペンドリーノ(Pendolino)で運転する振り子式特急列車(スロヴァキア国内はプラハーコシツェ間のみ。ICとほぼ同じ)④R:国内長距離列車(いわゆる急行)⑤REX:快速列車⑥Os:普通列車。

今回、切符はあらかじめ日本でZSSKの公式サイトを使って購入した。ZSSKの公式サイトは、ここ数年で英語コンテンツが充実し、非常に見やすくかつ使いやすくなった。たいていの列車の切符をオンライン予約できるのはもちろん、乗換案内だけでなく、pdf形式で全線の時刻表を見られるのは、自分で旅の予定を立てたい鉄道マニアには嬉しい仕様だ。

IC列車に限っては、ウェブ上で座席表を使っての座席指定まで出来た。便利...
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写真は、乗車したIC522列車。主な時刻表と編成は以下の通り。
11:12 Kosice
11:25 Kysak
12:02 Spisska Nova Ves
12:20 Poprad-Tatry
13:06 Liptovsky Mikulas
13:25 Ruzomberok
13:51 Vrutky
14:09 Zilina
15:03 Trencin
15:39 Trnava
16:02 Bratislava hlavna

自Kosice
2等車5両

食堂車

1等車1両

機関車
至Bratislava
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国鉄が力を入れているIC列車なだけあって、LEDの行先票が。
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車内も大変綺麗で、途中で水を配るサービスもあった。

IC522列車は、地図を見ると一目瞭然なように、山がちなスロヴァキアを西から東へ横断していく。車両は昔ながらの食堂車込みの客車列車だ。11:12に定刻でコシツェを発車すると、雪景色の山の中をずんずんと進んでいく。次のキサックからは少し乗車があり、列車は快調に90km/h前後で走りはじめた。石北本線のような山がちな景色だが、積雪はそれほど多くない。ただ、ダムも川も凍っている。
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発車して1時間が経った12:20、列車はポプラトに突入し、車窓にはヴィソケータトリという山が見えてきた。少し汚れた車両の窓越しでも十分綺麗で、スロヴァキアの人も皆スマホで写真に収めていた。山の玄関口のポプラトタトリー駅からは多くの乗客が乗ってきて、車内は8割方座席が埋まった。相変わらず、スロヴァキアは鉄道需要が旺盛な国であることを感じられる。


さらに車窓に山が迫ってきてほどなく、列車は目的地であるトレンチーンに到着した。

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東欧2019:XIIに続く。

(このペイジの作成者 いし)

東欧2019:IXの続き。目次はこちら
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日帰りで、コシツェ(Kosice)から世界遺産の街バルデヨフ(Bardejov)まで行ってきました。トンボ返りになってしまいましたが、、、
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コシツェからバルデヨフまでは直通列車が無いので、駅の英語が可能な窓口で往復切符を買って、列車を乗り継いで行きます。最初に乗るのはコシツェ始発の3422列車ジリナ(Zilina)行。スロヴァキア随一の幹線をひたすら西進する長距離鈍行です。ジリナとコシツェの間にあるポプラト駅始発の普通列車の折返しとなる運用ですが、これが30分の延着。そのためギリギリまでホームが分からず、コンコースに人が溜まっていました。
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列車は
2等車のみの客車4両編成。前から3両目のみ開放式で、あとはコンパートメント車です。開放式座席に着席しました。さすが鉄道運賃の安いスロヴァキアで、平日の昼間にもかかわらず、座席はほぼ満席です。数分遅れで出発し、1駅ずつ停車しながら進みます。途中駅でも乗り降りがあって、利用率の高さが伺えます。数駅先のキサック(Kysak)で大勢の乗客と共に下車。プレショフ方面の列車へ乗り換えます。
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キサックは屋根が無くホームも簡素ですが、駅員と車掌が何人もホームに立っていて、それだけで活気のある駅に感じられます。普通列車は全車自由席ですから、乗り換え客は我先にと移動します。乗り換えるのは写真奥に見える緑色の電車です。写真には写っていないですが、電車の前に立っていた車掌に、次の乗換駅であるプレショフ(Presov)行であることを確認して、乗車します。

乗車したのは、キサック始発の8514列車リパニー(Lipany)行。昔ながらのモータ音の懐かしい、古い電車です。11:56に定刻から数分遅れてキサックを出発。ボックスシートの薄暗い車内は満席で、列車は大きくカーブを描いて山と集落の間を進み、駅にこまめに停車しながら北へ向かいます。検札が2駅目であったほかは車内に大きな動きはなく、ほどなくして乗り換え駅のプレショフに遅れを引きずったまま到着です。
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プレショフでは島式ホームに到着。バルデヨフまで伸びる支線へ行く列車は対面に停車していました。乗り換えは1分もかかりません。
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プレショフ始発のバルデヨフ行9211列車は、新型車両で運行されていました。車内はコンセントもついており、明るく快適です。列車は12:24定刻に発車し、Kapusany pri Presove 駅から本線を離れて、非電化単線の支線に入ります。支線に入ってほどなくして、車窓左手から景色は山がちになりました。揺れの増加と速度の低下も、支線に入ったことを感じさせます。
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13:00頃、途中の
Raslavice駅に着いたところで、隣に座っていた運転士と思しき人から話しかけられました。英語交じりのスロヴァキア語で一生懸命話しかけてくれたのですが、かろうじて聞き取れたのは"Bardejov" "Autobus" "Terminal"の三単語。どうやらこの先は列車が運休になっているということらしく、ここから先はバス代行のようです。地元客もぞろぞろと列車を降りていきますから、運転士にお礼を言った後、地元客の流れに従うことに。
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Raslaviceはホーム1面とコンクリート造りの駅舎があるだけの小さな駅です。ホームの先に駐車場のようなスペースがあり、数分でバスがやってきました。どうやらバルデヨフから来たバスのようで、中は満員。バスの乗客は下車してさっきまで私が乗っていた列車に乗り込んでいきました。

13:10、今度は我々がバスに乗って出発。
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終点バルデヨフ駅のバスターミナルには13:40に到着しました。


少しだけ街を散策した後、帰りの列車が14:29発でしたので、とんぼ返りではありますがコシツェに戻ります。窓口でグーグル翻訳を使いながら確認すると、どうやら帰りの列車は通常運行をしている模様。ホームには列車を待つ地元民も多く居たので、一緒に待ちます。
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確かにホームの端には気動車が2台。発車時刻数分前に入線してきました。この列車は14:29発のプレショフ行9212列車。14:29定刻の発車です。旧型の気動車2両の編成で、車両右手のボックスシートが4人がけ、左手が6人がけ。車内は相変わらずの満席でデッキには立ち客も居るほどでした。混雑する車内でも検札は必ずやってきます。こまめに止まる途中駅でも乗降があるため車掌は大忙しです。結局、終点のプレショフ到着まで座席は満席の状態が続いていました。

プレショフからは乗り換えてコシツェに戻るのですが、接続がいい列車は乗り換え客で混んでいそうだったため、列車を1本見送って、数十分後に走っている1本あとの列車に乗車することにしました。これが大当たりで車内はガラガラ。コシツェまでは快適に戻ることができました。スロヴァキアの列車は混んでいることが多く、ボックスシートはたいてい相席になるので、閑散とした車内は非常にラッキーです。
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乗車したのはプレショフ始発コシツェ行という大変短い区間を走る快速、
REX1939列車。この列車、平日の朝夕のみに数本走っている、プレショフとコシツェを往復している快速列車の1つ。プレショフとコシツェ相互間を移動する通勤通学客用とは思いますが、REX1939列車はガラガラ。バルデヨフ方面からの乗り継ぎ客は接続のいい列車に乗ればこのREXよりも早くコシツェにつけるからでしょうか。存在意義がいまいち不明瞭なREXです。
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列車は
電車5両編成で、16:17定刻にプレショフを発車しました。ガラガラとは言え、検札は必ずやってきます。16:30には列車交換待ちのため、Licartovceで運転停車。交換列車が遅れていたためか終着のコシツェには2分遅れて到着しました。
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東欧2019:XIへ続く。

(このペイジの作成者 いし)

東欧2019:VIIの続き。目次はこちら
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ハンガリーからスロヴァキアへの列車移動は、ブダペスト(Budapest)からブラチスラヴァ(Bratislava)に入るのが最もメジャーです。しかし、ブダペストからスロヴァキア第2の都市コシツェ(Kosice)に至るルートも存在します。今回は、そのルート上にあるミシュコルツ(Miskolc)からコシツェまでを乗車しました(ルートはこの地図で確認)。

ブダペスト⇔コシツェ間の列車は1日2往復のIC(インターシティ)だけ。このルート上には、ハンガリー国内であれば国境沿いまで普通列車があるものの、スロヴァキア側にはこの2往復以外旅客列車が無い。ゆえに、国境を超えるにはどうしてもどちらかのICに乗らざるをえません。時刻表は以下の通り。

Budapest→Kosice
IC182 "RAKOCZI" 6:25→9:59
IC186 "HERNAD" 18:25→21:59

Kosice→Budapest
IC187 "HORNAD" 6:02→9:30
IC181 "RAKOCZI" 18:02→21:30

12時間間隔で覚えやすいものの、早朝と深夜という使い勝手の悪さ。今回は、知らない土地に22時前に放り出されるのは心許ないので、朝早い便を選び、少しでも遅く起きるため、ルート上にある大きな都市ミシュコルツに前乗りしました。乗車したRAKOCZI号の時刻は下記の通り。

6:25 Budapest Keleti
7:51 Fusezabony
8:30 Miskolc
9:37 Hidasnemeti(国境)
9:59 Kosice
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ミシュコルツ駅の一番端のホームに定刻で入線してきた列車は、1両減車の3両編成(普段の編成はこちら)。機関車はこの旅で3度目のハンガリー国鉄V43型。

自Budapest
2等車2両(スロヴァキア国鉄)
1等車1両(スロヴァキア国鉄)
機関車
至Kosice

列車は定刻で発車し、一路北へ向かいます。次の停車駅Aszaloも定時で発車しましたが、その先のHalmaj駅での列車交換待ちですれ違い列車がなかなか来ず、次のForro-Encs駅には5分延着。Halmajでは車掌がホームに降りてタバコをふかしながら対向列車を待っていました。

車内は空席が多く、乗車率はおそらく3割程度。全く人のいないコンパートメントもありました。車窓は相変わらずで、たまに集落が現れる以外は林と畑や牧草地がひたすらに続き、奥の方に丘が見えるだけの風景が広がっています。
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国境の街Hidasnemetiには3分遅れの9:28に到着。機関車を付け替えて、9:40に発車しました。スロヴァキア国鉄の車掌に変わって、改めて検札を受けているうちに国境を通過、スロヴァキアに入国です。ハンガリー、セルビア間の国境とは打って変わって別段フェンスも無く、審査らしい審査もなく、シェンゲン協定を感じる国境越え。
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列車はそのまま快調に走り続け、車窓に日本の公団のような団地が見えてくるとすぐにコシツェ駅に到着。機関車はスロヴァキア国鉄(ZSSK)のものにしっかり付け替わっていました。

写真の通り、到着したホームに屋根はなく、連絡通路も線路上を渡るだけの簡易なものでしたが、駅舎に近づくにつれてコシツェ駅の立派な作りが見えるようになって驚きました。なぜなら、駅舎はショッピングセンターが併設されたモダンな作りで、同じスロヴァキアの首都ブラチスラヴァ駅とは正反対に、明るく清潔で、治安の悪さも感じさせないからです。もうブラチスラヴァだけを見てスロヴァキアを語れないですね。

東欧2019:IVへ続く。
(このペイジの作成者 いし)