旅に、出た。

バス乗ったり、島行ったり。マニア2人の共同旅ブログ

乗り物好き若手リーマン2人、それぞれの旅行記録

カテゴリ: ローカル線

こんにちは。てらです。
今日は30万都市の県庁所在地、和歌山市から紀の川市にかけてを走る貴志川線の乗り鉄記録です。
和歌山電鐵はもともと南海の一路線であった。しかし、南海電鉄全体の経営難により貴志川線の経営から退く方針が出された。これにより2005年に両備グループが経営を引き継ぐ形となり、車両のデザイン変更や、猫を駅長に抜擢しキャラクター化するなど、話題性のある運営を行っている。

和歌山駅の改札から貴志川線に乗車する際、貴志川線専用の券売機で購入しJRの改札から入る。一日乗車券を購入する際は、係員に申し出てJRの改札の中に入れてもらい、貴志川線のホームに行く必要がある。今回は一日乗車券を利用したのでJRの改札でその旨を申告して和歌山電鐵の乗り場へ向かった。
和歌山電鐵はすべての列車が2両編成であり、日中はほぼ30分間隔で走っている。
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駅名表はどこか見覚えがあるなと思えば、南海線のものと形式が同じ。元会社の色がこんなところで残っているとは…。
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ホームにはいちご電車が停まっていた。和歌山県にいちごのイメージがない人は少なくないと思う。(正確にはみかんのイメージが強すぎるのかもしれない)が、紀北地域などでは桃や柿をはじめいちごなどの果物の栽培がさかんである。s__MG_0928
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両備グループに経営が変わってから車内、車外ともに凝ったデザインのものに変わった。車内もこのように内装、中づりや椅子も一新されている。
竈山付近までは郊外の住宅街の景色が続いている。
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途中の伊太祁曽では列車同士の行き違いができるほか、本社機能を持った車庫もある駅である。
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いちばん乗ってみたかった、たま電車がお昼寝していた。
折角なので、途中下車して駅のすぐ南にある伊太祁曽神社に詣でることにする。
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伊太祁曽神社は和歌山市内の神社の中でも有名な部類に入り、和歌山市内では日前宮、竈山神社と並び有名な神社である。
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伊太祁曽神社は木にまつわる神、五十猛命(いたけるのみこと)を祀っており、木俣をくぐると厄除けになると言われている。
伊太祁曽神社については、先述の日前宮、竈山神社に参拝した時に「和歌山三社参り」と題して改めて記事にしようと思うのでしばしお待ちを…。
駅に戻り、貴志行きの電車に乗り込む。先ほどの住宅街が続いていた景色と変わり、田畑が目立つようになり、集落の切れ目がわかるようになってきた。
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終点の貴志駅に到着。
この駅近くの商店で飼われていた猫が、駅にも出入りするなど居ついていたことから、経営移管後に、猫のたま駅長として抜擢、マスコットキャラクター化したことで話題になった。
駅舎も猫を模した形に改築されている。また向かって右手に喫茶店、左手にグッズショップがあり、猫の駅長にちなんだグッズが展開されていた。
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駅の改札付近にはたま駅長が間近で見れるケージがあるのだが、たまたま行った日がお休みの日で、ケージのカーテンが閉じられていた。残念…。
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南海電鉄の塗装そのままの車両。和歌山電鐵になってから4編成がリニューアルしたため、南海カラーの電車の方が現在は少なくなってしまった。
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途中、伊太祁曽で最初に乗ったいちご電車と行き違う。
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終点の和歌山に到着。ちょっと気になる看板を見つけた。
10月末に貴志川線を利用したため、4~9月の利用が115万人であるということを考えると、決して良好な数字であるとはいえない。和歌山電鐵に経営が移管されたとはいえ、依然安泰である状況ではないことを思い知らされた。沿線は住宅地が多いものの終始県道13号線と並走する形になっており、車社会が進んでいる地方都市では苦しいのかもしれない。
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いちご電車やたま駅長など、和歌山電鐵を楽しませてもらったものの、鉄道として運営を継続していくことの苦しさも垣間見える乗り鉄だった。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
大阪南部を走る南海本線に乗っていると、途中駅で不思議な看板を目にする。
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奥水間ハイキング 水間鉄道 という年季の入った看板である。3年ほど前から気になっていたのだが重い腰をやっとあげて、今回は水間鉄道に乗車してみた。
水間鉄道はもともと水間寺への参拝輸送を目的として敷設された鉄道会社である。
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始点となっている貝塚駅は、大阪南部の貝塚市の中心駅として機能しており、水間鉄道の始発駅で南海線との乗換駅でもある。
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南海線は郊外の橋上駅舎なのに対して、水間鉄道は東側に隣接するようにこじんまりとしている。
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貝塚から水間観音まで9駅、20分ほどで終点についてしまう。ちなみに水間鉄道は20分に一本だが、南海線は15分ヘッドのダイヤを組んでいるため、接続が悪い時間が存在する。まぁ、こんな風にいろいろ写真を撮って記録するには悪くないのだが…。
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2両編成の列車が入線してきた。水間線はすべてが2両編成で、朝ラッシュなどに増結されることはない。
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ワンマンなので車端部に案内用のLEDパネルが設置されていた。
水間鉄道は、以前は南海が筆頭株主だった時代もあったようだが、資金繰りの悪化により自主再建を断念。現在はうどん、そばのチェーン店の杵屋の傘下に入っている。
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全てが貝塚市内を走るということもあって、貝塚市の広報紙が中づり広告につられていて、まじまじと読んでしまった。
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路線は貝塚市の市街地を通り、途中の名越駅で列車同士の交換を行った。終点、水間観音には定刻に到着した。
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水間観音駅は「苔玉の駅」だそうで、苔玉がいたるところに吊るされていた。
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真四角に近いサイズの駅名表。他社ではあまりみないかもしれません。
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車止めが植え込みになっているのがなんともローカル鉄道っぽさを醸し出している。
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水間観音駅には車庫が併設されており、点検が行われている車両を車窓からみることができた。
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水間観音駅、水間寺の多宝塔を模した駅舎が特徴的だ。貝塚駅と並んで水間線の有人駅である。以前は水間駅だったが、2009年に改称された。
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塔の部分は吹き抜けになっていて、観光案内が掲載されている。厄除けのメッカ…。
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隣接する駐車場には南海貴志川線のお古で実際に水間線で走っていた車両が眠っていた。
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帰りはなんと青森県の弘南鉄道とタイアップしたラッピングの車両が来た。タイアップしている経緯はこちらに詳しく乗っている。どうやら東急電鉄からの譲渡車をどちらも使用していることに由来しているらしい。水間鉄道は現在、全車両が東急電鉄から譲りうけた車両である。
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たしかにつり革には東急の名残が色濃く残っていた。…渋谷の文化村!
往復あわせて小一時間の小旅行だったが、楽しい初乗車だった。

(このページの作成者 てら)

こんにちは てらです。
先日、大村線に久しぶりに乗車したのだが、特に海から近い箇所を走る千綿駅で途中下車したのでその時の写真をいくつか紹介します。 
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大村線は諫早~早岐間を結ぶ路線だが、列車の多くが長崎、佐世保の両都市に直通して乗り入れる。沿線には長崎空港の最寄りである大村や有名なテーマパークであるハウステンボスなども通る。
長崎、佐世保の都市間輸送は長崎道を走る高速バスが価格、所要時間ともにやや優位であり、JR大村線は押され気味である。そのためか2018年のダイヤ改正でデータイムの列車の運行本数も1時間あたり快速と普通が1本ずつだったダイヤを普通列車に繰り下げ、1時間1本に削減されてしまった。
長崎と諫早の間はトンネルの多い新線を通るのだが、諫早を出ると海が車窓に迫ってくる。
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千綿駅は長崎駅から1時間ほど、大村からは15分程で千綿駅に到着する。私の乗っていた列車からは4、5人が降りた。
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由緒正しい木造駅舎…のように見えるが1993年に先代の趣を残したままリニューアル改築を施されているそう。現在は待合室兼カフェとして使われている…のだがヲタクのおひとり様にはちょっと行きづらい雰囲気であった。参考までにこちら
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駅名の字体や電球といった意匠もこだわれれているんだなぁということがわかる。ツバメが巣を作っているということは人が集まる時間帯が多い証拠なのだろう。
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駅のそばには観光案内の看板が設置されていた。
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駅のホームに入ると大村湾が一面に広がっている。
地図を見てもらうと一目瞭然なのだが、大村湾は西海市(地図左上)と佐世保市(地図右上)の間が橋で結ばれているため、遠くまで半島が広がっているため広い湖のように見える。
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駅から大村湾を望む。このとおり一面が海である。
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この付近で線路が湾曲しているため、海沿いを走る列車を駅から眺めることができる。
いい天気に恵まれたので、1時間の滞在も短く感じてしまった。また再訪したいな…と思うけれど行きたいところが多すぎて果たしていつになるのやら…。 

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
先日、特急ちちぶ号に乗車した際に、ほぼ6年振りに秩父を訪れたのでせっかくと思い、リニューアルされた秩父駅記録しました。西武鉄道秩父線は吾野~秩父を結ぶ路線で1969年に全線開業した西武鉄道の中でも比較的新しい路線で、西武秩父駅はその終点だ。
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武甲山(写真奥)のお膝元にある秩父、中心的な市街地は秩父鉄道の秩父駅付近にあり、西武秩父駅はいわゆる玄関口にあたる。西武秩父駅と秩父鉄道の秩父駅は隣接しておらず、西武秩父駅から一番近い駅は秩父鉄道の御花畑駅である。
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2017年にリニューアルされた駅舎はバリアフリーが考慮されているほか、土産物のコーナーも広く列車待ちの時間に退屈することがない。
また、祭りの湯という温泉施設も併設されている。
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改札を入ると手前には特急ホームがある。写真右手にある階段を上り、こ線橋を渡ると各駅停車のホームがあり、秩父鉄道との直通線をみることができる。
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特急ホームでは特急券の改札口があるが、行きも帰りも稼働していなかった。
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特急ホームではレッドアロー5000系と、ニューレッドアロー10000系を模したペナントが飾られていた。
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駅名標も他の西武鉄道の駅とは違い、駅の意匠と合わせてモノトーンなデザインとなっている。
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特急専用ホームに新型特急、001系Laviewが止まっていたので物は試しで乗ることにして秩父をあとにした。

(このページの作成者 てら)

どうもてらです。
久しぶりに実家に帰る機会に恵まれたので、置き換えが発表された西武秩父線の特急レッドアロー号に乗車してきました。

たまたまホームに止まっていた列車が飯能まで先着するようだったので、飯能から乗車することにした。
飯能は西武池袋線の運行系統上の終点にあたる。厳密には池袋線は池袋~吾野の区間を差すのだが、池袋から吾野までを乗りとおすことのできる列車は殆どない。(これも2020年3月のダイヤ改正でなくなってしまうのだそう…)
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コンコースでは池袋方面、秩父方面と行先別で案内表示が行われているが、一番右側、特急乗り場の表示のみ行先別の案内と別に独立している。
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こちらが特急乗り場、西武の特急は全席指定なので事前購入しないと車内販売料金という形で追加料金を取られてしまう。人件費削減の一環なのだろうけれど、余裕をもって駅には来てくださいというメッセージを感じてしまった笑 ちなみに写真右端が池袋方面、左端が秩父方面の券売機なのだが、やはり飯能から秩父方面へ特急へ乗る人は少ないのだろうか…。ちなみにデータイムは先発先着のダイヤを組んでいるためか各停が秩父まで逃げ切るそうだ。
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ホームに滑り込んできたのは10000系の特急レッドアロー、先代の5000系を模したクラシックカラーだ。ちなみに先代は改造に改造を重ね富山で余生を送っており、たまたま私は乗っていたりする…。
ちょっと話が脱線してしまうけれど写真をのせますね。
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くわしくはこちらの記事をご覧ください。

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少し日に焼けてくたびれているような印象も受ける紺のシート
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平日池袋を8:30頃に出る特急とあって乗っている人はビジネスマンの方が多かった。所要時間が短いと言うより乗り換え無しで座れるメリットの方が大きいのかもしれない。
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西武秩父線の沿線の景色は、多くの区間で国道299号線と併走している。
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途中3箇所ほどで対向列車との行き違いがあった。先述の通り、先行の各駅停車を追い抜くことは無い。
途中横瀬に停車すると徐々に秩父の街並みが車窓にうつる。
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ほどなくして終点の西武秩父に到着。
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帰りは新型特急のLaviewに乗ることができた。
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案内表示も通勤列車で目にするようなフルカラーの液晶で大きな表示。ある程度外国からの観光客がりようすることも想定されているのであろうか?
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足元まで広がる大きな窓と丸みを帯びた座席でコンセントも設置されていた。
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隣に他人が座ってもあまり威圧感が無いような工夫がなされている。
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所沢駅で降りた際に一枚。これからの新しい顔として走り抜けてほしいものである。

(このページの作成者 てら)

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