こんばんは、いしです。
昨年の秋に山口県に行ったときの記事を複数回に分けて書き残します。

最終的には、日本海側にある山口県きっての離島「見島」(萩市)を目指していましたが、まずは新幹線を新山口で降りて、日本海側を目指すことから始めます(ルートは上記地図参照)。
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鉄道好きの方ならご承知かと思いますが、新幹線の走る山陽から山陰へ鉄道で向かおうとすると、路線はいくつかあるのですが、本数が少なく接続も悪く、時間効率はなかなか悪いものです。今回も、新幹線を降りて出来れば鉄道で萩へ向かいたかったものの、新山口乗り換えの山口線経由は接続が悪く、また、厚狭まで新幹線で出て美祢線へ周っても所要時間は山口線経由とあまり変わらないといった状態でした。

そのようなわけで、バスで山陰側へ向かうことに。そうは言っても、新幹線利用で萩へ向かうなら新山口~萩の高速バス「スーパーはぎ号」が最速。特に鉄道に拘らなければバスに乗るのが当たり前なのでしょう。

しかし、今回は新山口~萩をほぼノンストップで結ぶ「スーパーはぎ号」では面白くないので、萩まで細かくバス停に停まりながら向かう路線バス(中国JRバス防長線)を使うことにしました。
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スーパーはぎ号は新幹線接続の新山口発ですが、防長線は山口線で少し北上した山口駅からの出発です。(便によっては湯田温泉駅発)というわけで、中国地方各地では未だに現役の国鉄型気動車キハ40(正しくは47と48でしょうか)に乗って、山口線で山口駅へ。
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山口線は新山口~山口間に多数の区間列車が走っているので、ここ山口までは比較的スムーズに移動できます。駅舎は昔ながらの、1番線に直結するタイプの地上駅舎。歴史を感じます。
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駅前ロータリーはあまり人気がありませんが、ロータリーを背に少し歩くとアーケード付きの商店街に到着。
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平日の昼間にしては、それなりの人通りです。
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防長線は山口駅を出発した後にこの商店街を通るので、商店街最寄りバス停から乗車。
防長線は山口~萩を9往復/日する幹線。新山口~萩はスーパーはぎ号が都市間輸送を担っていることを考えると、なかなかの本数です。
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商店街を出たバスは、整備された2車線道路を直進して県庁へ。
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県庁を出ると、山口線沿いの県道を東進します。
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宮野駅を過ぎたあたりからバスは国道9号へ。方向を北へ変えて、中国山地へ分け入ります。
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ついさっきまで市街地だったのですが、バスはあっという間に山道へ。中国地方は、山が街に近いような気がします。
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山道をひたすら登坂。さすがは1桁国道で、交通量もなかなかです。
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ほどなくして、青看板が登場しました。国道9号はこのまま道なりに右方向へ、大峠を越えて津和野方面へ向かいます。バスは江戸時代からの萩へ通じる道「萩往還」を辿る左方向へ向かいます。
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左折したバスは、国道262号をひたすら萩まで北上することになります。かつての萩往還にほぼ沿ったルートで、宿場町をいくつか通りながら萩へ向かいます。
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この辺りで山口行の防長線とすれ違いました。
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山深い風景はさほど長く続かず、車窓には田が現れ始めました。人の生活を感じられます。
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少し走ったところで青看板が登場。まもなくかつての宿場町、佐々並に到着です。
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バス停は佐々並の街から少し外れた新道の交差点にありました。佐々並の街並みは、次の記事でご紹介。
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次のバス停は「道の駅あさひ」。佐々並バス停から歩いて数分の距離です。「あさひ」とは、現在は萩市に属する佐々並が、かつて隣の宿場町、明木とあわせて旭村だったことに関係するのでしょう。
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続いてのバスで、佐々並を後にします。
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まだ萩の中心地まで21kmもあるようです。
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なんどか車窓がぐっと開けて、ここは明木。中国山地は山深いイメージがありますが、山々が迫った細い道を越えた先にここまで開けた場所があるのはなんとも不思議な光景です。ちなみに、この瓦屋根の色に西日本を感じますね。山口でよく見る色です。
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ところどころ、狭い道もあります。運悪く(バス趣味的には運良く)、すれ違い。
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県都山口からは1時間と少しで萩市内に入りました。
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萩は歴史ある城下町で、街並みが残っていることから、観光客も多い街です。道路もきれいに整備されていました。
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バスは、萩バスターミナルを経由して、街外れにあるJRの東萩駅まで向かいます。一般道をひたすら1時間強、しかも峠越え。防長線は、なかなか乗りごたえのある路線でした。

続く
(このペイジの作成者 いし)