東欧2019:Vの続き。目次はこちら
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ブダペスト(Budapest)からミシュコルツ(Miskolc)方面へ東に延びる路線は、ハンガリー国鉄の主要幹線の1つです。とりわけ、今回乗車したブダペスト→ミシュコルツ間は、日本の特急に相当するインターシティ(Inter City)が1時間に1本、普通列車も数時間毎(区間列車も含めれば本数はさらにある)に走る過密区間です(詳しくは2019年の時刻表を参照)。

IC512列車は、ブダペスト東駅からミシュコルツ駅までを結ぶインターシティ。他の多くの列車はミシュコルツから先の都市へ足を伸ばしますから、ミシュコルツ止まりのこの列車は、ここを走るインターシティとしては短距離の列車です。
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IC512列車はBORSOD号と命名されています。乗車した日の車両はハンガリー国鉄の車両1両とスロヴァキア国鉄の車両3両を繋いだ4両編成の客車列車でした(通常は5両編成のようなので、1両減車している模様)。折り返しのIC513列車も同様です。

至Miskolc
機関車
1等車1両(スロヴァキア国鉄)
2等車2両(スロヴァキア国鉄)
2等車1両(ハンガリー国鉄)
自Budapest

ハンガリー国内の列車にもかかわらずスロヴァキア国鉄の車両が使われているのは、おそらく、同じ区間を走ってミシュコルツよりさらに先にあるスロヴァキアのコシツェまで行く特急(インターシティ)の間合い運用だからと推測されます。この国際特急は片道3時間の道のりを1日2往復しかしないので、車両をどこかの駅で眠らせておくにはもったいないということでしょうか。
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この日の発車は、駅舎から外れた写真左奥にある5番ホームから。
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ハンガリー国鉄V43型機に牽引されて入線していた列車。同じくV43型に引かれて、ミシュコルツまで走ります。V43型は1960年代から作られ続け、ハンガリーではなお主流の機関車。
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こちらが先頭車。ルートはこちら

列車は10:25に定刻でブダペスト東駅を発車し、ゆっくりと東へ向かって走り始めます。しばらくはブダペストの郊外を近郊電車と同じルートを辿りながら走るため、車窓は住宅街です。時折、樹木以外何も無くてだだっ広い野原を通るのが日本とは違うところ。

発車して10分ほどで、車掌が検札にやってきました。今回はネットで発券したため、予め印刷しておいたQRコード付の切符を見せるだけ。とても便利。

発車から30分ほど経ってゲデルレー駅の大カーブに差し掛かる手前で大幅に減速し、低速で駅を通過。再びスピードを上げて、東へひた走ります。途中Aszód駅を通過してから線路は真っ直ぐになり、列車は広大な畑と時折現れる集落を横目に、快調に飛ばします。

11:54。5分遅れて、唯一の途中駅Füzesabonyに到着し、1分ほどで再び発車。

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終点ミシュコルツは駅舎から一番遠いホームに到着です。

東欧2019:VIIへ続く。
(このペイジの作成者 いし)